ヴァイオリン工房は不思議の部屋 ★camera delle meraviglie★

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最近の仕事より2013/03/05

今週はチェロがらみのお話を紹介。

d0079867_21341651.jpg古いフレンチ(?)チェロが工房にやってきてこれをレストアすることに。この楽器、一番面倒なのが塗装の修復でご覧ように表面にプチプチの跡が至る所についてしまっている。どうもすごい柔らかい透明なニスで表面を塗ってあってクラック(亀裂)至る所に奇麗に出ている。ヘタにプチプチ跡を取っちゃうとクラックまで不自然に取ってしまうので注意深く対応しなければ行けない。

d0079867_213940100.jpgプチプチの跡は結構深いので適度にニスを塗り重ねて跡を消しながら徐々に跡を埋めていくことになりそうだ。まずはパッドを当てながら表面を研磨シートで磨きニスを塗り重ねる準備をしてみました。根気と時間のかかる作業になりそうです。

d0079867_2144203.jpgチェロのネックほぞ加工用にオーダーして作ってもらったノミが届きました。新潟県三条市の鍛冶、田齋さんにお願いしました。田齋さんの作品は弦楽器製作者なら見たことのある人も多いはずで、ぼくら御用達のドイツの道具屋DICTUMのカタログの表紙を飾ってい墨流しのノミを製作をした鍛冶屋さんです。2年前に川越であった削ろう会で知り合ってこういうのが欲しいという話をした所実施してくれました。

d0079867_21435956.jpgネックのほぞはいわゆるダブテール型で底面を平坦に出すのが重要なので鏝(こて)ノミという種類のものです。底面の平坦さを維持しながら一番奥のカドもしっかり切れるようにノミ本体は台形です。底面と側面が鋭角になるのですが、そこもノミで切れるようノミの脇は適度な角度を付けて頂きました。
マンガチックな図面を用意したにもかかわらず田齋さんには意図をしっかり汲んで頂いてたいへん嬉しいです。これが僕の初めてのmy orderノミになりますが、楽器をオーダーしてくれるお客さんが楽器を受け取った気の気持ちがわかったような気がします。
# by shinop_milano | 2013-03-05 22:00 | 篠崎バイオリン工房

最近の仕事より2013/02/26

あっという間に過ぎようとしている2月ですが今週はメンテナンスのお仕事が続きました。

一昔前(15年くらい前)に比べて最近は世界的に楽器製作技術が向上して品質の高い楽器が増え多様に思います。弦楽器を演奏する人の増加、求められるクオリティ、製作技術の共有化や世界的な社会情勢の変化(世界中でヴァイオリンが製造されてきたという厳しい競争)などがその理由とおもいますが、裏を返すとかつて(私が学生だった頃)はイマイチと言える楽器が結構あって学校の部活などで使っていた「伝統ある楽器」には結構たいへんな楽器があったように記憶しています。

ヴァイオリンはまだいいにしても、ヴィオラやチェロは演奏人口が少なかったせいか楽器寸法が標準化していないせいか、「伝統ある楽器」がメンテナンスにやってくると頭を抱えることがあります。

d0079867_22365267.jpg例えばこんな例。小型のヴィイオラですがおそらくペグボックス周りは工場出荷状態なのですが、1弦から4弦までの幅がペグボックスの幅より明らかに広く弦がペグボックスに当たってしまいます。これだとペグボックスの壁が弦の振動を止めてしまいまたペグを回した時に弦の摩擦でスムーズにチューニングできず正確にチューニングするのが難しい状態です。弦の間隔も広いので小さめの指の人には二弦いっしょに押さえるような場合はちょっとたいへんです。

d0079867_22454432.jpgこのような場合はペグボックスを削って広げて、演奏するのは小柄な女子高生さんのようなので弦の間隔を少し狭めにセットするようナットを加工しました。加えてアドヴァイスをしますと、最近はヴィオラの弦も細めの弦が販売されているので初心者の方で演奏技術的に楽に弾けるようにしたいなら写真のような弦から別の弦に替えるのも勧めたりしています。

ヴィオラ、チェロの最近の弦は細く、強いテンションで張られるのを意図して開発されている傾向にあり、かつてガット弦や太めの金属弦しかなかった頃のセットアップでは弦間隔の取り方、指板の反りの付け方、駒のカーブが適していないケースが見受けられます。つまり、張っている弦にあわせて楽器をチューンナップができるということになります。
# by shinop_milano | 2013-02-26 22:00 | 篠崎バイオリン工房

