ヴァイオリン工房は不思議の部屋 ★camera delle meraviglie★

shinop.exblog.jp ブログトップ

<   2010年 09月 ( 11 )   > この月の画像一覧

さらば、イタリア記念旅行(3)〜ティヴォリ・エステ荘

13年前、初めてイタリアを旅行したとき訪ねて、是非もう一度と思いながら訪ねたのがティヴォリのエステ荘Villa d'Este。ティヴォリはローマの東、平野から最初にみえる丘の上にある。古代よりローマ皇帝、貴族の別荘地で現在はローマのベッドタウン化の様相を見せているが、それでも鉱泉があったり世界遺産が2カ所もあったりと観光地としても有名だ。
d0079867_23415233.jpg

そのうちの一つ、エステ荘は後期ルネッサンス〜初期バロックの技術の粋をつくした噴水庭園で知られている。その名のとおり1500年代半ばにエステ家出身の枢機卿イッポリートが造営を始め数十年の歳月をかけて作り上げたお屋敷+庭園である。そんなわけで数ヶ月ではあるけれどもモデナに住んでいたのは何となく「縁」を感じる。ピアノ弾きのスランツ・リストの『エステ荘の噴水』はここの噴水をイメージしての作曲である。
d0079867_23443164.jpg

二回目に訪ねて最初に思ったこと、こんなに広かったっけ?
当時は庭園だけをとにかく見たくて初めてのヨーロッパ旅行、夏の暑い中、ローマからイタリア語もわからずバスでやってきたので庭しか目に無かったが、屋敷も広く美しい各部屋に施されたフレスコ画は緻密ですばらしい。エステ家は1400年代にフェラーラ公爵に就いたエルコーレ1世のころから次のイザベラ、モデナに移って最初のフランチェスコ1世など芸術の大パトロンであった。ここもその一面を見て取れるが趣味の良さがあり「品」がある。詳しくはガイドにゆずるが、この屋敷と庭園はルネッサンスの科学と技(芸)術の極みとも言える”不思議の庭園Giardino di Meraviglia"である、といいたい。
まずはそんな、庭園の噴水の紹介。
d0079867_2342405.jpg

左上からここで一番大きい「オルガンの噴水」。オルガンの演奏に合わせて噴水が”踊る”代物。最近修復されていまはオルガンが鳴るそうだが最初に訪れた時は修復前だった。ちなみにティヴォリの旧市街は尾道のような坂道小道の庶民街でこんな庭園のすぐ後ろには普通の民家の洗濯物が見える。
その下が「楕円の噴水」。個人的にはこれが庭園の中で一番エレガントだと思っている。一部修復中で(上がってみたかった)上のバルコニーには現在上がれない。
右上は「百の噴水」。130mほどの小径に噴水がず〜と並んでいる。これは結構面白くその下にあるようにひょうきんな顔した動物(?)の口から水が噴き出している。以前来た時は水の出方がまばらだったが今は結構安定して水が出ている。
庭に並ぶ植物・樹木は一種の植物園を様相を呈していて珍しい植木も並んでいる。もっとも400年も昔からこうではなかったろうがそれでも糸杉、松などの大きな樹木は当時からあったのでは、と思わせる。そんな中でユズの木を発見、なんとたわわに実がなっている。拾ってみるとユズというより香りはオレンジに近い。交配してこうなったのかこの時期に色づくのだから亜種かもしれない。早朝訪れたのであまり人もいなかったのでこっそり2つほど落ちている実をお土産に持って帰ることにしました(秘)。
d0079867_2343932.jpg

最初は2時間くらいで街をぶらっとして次のグレゴリウス帝の別荘に行くつもりだったが気づいたら3時間もここにいてしまった。時間が許せば屋敷の中ももっとゆっくり見て回りたかったが今回はその跡にアドリアヌス帝の別荘も行く予定だったので後ろ髪を引かれつつエステ荘を跡にしました。

ここを初めに知ったのは高校生の時。当時から、そして今も大ファンである歌手、河合その子(もう引退しているが)がニューエイジ(特にNARADAレーベルというところから出ているとても趣味のよい音楽)のBGMにあせてこの庭を歩く深夜番組があって、実はまあ一種の「聖地巡礼」的にまたここにやってきたのです。最初にこの街に降りた時から懐かしさと当時の気持ちを取り戻したような気持ちです。13年前とちょっと街も変わっていたけど前よりいろいろなものが見えた今回は少し大人になったかな、とおもったりして。もう少し時間が経って自分を確認したいときにもう一回来たいところです。

