ヴァイオリン工房は不思議の部屋 ★camera delle meraviglie★

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クリスマス音楽会ーつきのわ音楽サークル

d0079867_0324443.jpg今年も残す所わずかになってきましたが、クリスマスを前に音楽会を企画しています。

工房をオープンした時に極近所のみなさんを招待してオープンコンサートを行ったのですが、そのとき参加してくださった方々からは「また機会があったらお知らせ下さい」という声が多く聞きました。そのときから地域で音楽や楽器に親しむ会を企画出来たらよいなと思っていました。

工房をオープンしてもうすぐ2年になりますが、お陰さまで近隣のお客さまも増え、また工房併設の音楽スペース「ぷりむら」で実施しているレッスンに通ってきてくれる生徒さんもできました。いっしょに演奏を聴いてみたいという人が集れば音楽会は企画できます。だから、地域音楽サークルを立ち上げてみました。つきのわ音楽サークル。ホームページもこんな感じで作りました。
<つきのわ音楽サークル>

最初の演奏会は音楽スペース「ぷりむら」でヴァイオリンのレッスンを行ってくれている竹林先生とチェロの武井先生にお願いしてクリスマスにちなんだ曲の演奏会です。詳細は上のリンクからご覧下さい。

時間がなくてお知らせがあまり行き届いていませんがよろしくお願いします。
# by shinop_milano | 2012-12-16 01:09 | 篠崎バイオリン工房

最近の仕事より

気づいたらもう12月。今年もあとわずかになってきました。
11月の展示会が終わって、いくらかのインフラ整備に集中していたらブログの更新もしばらく行っておらず、こりゃいかんと思い最近の仕事を紹介することにしました。

d0079867_2365652.jpgまずは製作のヴァイオリン、本当は展示会に間に合わせる予定だったがニスのノリがうまく行かず急がずじっくりと仕上げることにしました。オイルニス塗装ですが、乾燥に使うランプボックスがバンドソーの近くにありこれを使ってホコリっぽくなるとちょっと間を置いてからでないと1コート塗れないという状況なので時間が掛かってしまいました。もうすぐ塗装を終えます。


d0079867_2322854.jpg久しぶりに実施した継ぎネック。以前のネックの継ぎ部分にワレが生じ、またネックの長さが短かかったのでネックを交換することになったヴァイオリン。古いドイツの楽器で華奢な構造ですでに傷跡満載の状態だったのでちょっと気を使いました。こちらはこんな感じで仕上がりです。以前のネックよりも古い感じが出たかな、っと。
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良い感じのオールドのヴァイオリンとチェロがやってきてレストアを始めています。
d0079867_2326148.jpgヴァイオリンは外観ではほとんど問題が無かったのだけど裏板が少し厚く、アルカイックなバスバーがついているので交換することに。表板を剥がしてみると怪しいと思っていたところが軽い虫食いにあっていて処置、横板にも歪みが出ているのでブロックを外して処置をすることにしたがマテリアルの調達までしばらくペンディング状態です

d0079867_2332610.jpgチェロの方は状態は良いのだけれどニスが傷んでいて、こちらの補修がたいへんな状態。というのは表面にいい感じのクラック(ニスのひび割れ)が生じているのだが、これを保護していたシートの跡がたくさんついてしまい、さらに追い打ちを掛ける様に前に処置した人がこれを不用意に磨いてしまった。なのでこれをどうフォローするかに頭をひねっています・・・

この他に調整や毛替え、レンタル楽器の準備などを主におこなっていた11月でした。
# by shinop_milano | 2012-12-03 23:41 | 篠崎バイオリン工房

祭りの後ー埼玉県庁にゆく

秋の一連のイベントも終了し、ちょっと一段落です。
お陰さまで好評に終わった特別展示会は片付けや注文も処理し終えて少し休憩。

先の水曜日14日は埼玉県民の日で公立の学校などは休みで県の施設などではイベントが企画されていました。この日は県内の私鉄は毎年1日フリー切符を販売しているので電車で出かけました。折角なので今まで行ったことの無かった埼玉県庁と浦和駅周辺にいってきました。
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この日は県庁オープンデーで県庁内の知事室をふくむいくつかの部署の様子を見て回れたり、市町村の物産・観光PR、県内企業・団体のイベントなどが展開されていました。しかし平日なのでいらしていたのは子供やお母さん、地元の住民の方がほとんどで盛況なのは子供向けのゲームや地元野菜の直売とかでした。