最近の仕事より2013/02/19

先週から今週にかけてレンタル楽器、材木の問い合わせを重ねて頂戴してその対応のためいささか製作の仕事が遅れ気味です。しかし、最近はチェロがらみの依頼が多く今週もほぼチェロネタです

d0079867_2054156.jpg製作中のチェロにはライニングの接着まで終えています。この作業には工房でも販売しているライニングクランプを使っています。このサイズの適当なクランプは市販されておらず特注バイオリン製作屋仕様です。軽いアルミ素材に汎用のボルトを組み合わせたものですがこれまで使っていたものより取り付けが楽でしっかりクランプしてくれます。


d0079867_2055490.jpg順序が逆になりますが、ライニングをつける前に表ウラ板接着面の面出しを行います。しかしこの作業は意外に面倒で薄い横板のライン+木頭のブロックを一平面上にあわせるのは平カンナを使っても頻繁にチェックしなければ行けません。大きな定盤があればいいのですが・・・そこで以前からのアイデアを具現化、それがこれ。厚めの板に面を支える補強をとハンドルを取り付け反対の面にサンドペーパー#80を接着して作った面出し機。簡単に面出し出来るようになりました。v(・∀・)


d0079867_20572514.jpg次にチェロのペグ修正。チェロの場合はペグがしっかり働かないとアジャスターのみに頼る方が多く見受けられます。アジャスターはあくまでも補助的でネジが奥まで入っているような状態だと若干音響を損ねます。ペグは使っているうちにすり減ったり、変形してしっかり穴とはまらなくなることがあります。これは黒檀のペグですが小さな節があってテーパーに歪みが生じて修正している所。木取りの良くない場合は歪んだり、偏って摩耗します。弦を通さずにペグをまわして引っかかりを感じるような場合は修正が必要です。


d0079867_2115846.jpg続いて頼まれて請け負ったチェロ横板のベルトサンダー加工。材木販売をしている都合、弦楽器用横板の厚み出しは結構な所までこれで出来ます。だいぶ使い慣れてきましたがモノを加工するということは手作業でも機械作業でも馴れるまで時間がかかります。均等に厚さを減らしてゆくことはできますが最後の表面処理は手作業でないと出来ません。依頼主さんがんばってください。
# by shinop_milano | 2013-02-19 22:00 | 篠崎バイオリン工房

最近の仕事より2012/2/12

ーチェロは冬に作れー

と、イタリアの師匠たちに言われた。それは体を動かすから暖房利かさなくても暖かくなれるから、ということだそうで確かにその通りに思います。

d0079867_12284139.jpg横板を曲げるには写真の用な楕円形の“アイロン“を温めて行います。だいたい280℃くらいの温度になるのでこれだけでも結構なカロリーを発生します。僕が使っているベンディング・アイロンはミラノの製作学校の時にギター製作コースの生徒たちがデザンして鋳物屋に頼んでみんなで買うように作ってもらったもの。電熱器は200V仕様なので温まるのが早く(その分電力はかかるが)、アルミ合金で比熱がよく温度安定性が良いので今はこれをメインに使っています。


d0079867_1236656.jpgチェロ横板の厚さは約1.6mm、幅120~115mm程。曲げてゆくと板に歪みが出たりするので奇麗に整えながら曲げてゆくのは結構難しいのですが、だんだんそのときの材のクセをつかんで手が馴れていくようで作業を進めるごとに手早くなります。全部張り合わせた後はこんな感じ。


d0079867_12431528.jpg次に横板のフレームを補強するライニングを付けるためにつき板を作ります。僕は最近は好んでイタリアのヤナギ材を使っています。加工し易く曲げ易くしなやかな材です。
ブロックの材から切り出し突き板を作るのは1枚だけでは面倒くさい作業なのでまとめて何台か分やってしまいます。あまり考えずできる単純作業ですが、奇麗に作ってあると後の作業が楽になるので奇麗に作ります。


d0079867_12483532.jpgライニングのつき板ができらこれをまたアイロンで曲げて楽器内側の表、裏板にくっ付くように張り合わせます。ライニングをくっつけると楽器のフレームがしっかりし、表裏の接着面積を増やすことができるという昔の人の考えた素晴らしい仕組みです。物理的に考えると、振動膜のある楽器の「枠」の構造は大変重要でこれをしっかり作っておくことは目に見えないが楽器の機能に大きく作用すると思います。例えば、ティンパニのチューニングをするときチューニングで皮を均等に張っていないと均等な振動を作れず音が安定しないことを考えてみましょう。


