ヴァイオリン工房は不思議の部屋 ★camera delle meraviglie★

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レッスン教室「音楽スペースぷりむら」を用意します

篠崎バイオリン工房では工房2階にて楽器のレッスン、練習が出来るよう「音楽スペースぷりむら」を用意します。

バイオリン、チェロのレッスンを希望する方が集ればプロの先生によるレッスンを実施します。5月5日(土)15:00よりに先生を招いてレッスンや楽器についての説明会を行ないます。バイオリンやチェロに触れてみたい、楽器の音を聞いてみたい方は是非いらしてください。席に限りがあるので参加希望の方は予めご連絡ください。参加無料です。
詳しくは篠崎バイオリン工房webサイトをご覧下さい。

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by shinop_milano | 2012-04-24 00:50 | 篠崎バイオリン工房

新製品 エヴァ・ピラッツィGOLDを試す

話題のピラストロ社ヴァイオリン弦新商品エヴァ・ピラッツィGOLDが届いたので工房の楽器に張って試奏してみました。
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この弦何が話題になっているかというと標準のものでG線に「金」が使われているんです。パッケージもこの通り。
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シンセティックティック(化学繊維)コアに巻線の金属に「金」が使われているようです。噂では純金と聞いていたので、それは製造コスト的にあり得ないだろう〜、とか「金」を使ったからと言っていい音するんかいな(音もピカピカ光るとか!?)とか思ていました。さて実際はどんななのか?

まずはパッケージとメーカーのwebサイトから商品の説明を読み解いてみよう。
いうまでもなく、商品的にはこれまでのエヴァ・ピラッツィと同じコンセプトの延長にあるようでパワーとレスポンスの良さ、チューニングの安定さを強調している。なので「弦に弓のプレスをかけた時に音がつぶれないでスムーズにコントロールできる」とある。また、各弦とのスムーズバランスのなつながりを考慮して各弦を設計してあるともある。

金を使っているのはG線だけなのだか、実はG線は「金」巻だけでなく、「銀」巻の2種類ある(銀巻だったらGOLDぢゃないぢゃんというツッコミはなしよ)。説明によると金巻は丸くふくよかに響くそうで、「銀巻」輝かしく強調する音である。それぞれの金属の性質を考えるとその通りだなぁ。今回は銀巻は入手していないので試せないのが残念。

その他の弦はD線=銀巻、A線=アルミ巻、e線=ステンレスとある。ちがう金属で巻をつけることでバランスをとっているのだろうが果たしてどうか?
ちまみに弦の太さは手元のマイクロメータで測定した各弦の太さは金巻G線0.78mm、D線0.72、A線0.70、e線0.27mmであった。A~Gまでの太さにあまりさがない。

弦を張ってみて指板上で撮った写真がこれ。
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確かにG線は黄色いよ、他の弦に比べて。しかも、ちょっと重さを感じる。でも純金じゃないなぁ...詳しくは判別できないが14Kくらい?しかし実際にこの色の弦は他にない。ちょっとありがたい気がする。
ちょっとチューニングが安定するのを待って弾いてみた。注目のG線は弦を押した感触が柔らかい、余裕のある振動をするようにおもうけどちょっと毛のひっかかりが滑る感じかな〜。全体のバランスはこれまでのエヴァ・ピラッツィよりは「強くない」印象だがちゃんと評価するには一晩くらいおいた方がいいかも。試奏した楽器では各弦のキャラクターが強い気がする。弦が安定した頃にじっくり弾いてみたいと思います。

そんなわけでテールピース側の巻の色がこんな色の弦を張っている人をみかけたら「ねぇ、これって話題の・・・」と声を掛けてあげよう。結構高い弦を勇気をだして試しているのだからねぎらってあげてください。それと使い終わって捨てる時はゴミ箱に入れないで貴金属屋に相談する方がよいと思います(笑)
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参考までに各弦の定価(税込)は以下の通り
E線 ¥945
A線 ¥3,622
D線 ¥4,462
G線(金巻) ¥9,870
by shinop_milano | 2012-04-20 23:50 | 篠崎バイオリン工房

3/4ヴァイオリン グァルネリ・デル・ジェズモデル

予定より大幅に遅れて、3/4サイズヴァイオリン グァルネリ・デル・ジェズモデル完成しました。
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3月末から寒い日が続いたせいかニスのノリがイマイチ、乾きも遅くようやく一昨日塗装が終わりました。昨日セットアップして本日音を調整しながら写真撮影に至った次第です。

作っていた時の感触でも何となく感じていましたが、いままで作ってきたモデルとは鳴り方がずいぶん違っていて驚きました。e,A線の鳴り方は今までになかった音色ですし、低音の方は最初からすぐに力強い音が出ています。楽器のサイズが小さいので音のボリューム感は4/4のようには行きませんが楽器自体は良く振動していて良い弾き応えを感じます。

3/4サイズと言う事で楽器寸法の取り方、セットアップの考え方を自分なりに展開して製作してきました。容赦なく意見を言ってくれる少年少女たちに弾いてもらいたいです。
来週末に大阪である関西弦楽器製作者協会の展示会に出展します。子供さんたちもたくさん来てくれると嬉しいなぁ〜
by shinop_milano | 2012-04-18 23:52 | 篠崎バイオリン工房

新商品、ウクレレ用ハワイアンコア材!

