篠崎バイオリン工房オープンイベント(つづき)
そんな訳で演奏に際しては、急遽私の司会によるレクチャーコンサート形式になり演奏曲目のかいつまんだ説明と演奏する楽器が現代一般に使われているものとどう違うかなどの説明も加えて音楽を聴いてもらいました。
以下、演奏の様子です。
チェロの懸田さんにはヴィヴァルディの「チェロと通奏低音のためのソナタ変ロ長調」を弾いてもらいました。当日急遽ヴァイオリンの伊左治さんに「ヴァイオリンによる通奏低音への参加」が提案され3人で演奏してもらいました。チェロの代わりにヴァイオリンでも音楽が厚くなって結構効果が出ています。
松岡さんはチェンバロ独奏でヨハン・キャスパール・フェルディナント・フィッシャーの「シャコンヌ」を弾いてもらいました。一般にあまり知られていない作曲家ですが、フランス風のかわいい曲を丁寧に弾いてくださいました。
野呂さんが歌ってくれたのはアレッサンドロ・ストラデッラのカンタータ「美しくつれない女への手紙」。感情のこもった歌に加えてしっかり衣装も用意してくださって花を添えてもらいました。
最後にヨハン・セバスティアン・バッハの「バイオリンと通奏低音の為のソナタ ト長調BWV1021」から1楽章と4楽章を弾いて頂きました。演奏には小生作の後期バロック仕様のヴァイオリンを使って頂き、現代の楽器と弾き比べてもらって集まった方には違いを見て聞いて頂きました。楽器を作った本人としましてはこの上ないオープニングイベントになり感無量です。
今回はご近所の方にご挨拶のつもりで声を掛けさせてもらい、ほぼ100%僕のわがままで催させて頂きました。にもかかわらず多くのかたに喜んで頂けたという声を頂いてほっと胸を撫で下ろしています。演奏して頂いた方、来て頂いたみなさまにお礼申し上げる次第です。ありがとうございました。
これからもよろしくお願い致します。