最後に、ティヴォリの旧市街を夜歩いた時の写真。
d0079867_23432940.jpg

街の展望台、ガリバルディ広場からはローマの方がよく眺められます。夕方、丁度ローマを望む地平線に大きな太陽が地平線に沈むのに出くわしました。陽が沈み切ると一瞬のトワイライトを目にすることができました。写真/動画でお伝えできないのが残念。
d0079867_23434537.jpg

ここにはまだローマの廃墟感が残っています。ここに今住む人はどう思うかわからないけどここの通りはこのままにしておいてほしいなぁ。
by shinop_milano | 2010-09-27 20:40 | 雑記

さらば、イタリア記念旅行(2)〜ペスカーラ&スルモーナ

サン・ベネデットを朝早く出発し今日はペスカーラ、スルモーナ経由でアブルッツォを横断しティヴォリに向う。
d0079867_9294126.jpg

ペスカーラでは乗り換えのためおよそ1時間半あるので駅をでて海に向った。
ペスカーラ中央駅(意外に大きくモダンな駅だった)を降り一直線に歩いてゆくとすぐ海岸に出る大通りへヤシの木が並び観光地化された目抜き通りを300mほどあるくと1面に海の見える公園に。これなら浜辺に行くのも楽でいいや。久しぶりに行楽晴れ男ぶりを発揮した今日は海岸沿いに歩いてみることにした。
d0079867_930346.jpg

9月最後の日曜日を終えた今日はどのビーチハウスもほとんど休業。海岸沿いの道を歩いていると海小屋の解体を手伝っているモロッコ人にあった。「この仕事が終わったら国に帰るんだ。家族もいるしね。」僕もそうだよ、と答えると手を振って別れた。何となく今日は決定的に夏の終わりの感じである。心象はこんな感じかな
d0079867_931550.jpg


ペスカーラからラツィオ州にあるローマ近郊のティヴォリに列車で向うにはアブルッツォを横断するが途中昼休みと乗り換えを兼ねてスルモーナSulmonaで下車することにした。この街についてなにも知識を持ち合わせていなかったがペスカーラの観光案内所で「花の形につくったコンフェッティが有名よ」と教えてもらった。ペスカーラから列車で1時間、結構な坂を上りスルモーナに着くと駅前には何も無い。聞くと街までは約1.5kmあると言う、ちょっと驚き。約2時間半列車待ちの間に待ちに行って食事をできるかなと思っていたらタイミングよくバスがやってきて街の中心に向った。
d0079867_9314566.jpg

ここは交通の要衝だったようで、結構歴史を感じる。ここから列車ではラクイラ、ペスカーラ、ローマ、ナポリに向う線路が延びている。しかし、実際は長距離バスを使って移動の方が便が多い。広場に建つアーチは何だったのか興味をそそるがあまり時間がないので食べるところを探す。幸い見つけたB&B経営のレストランではイノシシの肉を使ったトマトソースのパッパルデッレを食す。
d0079867_9345310.jpg

デリケートな味がすると思ったらミシュランのステッカーが張ってあるぞ〜。でも、プリモとデザートと水とカフェで15ユーロ。時間があったセコンドに行きたかった・・・
d0079867_93258100.jpg

食事を終えて駅に向う途中話に聞いていた造花コンフェッティを売る土産物屋の前をとおる。コンフェッティはイタリアでお祝いの時などにふるまうアーモンドを砂糖で包んだお菓子だ。同居人のカテリーナへお土産に買って帰ることにして駅に向うがバスがなかなかやってこない。仕方なく来た道約1.5kmを早足に歩いてもどった。なんとか列車に間に合い汗を拭いながらティヴォリに向う。
しかし、いい感じの田舎町であった。まず普通の日本人は来ないし落ち着いている。もし機会があったらゆっくり来てみたいけどそんなことは出来るかなぁ・・・
by shinop_milano | 2010-09-27 09:27 | 雑記

さらば、イタリア記念旅行(1)〜サン・ベネデット・デル・トロント

イタリア最後、ほんとはもっと余裕のある時に出かけたかったが、ということでイタリア中部の方に行ってきました。モデナから出発しマルケ州、アブルッツォ州を通ってローマの郊外ティヴォリに、そしてトスカーナの小都市アレッツォを訪ねモデナに戻る列車旅行の4日間です。
d0079867_8263942.jpg