この辺の作業を将棋に例えるなら序盤戦、みなさんの興味を引くような作業ではないがこれをしっかりしておかないと終盤のおもしろい展開につながらないような気がします。
# by shinop_milano | 2013-02-12 13:00 | 篠崎バイオリン工房

最近の仕事より2012/2/5

1月は修理、修復の仕事がメインでしたが、工房にいくつか楽器の在庫が出来たので紹介します。

d0079867_13591753.jpg去年から作っていたヴァイオリンですが完成しました。年明けに塗装が終わりようやく落ち着いてきいました。セットアップをいろいろいじってみてじっくり調整する所です。
今回は赤茶色系の塗装にしてみました。3月、4月の展示会に出展予定です。


d0079867_144881.jpg前回工房で用意して好評だったルーマニアのモガ工房製ヴァイオリンを再度入荷しました。
東欧でもルーマニア、ハンガリー方面で作られるヴァイオリンの雰囲気を良く出していています。例えば材木の種類とか塗装の色やアンティーク風仕上の仕方など。
d0079867_1481434.jpg楽器の特性は生産者(社)の特徴が多かれ少なかれあらわれます。この価格帯の楽器だと中国で同様に生産をする工房の楽器と良く比較されますがそれとは違った雰囲気の感じだと思います。初心者から上級者まで使えるコストパフォーマンス十分の楽器です。


d0079867_14162820.jpgその他オールドの楽器にも手を入れています。こちらはバスバーを付け直したオールドボヘミアンヴァイオリン。はこを閉じてセットアップに入ります。その他、オールドボヘミアンのチェロも修復に取りかかる所です。


今週はこんな所まで来週は製作中のチェロも写真だせるかな?、っと。
# by shinop_milano | 2013-02-05 13:58 | 篠崎バイオリン工房

最近の仕事より

先週割れの修理を施した楽器の表板を戻しました。この楽器についてはネックの差し込み方に問題があってちょっと音のバランスが良くないようでした。

d0079867_23125253.jpgネックの差し込み角度(ネック・プロジェクションといったりします)は楽器に適切な駒と駒に掛かる弦の力を設計するのに重要な要素ですがしばしば修正が必要な時があります。この楽器は以前にもネックの角度を修正した跡があったのですが修理前はその為にネックが2mm程長くなっていました。ネックの長さは130mmが標準なのですが、±2.5mmかわると標準寸法の楽器に比べてポジションの取り方に差を感じたり、1-4弦の張力バランスが変わってきます。


d0079867_22573137.jpg今回は表板を外したのを機会に、またちょっと細めのネックだったので指板を交換してネックと指板の間に木を足してネックの角度を替えるのを所有者に提案しました。
指板を剥がして指板面に適度な厚さの板を張り合わせます。渦巻き側を薄く(ほとんど0mm)、本体側を2mmmmくらい残すように削ります。新しい指板を作ったら指板をネックに載せて適切な駒が作れるよう足した木を削ってネック・プロジェクションを調節します。


d0079867_23263474.jpgこんな感じに仕上がりました。カエデ材の杢もそこそこマッチして外観を損ねない仕事ができたと思います。
ネックはプレーヤーの手が当たる所で触って違和感があったり演奏に支障を来すようではダメなので結構正確な作業になります。既にあるものを壊さずに新しいものを付け加えたり調整してゆくのはゼロから楽器製作をするのとは違う感覚を要します。


d0079867_2326772.jpg楽器関係とは別の件でお客さんからちょっと変わった相談を頂きました。仕事で使っている某コンビニのコーヒーポッドの取っ手が壊れてしまった。それで、その修理を相談されたのですが状況をみたらどうも以前に壊れて修理されたようでそれがうまくなかった。使った接着剤がはみ出して可動部が動かず、断面がしっかりくっ付いていなかったので軽い衝撃で剥がれてしまったようです。ダメ元了解の上で修理を試みました。


d0079867_23385281.jpg先ず断面を奇麗に掃除してしっかり合致するようにします。断面にダボを入れて補強できるよう密着させながらピンバイスで孔を開けます。今回はφ3.0mmのカーボンファイバーを使いました(何でこんなモノがあるのかって話はバイオリン屋のひみつ♥)。
接着剤には前回話題にした二液混交のエポキシ樹脂で、断面がうまく合うようにクランプをかませダボ入れて接着します。矢印が今回挿入したダボです。


d0079867_2346745.jpg最後は接着剤がはみ出さないように注意しながら残った破損箇所をエポキシ樹脂で固めます。幸いにもこれでうまく行きました!いままで動かなかった所も動くようになりめでたしめでたし。