篠崎バイオリン工房新商品の紹介です。

来月のTOKYOハンドクラフトギターフェスに向けてウクレレのリブ、トップ&バック用のハワイアンコア材を準備しました。
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ソプラノ、コンサート用の寸法をカバーしています。会期中に行なわれる「2日間で作るウクレレ教室」で今年は本格的にコア材を使って行なうらしくアマチュアの間でも本物志向が高まっているようです。僕も作ってみようかな〜。

今年はスプルースのウクレレ用トップ材(マンドリン兼用!)も用意しています。
お楽しみに。
by shinop_milano | 2012-04-13 20:52 | 篠崎バイオリン工房

オイルの精製

さくらも咲き、いい陽気になってきましたが気温も上がり日が長くなってきたので数日前から塗装に使うオイルの精製を行なっています。

塗装に使うオイルはリンシードオイル(亜麻仁油)です。すなわち、油彩画に使う乾性油(=バインダ)と同じですが、画材屋で一般的に売られている工業的に精製されたものではありません。低温圧搾で得られ加熱処理しないものを私は使用しています。最近使っているのはスェーデン産の「ある程度」精製されたものです。ですが、不純物が結構混じっているのでこれを取り除きオイルとしての純度を高めます。こうする事によって自然に乾きやすいオイルが得られます。

まずペットボトルにオイルを入れます。この時点では透明な奇麗なオレンジ色です。
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次にお湯を入れて、シェイクします!お湯と水が解けずに混じってエマルジョンになります。これを日当りの良いところに放置します。なんか怪しい色になってきたぞ〜
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しばらくすると水相と油相が分離します。水相と油相の間に両者に溶けない不純物(写真の白いライン)が沈殿してきます。さらに時間が経ってくると元のオイルのように透明になり不純物がさらに沈殿してきます。
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外においたまま寒暖をくり返し透明度が高くなってきたらオイルを取り出します。必要におうじてこの作業をくり返すとオイルの純度は上がって行きますが残るオイルの量は減ってゆきます・・・。なので丁寧に一滴も無駄にしないように上澄みのきれいなところをスポイトで丁寧に取ります。
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只今二回目の精製を行なっています。黄色いままのリンシードオイルでもヴァイオリンの塗装には十分使用できますが、色のない透明に近いオイルを欲するなら夏の強い日差しに晒して日光漂白をを行ないます。それはまた別の機会で。
by shinop_milano | 2012-04-12 00:00 | 篠崎バイオリン工房

修復終了 ボヘミアンヴァイオリン

2月から修復していたボヘミアン・ヴァイオリンの修復が完了しました。
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ニスのリタッチもすべて終えて演奏可能です。キズのひどかった所もちゃんと補修するとなかなかさまになり仕上がりはまずまずと思っています。

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裏板は一部引っ掻きキズと溶剤を垂らしてニスが溶け剝げた所がひどかったのですがニスを補填し凹凸が見えないよう奇麗にしました。同様に横板の左手が当たる部分は汗と摩擦でニスが剝げて若干変形していたのですがこれもリタッチ済みです。
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表板は左胸の部分の色ニスがほとんど残っていなかったのですが、「いい感じ」で色のグラデーションが出るように色をマッチさせ、歴代の駒の痕が目立っていたのでこれを目立たぬようにアレンジしました。また左下(手前)の一番幅の広い所はすり減ってなくなっていたので木を新たにくっつけて成形しています。
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フィッティングパーツは楽器の色に合わせてローズウッド材で揃えています。顎あては重くなりすぎないよう格好よく成形。杢目が映えるように塗装もしてあります。
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ペグ孔はすべて一度埋めてあけ直しています。杢目にあった木取りをして孔を埋めましたがオリジナルの部分と違和感無く自然に見えると思います。

工房にて試奏できます。
by shinop_milano | 2012-04-03 23:43 | 篠崎バイオリン工房

「ミラノ的ヴァイオリン製作の部屋」改め。埼玉に活動の場を移したヴァイオリン屋の徒然日記


by shinop
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