まずはモデナを日曜の朝に出発し最初の目的地サン・ベネデット・デル・トロントSan Benedetto del Trontoへ。いわゆるリミニあたりから南にアドリア海沿いにあるヴァカンス海岸の中の小さな街ですが出発前にこの街の情報を目にしたので立ち寄ることにしました。この近辺では凝灰岩(だったかな?)がたくさんあり波止場にたくさんならべてそれを使って夏に彫刻実演フェスタをやっていたそうです。もう10年も続いているようで日本人も何人か参加していてその記事を読んだのがここを訪れるきっかけになりました(ふとした思いつきだったのだけど)。
ヨットハーバーから300mくらい続く波止場の道を歩いてみるとこんな感じでたくさんの彫刻が並んでいます。
d0079867_827847.jpg

中には、やっちゃった、と思わせるものもセンスの光るものもありありました。中でも一番やっちゃったのが(コンペの作品ではないようだけど)これ。タイトルは「生命の泉」。
d0079867_827354.jpg

脇にあるボタンを押すとおっぱいから水が飛び出すという代物。ちょっと芸術性に欠けるけど、おもわず浪越徳二郎さんを思い出してしまった。♪押せば命の泉わく〜

あまり考えもせずに出発したので宿は現地についてからB&Bを探しこの地で1泊(ほんとはペスカーラまで行くつもりだったのだけど電車が遅れたので行けなかったのさ)。泊まる部屋に荷物を降ろし出かけるとビーチはもう夕暮れ。9月最後の日曜日だったけど天気がよくちょっと温かかったので日中は結構人がいたけどもうこの時間はほとんど人もいない。ふと中(小?)学生の時に聞いた高中正義の『渚・モデラート』の流れるCMを思い出し思わず口笛で吹いてみたりしました。
d0079867_8284374.jpg

ああ、これだよこの曲のイメージって。
宿で教えてもらったトラットリアに行ってみると休みで何件か食べられるところ歩き回ったけどめぼしいところが無くもう一度海岸に出てみると海上に奇麗な月が出ていました。
d0079867_8311710.jpg

海無し埼玉県出身の僕には海に移る月明かりというのはなんとも異空間です。近くの切り売りピザ屋でピザを買ってきてしばらく潮風に当たりながら食べました。
by shinop_milano | 2010-09-26 22:00 | 雑記

ミラノでお別れアペリティーヴォ会

イタリアから帰国するにあたりミラノでアペリティーヴォの会を行いました。
d0079867_603524.jpg

5年間住んだミラノの友人たちすべてに挨拶にまわる時間がないのでアペリティーヴォしましょう!ということで集まって頂きご挨拶させて頂きました。楽器製作の仲間を始め、演奏家の方達、出身大学のOBOG、日本人カトリック会の方々、事故の時にお世話になった方など。当日のミラノはミラノ・コレクション2011年春夏の期間中であったり、金曜日の夜、夕方か降り始めた雨で足の便が良くないにも関わらず何とも嬉しいことに38人もの方に来て頂きました。場所はミラノのPiazza Emiliaにある日本食レストラン「WAKABA」。お店のおかみさんは融通を利かせてくれて有り難かったです。
ともあれ、これでミラノに思い残すことは無しにしてその日の最終電車でモデナに帰りました。WAKABAからミラノ中央駅に行くのにはタクシーを使ったのですが、ミラノの街の中を走りながら窓から見えるオレンジ色のナトリウム灯に照らされる建物の壁の過ぎて行くのを眺めていたら6年前に最初にミラノに着いた時のことを思い出しました。あの時もこうやってタクシーに乗って石壁を眺めながら最初のアパートに着いたっけ、なんて。今とその時とでは気持ちは違うけどそのときの自分に戻ったような心境でした。それにしても6年でタクシーの料金も上がったなぁ・・・
ともあれ、当日会えた方も会えなかった方もミラノでの生活をどうもありがとう。ささやかな機会だったけどこれがきっかけでみなさんの和が広がってくれるといいなぁ、と思います。
また会えるといいね。
by shinop_milano | 2010-09-26 06:04 | ミラノ生活

モデナでバレーボール世界選手権を観戦する

9月25日からイタリア国内でバレーボール男子の世界選手権大会が始まった。開催国イタリアでは各地で第一ターンの試合が始まったがモデナも実は会場になっている。モデナバレーボールの国内リーグではバレーは古豪とのことで地元の熱も高いようである。ちなみにモデナのチームカラーはモデナ市の紋章よろしくGiallo-Blue(黄色と青)でこれがニックネームになっている。
d0079867_82488.jpg

