『てっぱん』終了
これは狙ったのかな、と思われる演出とかキャスティングがあってなかなか面白かった。
例えば、ドラマの舞台は大阪と尾道なのだが尾道では尾美としのりが坊主役で出てくる。尾道と言えば『時をかける少女』とか『あした』とか80〜90年代に大林宣彦が彼の出身地、尾道を舞台にした映画がすぐ浮かぶのだが、そこでは尾美としのりは主役、もしくは準主役で必ず出てくるのだ。
彼が『てっぱん』最終回で舞台になった御袖天満宮の階段で小林聡美と入れ替わったのは『転校生」、寺の坊主の倅役で出ていたのは『さびしんぼう』。ということで、彼が出てくるというのは舞台のイメージをかつての尾道映画に照らし合わせたし、今は坊主になっているというところにその点を「踏まえている」と見て取れる。
また、ともさかりえの使い方はキャラクターは違えどNHKのドラマ『ロッカーの花子さん』に似た演出に気付いた(特に彼女の部屋)。演出には同じ人が関わっていたと思われるが、部屋の小道具の揃え方があまりお金をかけていないけど凝っていて、IKEAのグッズがおいてあったり庶民的かつ現代の生活感がある雰囲気をだしていた。
ストーリーはまあまあけど、何となく各キャラクターの出方が面白く、なんか面白い演出でないかなと期待しながら結構みてしまった次第である。
朝の連ドラ侮れないなぁ・・・