同じ断面の接着でもヴァイオリンの表板の方がより正確な作業を要求されるのを実感しました。この手の作業はヴァイオリンを相手に鍛えられたような気がします。
# by shinop_milano | 2013-01-29 23:54 | 篠崎バイオリン工房

エポキシ樹脂:問題といくつかの解決策

数年前にミラノの楽器製作学校の修復科で検討していたテーマ、

楽器の修理・修復で使われた化学系接着を剥がすにはどうしたらよいか?

について、エポキシ樹脂の剥離にはどうしたらよいかということを教官たちと実験していました。戦後化学系接着剤の普及に伴って醋酸ビニル系接着剤(いわゆる、木工用ボンド)などをもちいて美術工芸品の修復が行われたがそれらが時間の経過とともに適切な方法で無かったとわかったとき、それをどうリカバーするか、というのが修復業界のテーマになっていました。


d0079867_123068.jpg醋酸ビニル系接着剤やエポキシ樹脂による接着剤は接着面に「厚み」を残してしまい時間が経つと硬化しバイオリンのワレや剥がれの接着に用いた場合、再び開いてしまったり硬くなり過ぎて音響的に悪影響を及ぼしたりします。
なので、バイオリンの製作、修理に使う接着剤としては水に溶解し木にも相性よくしみ込むニカワによる接着が一般的です。
写真のようにヘタな接着の仕方で塊になって残っていると目を覆いたくなります


d0079867_12495915.jpgそのときのエポキシ樹脂について都合の良い剥離剤がないといいうことで修復化学を教えていたクラウディオ・カネヴァーリClaudio Canevariといっしょにエポキシ樹脂の剥がし方を検討していました。クラウディオ・カネヴァーリのレポート(イタリア語)はこちらに紹介します。画像のリンクが切れているのですが、左の写真のように検討していました。そしたら先日、なんとこのときそこそこいい結果の出た薬品が日本で普通に製品として売られているのを見つけました!


d0079867_12434625.jpgこれです。画材メーカーらクラカベ販売されている油彩画用のリムーバー。主成分はN-メチル-2ピロリドン。筆やパレットに固まってしまった油絵具を剥離させるためのものです。この薬品そのままでは液体なのですがカネヴァーリとはこれにゲル化剤を混ぜて局所的に塗布できるようにしていたのですが、このリムーバーは緩いゲル状です。


d0079867_12593827.jpgすぐに買ってみて実験してみました。板の上にエポキシ接着剤を垂らして硬化させたあとにこのリムーバーを垂らして30分程放置してみました。すると爪楊枝をつかって簡単に掻き取れる程に軟化し写真の通りです。


d0079867_1382875.jpgバイオリンの場合はデリケートなニスで塗装してあるので使用には要注意が必要です。また、市販されている画材とはいえ使い方、使う環境にも注意が必要です。ニスを多少なりとも溶かすのでその点を十分心得ておかなくては行けないのですが、ワレの隙間に残った接着剤などはそのままではスクレーパーや針で掻き取れないので有効な手段だと思います。
# by shinop_milano | 2013-01-26 13:09 | 篠崎バイオリン工房

最近の仕事より

これまでブログの更新は停滞気味だったので今年の目標として毎週1回仕事の内容を紹介できるよう定期的に更新しようかな、と先週更新してから思いました。
という訳で今年からは毎週火曜日に投稿できるように努めたいと思います!

d0079867_0172550.jpg先週紹介したワレの接着ですがその後別の問題が発覚。ワレの補強パッチを付けるためにその脇にあった長細い「不思議なパッチ」を剥がしてみました。この部分には、いわゆる、ヤニツボという松ヤニの溜まりがあってそれを埋木で塞いであったのですが表板の内側はしっかり木が埋まっておらず、松ヤニとニカワで埋めていて「不思議なパッチ」でフタをしてあったのでした。


d0079867_0261239.jpgこの処方はスマートでないのできちんと埋木をしてあげて対応することにしました。処置後はこんな感じです。


d0079867_0283726.jpg
この場合埋木をクランプするのに表板のアーチが壊れないように表面に密着するカウンターパーツが必要なので固めのシリコンゴムを用いてクランプ当て木(写真右)を作ります。
埋木をした所も含めてカバーできるように補強パッチをつけてこの部分の対応は終了。表板は本体に接着済みです。


d0079867_0293430.jpg製作を開始したチェロの裏板、表板の接ぎを実施しました。僕は様式の配管パイプを利用したクランプを使ってこんな感じに実施しています。このクランプは締めがハンドル式なので力の加減がし易いので気に入っています。