今回会場のパラ・パニーニは会場の前のサンドイッチ屋にちなんでいる訳ではない。モデナ出身の元選手ジュゼッペ・パニーニにちなんでいてどうも彼の寄付でこの体育館はで建ったらしい。そのくらいモデナではバレーボール認知度は高いようである。ともあれ、我が家からは自転車で10分も走れば行けるので観戦に出かけたのである。日本じゃこんな機会ないだろうし・・・

d0079867_8314100.jpg

モデナで最初の試合は、ロシアーカメルーン戦。自由席14ユーロで観戦できる。緒戦にも関わらず2/3くらいの観客が入っていた。ポップコーンの売り上げも結構期待できたであろう。さて、試合の内容は実力に勝る(と思われる)ロシアはクールにスピードもパワーも感じさせつつ試合を運ぶのに対してカメルーンはレシーブが甘かったり、サーブが弱かったりチームワークがイマイチだったりで素人目にも分が悪かった。しかし、バッチリ決まるとチーム全員で輪になって昔近鉄にいたブライアントよろしく「う〜っ!」と声をあげるパフォーマンスが観客にはウケて次第に観客を味方につけて行った。第一、第二セットは取られたが尻上がりに調子は上がり、第三セットは途中までリードしていた。観客のほとんどはイタリア人だがカメルーン・コールがおこるのだ。しかも、カメルーンの選手はめっぽうキャラクターが強い。例えば1番の選手はアタックはうまいがサーブはヘタクソだ。しかし、憎めない動きである。どうも、判官びいき、という言葉は日本だけでないようである。結局、その後第三セットは逆転されストレートの3−0でロシアの勝ちであった。しかし試合後の観客の拍手はカメルーンに贈られたのだった。勝ち負けも重要だけど如何に内容があるかは勝敗だけではない、ということを久しぶりのスポーツ観戦で感じた。音楽も楽器作りもそうだよなぁ、きっと。

ついでに試合から面白いもの。
d0079867_835519.jpg
マスコットキャラ。名前はなんて言うか知らないけどめちゃくちゃ造りが安い・・・今時高校生だってもうちょっとちゃんと作るぞ〜。チャック丸見えだし、シッポはガムテープではっつけてあるような・・・。
d0079867_851742.jpg

セット間のパフォーマンスはチアリーダーが演技を披露。地元の高校生か?結構かわいくセクシーに踊っていたが最後上に登った娘を跳ね上げるが若干不発だった。でも高校生らしい演技でした。
d0079867_855589.jpg

街のエミーリア通り沿いのポルティコにならべてある参加各国のイメージ図、そのなかの日本。この程度では驚かないが、やはりまだこんなイメージなんですなぁ〜。『マダム・バタフライ』も『トゥーランドット』もひと絡げ。
モデナは最終ターンで5〜8位決定戦も行うことになっており、初戦を開催国イタリアにストレート負けした我が国はもしかしたらモデナで試合を展開するかも?しかし、残念ながら僕の出発あとである。日本で観戦できるかも?
by shinop_milano | 2010-09-25 20:00 | モデナ生活

モデナでバレーボール世界選手権を観戦する

9月25日からイタリア国内でバレーボール男子の世界選手権大会が始まった。開催国イタリアでは各地で第一ターンの試合が始まったがモデナも実は会場になっている。モデナバレーボールの国内リーグではバレーは古豪とのことで地元の熱も高いようである。ちなみにモデナのチームカラーはモデナ市の紋章よろしくGiallo-Blue(黄色と青)でこれがニックネームになっている。
d0079867_82488.jpg

今回会場のパラ・パニーニは会場の前のサンドイッチ屋にちなんでいる訳ではない。モデナ出身の元選手ジュゼッペ・パニーニにちなんでいてどうも彼の寄付でこの体育館はで建ったらしい。そのくらいモデナではバレーボール認知度は高いようである。ともあれ、我が家からは自転車で10分も走れば行けるので観戦に出かけたのである。日本じゃこんな機会ないだろうし・・・

