近年の温暖化に伴いエアコンが家庭でも普及してきたが動作原理を理解していない人が多いようだ。昨日ジェノヴァ行きに乗った国鉄の車両はエアコン付きだった。鈍行列車なので行楽シーズンとあって席はほぼ埋まっている。エアコンも音を立てて稼働しているが窓全開に開いている。車掌が廻ってきて「エアコン利いているから窓しめてくださ〜い」という。僕の反対側には北アフリカ系らしき人が2人座っていた。そんな彼らもまどを閉める。日本人だったらエアコンの風がほほに当たっただけで自然と窓を閉めるかもしれないが・・・
イタリアでは公共広告で温暖化防止に着いて促進しようというのはあまり見ない。それはエネルギー消費量が他国に比べて少ないからなのかもしれないが(個人的にはそんなことは無いと思う)日本が必死に京都議定書を遵守しようとがんばっているのをみるとやはり日本はエネルギーを消費し過ぎなのか?
イタリア人はエアコンの動作原理をみんながみんな知っているかどうか僕はしらないが風が直に肌に当たった方が気持ちいいと感じるのかやはりエアコン車でも窓を開けっ放しでいるようだ。このほうが好きなのかも?それとも条件反射?一応イタリア人も揶揄しておこう。
閉める窓言い訳こぼすシニョーラ(婦人)たち

L'astaーイタリア語ではオークションを意味する。もともとオークションを行う時にはasta(棒)を立てたことからこう呼ぶらしい。なのでCasa d'astaはオークションハウスを意味する。ジェノヴァにあるオークションハウスRubinacciで行われる楽器のオークションに参加しようと下見に出かけた。ここで楽器に特化したオークションが行われるのは初めてなようですっごい銘器が来ているという訳ではないが19世紀後半〜20世紀前半くらいのちょっといい楽器がでている。下見会ではそれらの楽器を手に取ってみることが出来買えないまでにしてもいい勉強になる。そしてぼくの目的としては修理の練習に使えるような楽器があればとボロい楽器を探していたので適当なのがあれば買おうかなとも思っていた。これらは修理が必要だが3〜400ユーロくらいで出ていたりする。
しかしジェノヴァは気持ちがいい。ここ数日雨が多かったミラノは湿度が多い日が続いたが、ここはカラっとして風が心地いい。Rubinacciは小高い砦の上に立っており着くまでに少々汗をかいたが、高台からのジェノヴァは眺めがいい。今回は到着の列車が遅れたこともあって2時間ほど眼福の時間を過ごしミラノに帰ったが来週はイタリアに遊びにくる弟とまた来るのでそのときはもっとゆっくり過ごしたい。実は来週オークションと同じ日、同じ時間にパガニーニの使っていたデル・ジェスのヴァイオリンの公開試奏があるらしくこちらも興味津々。どっちに行こうか?

新たに投稿のカテゴリに「レンズ豆成長日記」として投稿することにしました。いくつかの芽から葉が出てきました。最初に出た芽(中央やや上)よりも写真右下の2株の成長がめざましいです。人間と同じで成長の過程はみんな違うのかと思う次第です。他にもようやく根が出てきたり双葉が開いたりと10株くらいは成長が期待出来ます。
なんか夏休の自由研究状態になってきましたが、ここで最終目標を発表!!
レンズ豆で納豆をつくる!!
大豆から納豆菌を使って納豆を作っている友人がいるので同じ手法で試みたいと思います。果たして出来るか?それはおいしいのか?乞うご期待!
我が家にも足を運んでくれたのですが久しぶりにあったにも関わらず相変わりなくといった感じで楽しいひとときを過ごすことが出来ました。あ、気づいたら部屋にネアンデルタール人の絵はがきが・・・
今井さんはお得意の写真を撮るべくカメラを持ってまわっていました。何かここに掲載してよいベストショットがあったらご提供ください。

製作中のヴィオラがようやく塗装に入る状態になりました。すでに渦巻きと裏板はグランドの処理(杢のコントラストを強調させるの塗りの準備)をしてあります。予定より約10日遅れだけど天気も悪かったのでちょうど良かったかも。

これでは土に移してやらねば、と近所のスーパーまで園芸用の土を買いに行った。ピアンタ用の鉢は以前からベランダにあった。20Lの園芸用腐葉土がセールで1.60ユーロで出ていたのでこれを購入。肩に担いでもって帰る。