# by shinop_milano | 2013-01-22 22:00 | 篠崎バイオリン工房

最近の仕事より

暮れから年明けにかけて修理・修復の仕事を依頼されたので請け負っています。ちょっと珍しい(?)仕事になったので紹介します。

d0079867_021455.jpgまずこちら、1920年代のSUZUKIバイオリン。ず〜と持ち主の倉にしまってあったそうなのだがふたを開けてみたらバスバー以外の全部の接着が剥がれていた!おじいさまの大切な遺品なので元の通り弾けるように戻してほしい、とのことで組み立てを実施しています。

d0079867_07128.jpg裏板にCカーブの横板を接着する所からはじめ、コーナーブロックを作り直して楽器のフレームを再構築します。
最近クレモナの製作家でこれと同じ手順でバイオリンを作る方法を紹介している例を見ましたが、やってみるとこの方法でもいいかもと思う結果でした。

d0079867_0123442.jpg唯一剥がれないで残っていたバスバーはちょっと貧弱、アルカイックな形状だったので剥がし交換です。

d0079867_0152468.jpgブロック、バスバー、ライニング等のインナーパーツはすべて作り替え。このあとは新しいパーツは新しく見えないよう「お化粧」して表板を貼ってボディは出来上がり。これからネック&指板を仕立てます。


d0079867_024751.jpgつづいて、割れてしまった表板。元々亀裂が入っていて応急処置でニカワを「つめて」あったが、ちゃんとくっ付いていなかったので楽器を落とした時にここからf字孔まで割れてしまった。ワレの状況を確認するとたんまりニカワがたまっていた。水でふやかして丁寧に削除できたが、これが樹脂ボンドだったりすると剥がす時にの断面を痛めあとでちゃんと修理してもきちんとくっ付かないのでほっと一息。

d0079867_031174.jpgこのワレの接着には特殊工具を使用。まずワレの線の裏側両脇に1mm程度の感覚が出来るように木片を接着。

d0079867_033890.jpgJ字型のクランプでワレの両脇の木片を挟み接着面を併せます。表がわに段差が出来ないようアーチが崩れないようクランプに掛かる力を加減して接着。結果、奇麗に接着できてめでたしめでたし。
# by shinop_milano | 2013-01-15 00:38 | 篠崎バイオリン工房

明けましておめでとうございます 2013

d0079867_2235376.jpg年も改まりまして、新年あけましておめでとうございます。

昨年末からいろいろ依頼を受けた修理、修復がたまっていてそれらをこなすのにかまけてあまりブログを更新できていませんでした。。。正月休み中は工房に無線LANを導入したり、収納スペースを拡充したりと新しい年に備えて準備を進めていました。

年明け仕事始めの4日からお客様からの依頼などあり順調な滑り出しを予感していたのですが、油断したのか作業注にノミで左手人差し指を切ってしまい昨日からブルーな状態でいます。重傷という訳ではないのですが、業務的には弓の毛替えが数日できないかなぁ、という感じです。毛替えの依頼を検討されていた方はごめんなさいm(_ _)m。

今月で開業2年になりますが、依頼される仕事も多くなってきて仕事の整理が課題になってきました。早速ケガをしてしまったのを戒めに慢心しないよう気を締めて行こうと思います。
今年の前半の目標としましては昨年後半から停滞気味の楽器製作を計画的に進めていこうかと思っています。まずは依頼を受けているバロック・ヴァイオリン、ヴィオラ(大型)、チェロの製作に取りかかります。ヴァイオリンとチェロについては展示会出品のためなんとか4月までに出来ないかなぁと考えています。
どうぞ今年も宜しくお願いします。
# by shinop_milano | 2013-01-05 23:06 | 篠崎バイオリン工房

「ミラノ的ヴァイオリン製作の部屋」改め。埼玉に活動の場を移したヴァイオリン屋の徒然日記


by shinop
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