そんな中、古い建物の県庁舎に囲まれる中庭に目立っていたのがこれ、ワールド・ピッツェリーア「コバトンカフェ」。
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埼玉県のマスコット、コバトンの名前を冠したピザ屋が県庁内にあるとはしりませんでした。。。しかもオーナーは世界ピザ回しチャンピオンらしく当日の朝はこの前の特設ステージでアクロバットピザ回しを披露していました。まわりで見ていた子供たちは投げられたピザ生地もらってはしゃいでいました。
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イタリアにいた時には実演を見たことの無いピザ生地回しですが、まさかダサイ玉の県庁で見られるとは思いませんでした。

残念ながらステージでのパフォーマンスのおかげで昼時は長蛇の列で今回ここでの食事は諦めました・・・又今度県庁に来た時に寄りたいと思います。
# by shinop_milano | 2012-11-16 23:50 | 篠崎バイオリン工房

特別展示会の様子

金曜日から開催している特別展示会の様子です。
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入り口はガラス窓なので靖国通りゆく人たちがみなさん覗き込んで通り過ぎてくれます。入り口の掲示板のポスターを、何をしているのだろう?と足を止めて見てくれる人たちもたくさんいらして中にいるスタッフは外からの視線を感じてドキドキです。
製作材木、パーツ類のコーナーは会場奥に構えサンプルを見易い様に配置し見てもらっています。
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材木を前に出来上がる楽器のイメージを膨らませるのが我々楽器作りですが、
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篠崎バイオリン工房のコンセプト商品、和式バイオリンケース。
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ケース表面にちりめん生地、内側はうぐいす色のツェード皮、取っ手も皮製で高級金具を使用した作りはmade in Japanの気配りを感じてもら得るのではないかと思います。
まだ試作段階ですが、近いうちに製品化する予定です。

こんな展示会を行っています。最終日11/4日曜日は11:00-18:00の開催です。
# by shinop_milano | 2012-11-03 23:50 | 篠崎バイオリン工房

特別展示会のお知らせ

d0079867_1194691.png工房webサイトでもお知らせしている特別展示会について改めてお知らせします。

毎年この時期に北の丸公園の科学技術館で「弦楽器フェア」が開催されていますが、昨年まではそこに工房で取り扱うバックマン・トーンウッドとマルコ・ピッチノッティは共同でブースを出していました。篠崎バイオリン工房は彼らのパートナーとしてアテンドし商品の販売とプロモーションをお手伝いしてきましたが、今年は諸般の事情で弦楽器フェアにブースを出さないということになりました。

しかしながら、篠崎バイオリン工房が彼らのアテンドするようになり彼らのお客様も増え(実際には当工房のお客様なのですが)今年も期待されて「弦楽器フェア」にいらっしゃる方も多いと思います。そこで今回は同フェア開催期間中に科学技術館に近い靖国通りにある一口坂ギャラリィさんいご協力頂き特別展示会を開催することになりました。

急遽このような運びになったのですが、いざ会場を見つけてみると駅に近く、素晴らしい空間(天井高くしかも広い!)、何よりも試奏室があり騒音が少ないということで楽器の展示をするにも理想的でした。
という訳でなるべく低予算で、商品をコストアップしないよう場所を変えて楽器の展示から材木の販売まで昨年同様実施致します。近くには飲食店も多く休憩がてら寄って頂ければ嬉しく思います。
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# by shinop_milano | 2012-10-27 14:34 | 篠崎バイオリン工房

特注ヴァイオリンケースを国内便客室に持ち込む

今回の福岡での展示会のときに工房からもって行った楽器は3台。ヴァイオリン4/4 1台、ヴァイオリン 3/4 1台、ヴィオラ 1台。この内容だとヴァイオリン2台とヴィオラ1台が入るケースがあると便利だが(実際に世間にはある)、僕は持っていない。少なくとも2つケースが必要。2つケースを送ると送料がかかるので楽器1台は手荷物で持ていくことにした。

