ヴァイオリン工房は不思議の部屋 ★camera delle meraviglie★

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フルニャーニのギター・コレクション展inミッテンヴァルト

イタリアから帰ってきてから1週間経ってしまいました。

今回は今年秋以降の展示会について材木の入荷や関係業者とのコラボレーションなどについて直接会って話してきました。ちょっと長めにイタリアに行って一足早い夏期休暇も兼ねたのでこの夏は休み無しで汗を流して楽器作りに励みたいと思います。

さて、今回のイタリア出張で行った最北は電車の都合上ミュンヘンまで行きましたが、イタリアのクレモナ同様、ヴァイオリン製作で有名な町(いや、村か)ミッテンヴァルトを訪ねました。ここの弦楽器博物館で今年の5月から10月までモデナでの師匠、ロレンツォ・フリニャーニのギターコレクションを加えて歴史的ギターの展示会が開催されているのです。
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ミッテンヴァルトはヴァイオリンの製作だけではなくギターやツィターの製作も昔から行われていて現地の楽器製作学校ではギター製作のコースもあります(フリニャーニ工房で一緒に仕事をしていたドイツ人の女の子はこの学校の出身でした)。当然そこにはご当地で製作されたギターのコレクションもあり今回はそれらと併せて、フリニャーニのイタリアン・ギターのコレクションと併せた企画です。この話はぼくがモデナにいた時から話が進んでいましたがこのように開催できて嬉しく思います。

写真はこの展示会のカタログですが、19世紀ギターファンには垂涎のファブリカトーレやグァダニーニ、珍しいフェラーラのマルコンチーニにミラノのジャコモ・リヴォルタのギターもあり一見の価値有りです。

ミッテンヴァルトでは博物館で当地の歴史や楽器製作の歴史的遷移などもよく説明されていてたいへん勉強になりました。日本では何かと商業的でキャッッチーなイメージの既述や説明を見かけることが多いのですが、現地で資料を目の当たりにしながら客観的な事実やストーリーを知ることができるのは貴重な体験でした。
by shinop_milano | 2011-06-28 15:15 | 篠崎バイオリン工房

最近読んだ本から

展示会があり、いろいろな出会いが会ってオーダーを頂いたり、出会った方から刺激を頂いたりとしたkの所の2週間でした。
明日からイタリアに業者に会いにいったりする為出張しますがその話題は後ほどに取って置き、個々最近読んだりした本の中で面白かったものを紹介です。
畑違いのようにも思われますが、伝統的な工芸にこだわる方なら面白いですし、何よりもヴァイオリン作りのヒントも満載です。

まずその第一弾、はこれ。
色彩―色材の文化史 (創元社「知の再発見」双書)
Francois Delamare (原著), Bernard Guineau (原著)
ヘレンハルメ 美穂 (翻訳)
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有史以前から色彩をいかにして得ていたかをダイジェストに綴った書。作者はフランス人で歴史的な書籍を参照しながら例を説明しているので、僕が何処かで聞いたような話の出所がなるほどとわかる一冊です。
染色の産業は膨大な利益をもたらし、かつては染色材、媒染技術が利権争いのもとになっていてそれで世界経済が動いていたという事実は驚きでふつーの現代人にしてみたら想像できないでしょうし、「善良な現代の消費者」にはどうでもいい事でしょう。けれども、現代はそれがレアメタルだったり、核燃料だったりする訳でそれは国家の反映と存亡に関わる点では共通項を見いだせます。
染色の技術は手間がかかり、「奇麗な仕事」ではありません。それでもひとは視覚の悦びを求めて試行錯誤を繰り返してきた事実を認識します。
by shinop_milano | 2011-06-06 10:53 | 篠崎バイオリン工房

「ミラノ的ヴァイオリン製作の部屋」改め。埼玉に活動の場を移したヴァイオリン屋の徒然日記


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