d0079867_8314100.jpg

モデナで最初の試合は、ロシアーカメルーン戦。自由席14ユーロで観戦できる。緒戦にも関わらず2/3くらいの観客が入っていた。ポップコーンの売り上げも結構期待できたであろう。さて、試合の内容は実力に勝る(と思われる)ロシアはクールにスピードもパワーも感じさせつつ試合を運ぶのに対してカメルーンはレシーブが甘かったり、サーブが弱かったりチームワークがイマイチだったりで素人目にも分が悪かった。しかし、バッチリ決まるとチーム全員で輪になって昔近鉄にいたブライアントよろしく「う〜っ!」と声をあげるパフォーマンスが観客にはウケて次第に観客を味方につけて行った。第一、第二セットは取られたが尻上がりに調子は上がり、第三セットは途中までリードしていた。観客のほとんどはイタリア人だがカメルーン・コールがおこるのだ。しかも、カメルーンの選手はめっぽうキャラクターが強い。例えば1番の選手はアタックはうまいがサーブはヘタクソだ。しかし、憎めない動きである。どうも、判官びいき、という言葉は日本だけでないようである。結局、その後第三セットは逆転されストレートの3−0でロシアの勝ちであった。しかし試合後の観客の拍手はカメルーンに贈られたのだった。勝ち負けも重要だけど如何に内容があるかは勝敗だけではない、ということを久しぶりのスポーツ観戦で感じた。音楽も楽器作りもそうだよなぁ、きっと。

ついでに試合から面白いもの。
d0079867_835519.jpg
マスコットキャラ。名前はなんて言うか知らないけどめちゃくちゃ造りが安い・・・今時高校生だってもうちょっとちゃんと作るぞ〜。チャック丸見えだし、シッポはガムテープではっつけてあるような・・・。
d0079867_851742.jpg

セット間のパフォーマンスはチアリーダーが演技を披露。地元の高校生か?結構かわいくセクシーに踊っていたが最後上に登った娘を跳ね上げるが若干不発だった。でも高校生らしい演技でした。
d0079867_855589.jpg

街のエミーリア通り沿いのポルティコにならべてある参加各国のイメージ図、そのなかの日本。この程度では驚かないが、やはりまだこんなイメージなんですなぁ〜。『マダム・バタフライ』も『トゥーランドット』もひと絡げ。
モデナは最終ターンで5〜8位決定戦も行うことになっており、初戦を開催国イタリアにストレート負けした我が国はもしかしたらモデナで試合を展開するかも?しかし、残念ながら僕の出発あとである。日本で観戦できるかも?
by shinop_milano | 2010-09-25 20:00 | モデナ生活

モデナ仕事納め

今週いっぱいまでフリニャーニラボで作業をさせてもらうことになっていましたが明日は半日ミラノに行くことになっていまして実質的に今日がモデナで、イタリアでの仕事納めになりました。
d0079867_7451147.jpg

なるべく帰りの荷物を減らそうと裏板、表板を削り厚み出しを80%くらいおこなったところで終わりにしました。当初の計算通りヤニツボの穴はf字孔に持ってくることができしめしめです。マスキアトゥーラ(ある種のスプルースに出てくるイレギュラーな杢)も適度に出てきて満足です。後は日本に持ち帰って完成させます。
by shinop_milano | 2010-09-23 20:00 | モデナ生活

モデナでアッバード/モーツアルト管弦楽団を聞く

9/21はモデナのテアトロ・コムナーレのコンサート・シーズン初日。大御所クラウディオ・アッバード指揮のモーツアルト管弦楽団、ヴァイオリン・ソロはG.カルミニョーラ、他を入れてのプログラムで面白そうなプログラムである(あまり過度の期待はしていなかったけど)。曲目はJ.S.バッハの受難曲からアリアを3曲と同ヴァイオリン協奏曲ホ長調、そしてペルゴレージの「スターバット・マーテル」。
チケットを買いに夕方、劇場のチケット売り場に行くと僕の前の女性で天井立ち見席の券が売り切れた。すると「ボックスは64ユーロだけど、特設の舞台席なら32ユーロであるわよ」とのこと。説明を聞くとステージの両側に椅子を置いて一列席を作るらしい。演奏家に近いところに聞けるならいいや、しかも舞台上でと思いこれを買うことにした。どうせ今回がこの劇場は最後だしその記念に。
それで会場についてみるとこんな感じでした(撮影は終演時)。
d0079867_8333948.jpg

