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ヴァイオリン工房は不思議の部屋 ★camera delle meraviglie★

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自転車オークション

3ヶ月も前のお話し。自転車をほしいなぁと思っていたときにMartino工房にきたオケ仲間のMarcoから日曜日に「自転車のオークション」がある、と聞いた。それで詳しく情報を教えてもらいいってみた。場所はミラノのIsora地区。ここは今ミラノの再開発地区だがいわゆる「下町」で各種「儲からない職人」や外国人などが住んでいる(らしい)。
で、いってみたところ通りから一歩曲がった奥にあるそこは自転車の修理工房、というか「倉庫」で脇には綺麗に飾られていないBarがあり、入り口は手作り品のメルカートが並んでいる。日曜日にはけっこう人が集まるようだ。それでオークションとは、出展数は15台くらいだがどれも、本当に動くのか?と目を疑うモノばかり。モノによってはフレームだけである。どれも60年代、70年代のものだ。いわば「ガラクタ市場」だっと言っても過言ではない。この時点で期待が外れたのだが折角だからと思ってオークションに参加。
自転車オークション_d0079867_21123948.jpg

始まってわかった。ここにいる人はここの工房の人たちの「話」を聞きに来たのだ、と。脇のバールでお昼を飲み食いしてまったりとお昼を過ごしつつ余興に自転車をネタに笑いを取りつつ有意義に時間を過ごす、ということで納得がいった。そうでなければこんな本当に使えるのかわからないボロ自転車(しかもフレームだけ!)に100ユーロは払えないよ〜。しかし、オークションを進めるおっちゃんの口上はおもしろい。笑えた。それはうまく文章に出来ない。場の雰囲気は盛り上がってゆく、これがオークションか!僕は途中で退場したが多分その日の売り上げは500ユーロくらい楽にいったのではと思う。モノとしては捨てるのに100ユーロかかってもおかしくないモノたちである。彼らの修辞学と日本じゃ今時こんなのに寛容な人も場所も無いよなぁ、と思いつつウチに帰った。
by shinop_milano | 2008-05-11 20:00 | ミラノ生活

「ミラノ的ヴァイオリン製作の部屋」改め。埼玉に活動の場を移したヴァイオリン屋の徒然日記


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