鉢に腐葉土を入れ芽or根の出たタネをピンセットでつまんで土の上にのせ軽く土をかける。う〜ん、小学校の理科の時間そのものの実験だ。いったい、僕って…などと思いつつペットボトルに水を汲んできて指で口を調整しながら水を振りかける。成長が待ち遠しい。

今日からBresciaで開催されるGio Paolo Maggini展を見に行った。Magginiはいわゆるブレシア派のヴァイオリン作りで1600年代前半に活躍していた(ストラディヴァリより2世代前くらい、ガスパロ・ダ・サロの1世代後と言えば解りやすい?)。ブレシアは当時バロック初期を飾った音楽家を多数排出し(彼らは主にヴェネツィアで仕事をしていたようである)故に楽器づくりも盛んだった。この楽器の展示会はそんなブレシアで活躍していたヴァイオリン作りにフォーカスした展示会である。なんと日本からもコントラバスが提供出品されている。
といってもMagginiだけでなくザネット、ガスパロ・ダ・サロ、ルジェッリ親子までブレシアづくしである。今日は初日ということもあって有名楽器エキスパートの座談会も企画されていてこれを聞いてみたいのもあって訪れたのだ。しかし今回改めて思った、もう少しプレゼンはちゃんと準備しておこうよ〜〜。学術分野でないこの業界、シビアな発表環境に慣れていない。それはイタリア人だけでなく、イギリス人にもあてはまるのが解った。
個人的に印象に残ったのはオーストリア国立銀行所有のマッジーニのヴィオラ。かなりの頻度でレコーディングにも使われている。クレモナの楽器に比べその他の楽器についてはあまり研究が進んでいない。これを機に研究の進むことを期待したい。

へぇ〜蒔けば芽が出るんだ思うと同時にまさかことをこんなしていたとはと驚く。収穫出来ればいいねとエールを送りたい。それでもって、まだうちにまだ少し残っていた、暮れのレンズ豆を濡れたキッチンペーパの上に載せて日の当たるところに半日置いておいたらいくつかはもう皮が開いて根が出かかっている。凄い生命力。これは面白い!

この曲を聞くと「時間の流れ」の何かを感じる。一定でない時間、早く過ぎ去って行く時間、淀んだ時間、無駄に過ごした(でも決してまったくの無駄ではなかった)時間。そんなことを思わせる音楽、だから深夜に聞きたくなるのかも。最初に聞いたはずのテーマそれが絶えず変化しもう一度最初に戻ったときそれはどう変わってしまったのか。
去年見たアニメ映画『時をかける少女』にもゴールドベルクが挿入されていた。うまい使い方だと思った。時の流れ、変化、過去への回帰。そう思うのは僕だけではないようである。最初のテーマに戻ってきたとき初心を、過ごした時を思い浮かべさせる。変化してしまったものに後悔し、納得し、妥協しそしてまた初心に戻ることが出来る、そんな気がする。
まずは唯一完成形になったヴァイオリン。当初バロック仕様にしようかと始めたが、考えを改めモダン仕様にしました。ニスにリノキシンを使ったがちょっと量が多かったのか乾きが遅くリタッチ(修正)に手間がかかってしまった。20年シーズニングしたスプルース材を使ったためか何となくいい感じに振動してくれるがセットアップに未だ改善の余地有り。
現在急ぎ製作中のG. Ornatiモデルのヴィオラ。というのは8月にある製作コンクールに出品の為。本来なら今月には塗装を始める予定だったが・・・。あした表&裏板を接着して「箱」にします。
もう一つ製作中のヴィオラ。こちらはA. Guarneriモデル。順調に進んだらこれもコンクールに出したかったがちょっと難しいので優先順位を下げて待機中。
そしてクリスマス休暇から作り始めた僕のチェロ1号。表&裏板を切り出したところでこれも待機中。内型製作に体調を崩したこともり結構時間がかかりました(ポプラのベニヤ材はあまり体に良くないようだ)。
他にリュートを作ってみようと作り出したボウル(共鳴胴)の型(待機中)もあるが、いずれにしても学校もほとんど終りなので夏休中に仕掛品を先に進めたい次第です。