アッバードは真っ正面に見えるよ〜(それにしても歳をとったなぁ、額に曲がった五線が見える・・・)。ステージに乗っていると演奏始める前絵に一緒に立ち上がっちゃいそうです。
このモーツアルト管弦楽団はオリジナル楽器のアンサンブル。しかし演奏の仕方はさほど「ピリオド楽器的」という訳ではなく折衷的である。しかも、カルミニョーラもそういう演奏だと聞いていたので実際に聴いた演奏はその通りでありました。バッハのマタイ受難曲から有名なアリアはヴィオラ・ダ・ガンバの入るレチタティーヴォがあったのだがこのガンバがよく弾けていた(完璧ではなかったけど)。果たして誰だったのかと演奏が終わってから顔を見ると(僕の席からは演奏中見えなかった)なんと、ヒレ・パール(美人なガンバ奏者でソロのCDなんかも出しています)だった!広告には名前がでていなかったけどちょっとだけ彼女の生演奏を聴け得した気分です。
しかしこのオーケストラやはり音程の取り方などは「モダン」でスターバット・マーテルなんかの良く構成された和音のいくつかのところは音程が今ひとつ「平均率的」でバロックな演奏になれてしまうと、あああ、と言いたくなることしばしば。
ともあれ、予想範囲内演奏で席のお得分を加えたら満足のいくコンサートでした。これでこの劇場ともお別れ。
by shinop_milano | 2010-09-21 22:00 | モデナ生活

コンクールの結果は・・・

d0079867_8253789.jpg

イゼオ湖のほとりピゾーニェ(ブレシア県)で毎年行われる国内ヴァイオリン製作コンクールの結果は残念ながら賞には引っかかりませんでした。それでも学生や他の製作家の作品が見られるのはよい機会なので授賞式に足を運び作品を見に行ってきました。今回はパルマの製作学校に所属する日本人の学生さんたちといっしょに電車で小旅行を敢行したのでした。
今回はこれまで続いてきた国内コンクールとしての学生/フリーランス/プロフェッショナル部門に加えて同時に国際コンクールとして、コピー楽器/アンティークト楽器の部門が企画されたのです。後者は歴史的楽器のコピー作品についてと”古し”の仕上げをした楽器のコンペであります。このようなコンペは今までになかったので果たしてどんな結果になるのであるかたいへん興味深かったです。
感想についてはいろいろなことを思うのですが、賞を取った作品にしろ、逃した作品にしろよくできているなぁ、と思える作品はいくつかあり結果は「実力」もさることながら「運」も大きく働くと改めて思いました。そうはいっても「幸運は用意された者のところに現れる」のでしょう。友達の何人かが賞を受けましたが、その一人はどんなことをしてきたのかを僕は見てきたので喜んで拍手を送ってあげたく思いました。逆に、自分はそれだけのことをしてきたのかと振り返るとちょっと反省もします。
ともあれ、イタリア最後のコンクールはとても印象の深いものになりました。
by shinop_milano | 2010-09-19 22:00 | 楽器製作

ヴァイオリン最新作ーAugusto Pollastriモデル

モデナ/フリニャーニ工房で作ったヴァイオリンができました。
d0079867_792590.jpg

モデルはボローニャ100年前の楽器職人、アウグスト・ポッラストリのモデルです。エミーリア・ロマーニャでの楽器製作は19世紀からもずっと続いていて1800年代半ば以降第二次大戦後くらいまでの北イタリアでの楽器製作はボローニャ周辺が中心地だった訳です。A.ポッラストリはそんな時代に楽器を作っていた一人です。
このモデルの特徴は洗練されたフォルムというよりかは、どっしりとした感じです。ハムやサラミなどの生産がさかんなこの地のおっちゃんというイメージかな?具体的には例えばストラディウ゛ァリのモデルなんかに比べてコーナーから上下の一番幅の広いところまでの曲線が長く楽器中央部が広く感じられるところです。ですから中央部が長く、肩と腰の辺りのカーブが急でエラが張ったようにみえると思います。
d0079867_795463.jpg

今回はフリニャーニのアイデアも取り入れてアーチや厚みだしを行いましたが、できあがった音はハム、サラミを食べて肉のついたヴォリュームがある感じです。低音も良く出ているのでとても満足しています。
d0079867_7285298.jpg

渦巻きも、けっして洗練されたモデルとは言えないのですが、ちょっとデフォルメされたオリジナルの渦巻きをモデルにしました。目が大きく力強いです。
この楽器は今月あるコンクールに出品しました。音だけだったら自信があるけど果たしてどうかな?
by shinop_milano | 2010-09-14 00:00 | 楽器製作

「ミラノ的ヴァイオリン製作の部屋」改め。埼玉に活動の場を移したヴァイオリン屋の徒然日記


by shinop
クリエイティビティを刺激するポータル homepage.excite
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30