そこで活躍したのが特注で作ってもらった、国内便機内に持ち込めるバイオリンケース。ズバリこれ。
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国土交通省のお役人が決めた国内便飛行機の客室に持ち込み可能な荷物の最大サイズは55x40x20cm(3辺の和が115cm)。バイオリンの長さはこの最大長辺よりも大きいのだが、このサイズの箱に対角線に入れると実はぴったりと収まる。
あとで調整できるのならヴァイオリンを普通のケースにちゃんと梱包して荷物預けにしてもいいのだが、今回の展示会は空港に着いてすぐに会場にセッティングなので調整にあまり時間がなかった。だから冷え冷えの荷物室には預けたくなかったので機内に持ち込んだ。勿論楽器本体だけだが弓は別の弓ケースに入れて荷物室に預けてもコンディションには問題ない。

羽田空港の手荷物検査で大きいアタッシュケースをみて検査官は、楽器ですか?、と質問してきたので、「ヴァイオリンです」と答えると、驚いたような反応をしていました。X線をみていたひとはもっと驚いただろう、たぶん。
# by shinop_milano | 2012-10-20 19:35 | 篠崎バイオリン工房

福岡アクロス 楽器ふぇすた

初めて訪れた福岡。
アクロス福岡で行われた「楽器ふぇすた」イベントに参加してきました。
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このイベントは福岡の楽器店、メーカーさんが集って楽器の体験やアクセサリーの販売などなど楽器に親しんでもらうもので、今回は石田ヴァイオリン工房の石田泰史さんのお誘いで日本人メーカーによっるヴァイオリン、ヴィオラの展示会に参加して来ました。
会場では楽器の出展以外にも、コンサート、楽器クリニックなども盛り込まれていて学生さんから大人まで大勢の方が来てくださいました。九州ではこの手の楽器イベントは今まで無かったようで2年前(だったかな?)に弦楽器がこのイベントに参加する様になって毎回お客さんを増やしているようです。
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鈴木メソードの教室の講師の方々は今までヴァイオリンを持ったことの無い人(子供も大人も)に30分のコーチで「キラキラ星」を弾ける様にする体験コーナーも実施されていました。本当に見る見るうちに初めて楽器を持つ人たちが様になってきてキラキラ星を弾けるようになったのはビックリしました。(写真は鈴木メソードの教室の生徒さんたちの合奏です)
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今回は新しい企画で楽器試奏会が行われ、僕自身としては初めて大衆の前での試奏会に参加しました。数台の楽器を弾き比べる試奏会に会場のお客さんも違いを感じて頂けたようで面白いイベントだったと思います。

さて今回の出張でははじめてスターフライヤーを使って羽田、福岡間を往復しました。黒い機体の飛行機と客室のデザインはなかなかいけていたと思います。LCCという割にはサービスも良かったのでとても満足です。
楽しかったぞ、福岡!
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# by shinop_milano | 2012-10-15 20:00 | 篠崎バイオリン工房

サウンドメッセin大阪2012

9月29/30日に大阪・南港にあるATCホールで開催されたギターの展示会サウンドメッセに出展参加してきました。
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今回は取り扱っているギター用の材木販売を中心の出展でした。ブースの様子はこんな感じです。
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予想外にもヴァイオリンを弾く方もいらっしゃっていました。ヴァイオリンを展示しているのはウチともう一店だけだったようでヴァイオリンを見つけてくださった方にずいぶん声をかけられました。この分野でヴァイオリンを弾かれるのは、アイリッシュ系やフォークなどのいわゆる”フィドル弾き”の方が多いようで来年はそういう楽器を用意しようかなとおもいました。
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会場はエントランスでの歓迎ライブ、特設ステージでの演奏やギターメーカーや演奏家、雑誌メディア等を交えたディスカッションなどたくさんイベントが組まれていたのですが、ブースのアテンドをしながら近くのギターメーカーさんたちと楽器話に花が咲き楽しいひとときでした。
二日目は折しも台風直撃でお客さんの入りが心配されましたが熱心なギターファンが会場に多く来ていました。こんな日だったからコアなお客さんが多かったのかも?

個人的にとくに目を引いたのはあの有名な米国・マーチン社で大きなスペースにギターやパネルを展示しながら、ディーラーさんが製作現場の方を呼んで実演をされていました。
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実演はインレイ(象嵌)の加工とネックの成形を行なっていました。インレイは一般のお客さんに体験させて象嵌材を切ったり削らせたり、ベテランのおじさんは特性のバイスにネックを固定し豪快にネックを削っていました。こんな風にやっとるんかぁ〜・・・
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ヴァイオリンとは畑違いですがたいへん参考になりました。来年も期待しよう!
# by shinop_milano | 2012-10-04 12:05 | 篠崎バイオリン工房

展示会の準備

九月ももうすぐ終わり。今月はあっという間に時間が経ってしまったような気がする。修理、メンテナンスの仕事が多かったのは新学期の始まりだったからか?ブログの更新があまり出来なかった・・・

今年も秋はイベントが続き、今週末は最初のイベント「サウンドメッセin大阪2012」があります。今日一日は準備に追われていました。展示会の様子などは期間中、終了後にブログで報告したいと思います。

出発前までに済ませておきたかったのは、接ぎネックのネック材の接着。久しぶりにこの作業をやったがしばらくやっていないとずいぶん慎重になりました。在庫の楽器のネック交換というケースばかりだったが、今回は初めてお客さんの楽器を預かって対応です。以前に交換してあったネックにヒビがはいってしまったという状況で実施に至りました。ネック外してみたらビックリ、虫食いの穴がはっきり。前にネックを接いだ人は虫食い材で交換したのが原因かもしれません。
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# by shinop_milano | 2012-09-28 00:49 | 篠崎バイオリン工房

チェロの修理

現在取組中のチェロの修理、ちょっと面倒な代物です。


d0079867_0304641.jpg状況は裏板の接ぎが剥がれているのでこれを再接着させるというものですが、以前の持ち主か楽器屋がニカワを使わないで木工用ボンドか何かで接着してしまったと言うもの。

d0079867_0315551.jpg接ぎの部分の拡大写真がこれ。しっかりボンドの塊が間に入っています。通常表板も裏板も左右対称になるように2枚の板をニカワ接着で接(は)いで用意します。この場合は木のクセが悪かったのか接着が悪かったのか時間が経ったらあいてしまったようですが、これの対処に木工用ボンドや瞬間接着剤、エポキシ樹脂などを使ってしまうとあとがたいへんです。
d0079867_0403157.jpg接着面の間にボンドの層を作ってしまいしかも時間が経つと硬化して柔軟性が無くなり割れるか木との接合が剥がれてその次の修理が厄介になります。用意に古い接着剤を剥がせなくなるからです。これがその状態。裏板を横板から半分くらいはがし断面を奇麗に掃除します。結構時間かかります。でないと今度はニカワがくっ付かない。

d0079867_0432056.jpg古い接着剤をとりのぞいたらニカワで接着します。特使なクランプをつかって接ぎの面を合わせます。しかし接着剤除去で幾分(けっこう?)面が荒れてしまったのでなかなか完全には合わない。おまけに取り残しの接着剤は試せば試すほど見えてきてそれをまた削除。奇麗に合わせるのは結構難しい。ちゃんと合わないとまたすぐにはがれてしまう・・・

d0079867_0504514.jpgようよう接着を完了した裏板の接ぎはこれで終わらない。補強のパッチを張らねばならないがこの状況でクランプをかませながらパッチをしっかり張るのはとても難しい。ある道具と頭を使って計画を練ります。幸いなことに一番腕の長い修理用クランプをエンドピンの穴から入れて間に木(魂柱の材料)を挟むような形で補強パッチを張り合わせに成功。度重なる試行錯誤の末にうまく行った時は弦楽器修理の修理者としては感慨ひとしおです。やっとパズルが組み終わったような。

ということで、もしバイオリンやチェロの板が剥がれたら木工用ボンドや瞬間接着剤で接着するのはやめてください。あとで修理代が高くつくか楽器をダメにします。 
 楽器屋さんからのお願いでした。(^_^)
# by shinop_milano | 2012-09-12 01:01 | 篠崎バイオリン工房

「ミラノ的ヴァイオリン製作の部屋」改め。埼玉に活動の場を移したヴァイオリン屋の徒然日記


by shinop
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