ヴァイオリン工房は不思議の部屋 ★camera delle meraviglie★

shinop.exblog.jp ブログトップ

<   2010年 05月 ( 5 )   > この月の画像一覧

Panna cotta を作る

簡単(?)ドルチェシリーズ、第二弾。冷蔵庫にpanna(生クリーム、調味期限が近い)、牛乳があったのでパンナ・コッタを作ることにした。一時期ブームになったのでもう既にご存知の方も多いと思うがパンナ・コッタpanna cottaとは「加熱調理した生クリーム」という意味である。なので基本的な作り方は簡単で牛乳と生クリームと砂糖を混ぜて暖めゼラチンを入れるだけである、はずだ。
ここでゼラチンについて説明しておこう。ゼラチンは僕らが接着に使うニカワとほぼ同じである。つまり動物の膠原質(コラーゲン)である。接着に使う膠(ニカワ)はウシやウサギの骨や皮から、あるいは魚の浮き袋なんかである。食用ゼラチンはどうも魚から取っているらしい(パッケージにそう書いてある)。日本でも昔は魚からニカワを取っていたようでその魚は鮸(ニベ)である。「鮸膠(にべ)も無い」という諺はここから来ている。
というわけでゼラチンを用意する。ぬるま湯に砕いた板ゼラチンを入れてかき回せてしばし待つ。習慣的に臭いをかぐ。あ、やんわりとニカワの臭いがする。ちょっと”ゆるい”感じがするけどまあいいかとして鍋に注ぐ。冷蔵庫で冷やして出来上がりはこんな感じ。先日作ったアズキをそえてこんな感じ。
d0079867_603511.jpg

ちょっと、柔らか過ぎなきもするけど一発目はこんなものかな。パンナコッタは小豆とも結構合います。どうもゼラチン使う時はニカワと同じで水加減、火加減が重要なようです。
by shinop_milano | 2010-05-16 20:59 | モデナ生活

ムール貝とカツオのたたきを作る

天気の悪い土曜日、お昼には魚介類を食べたくなったので半ドンの仕事を終えて市場に立ち寄り仕入れることにした。簡単、安い、美味しいのもということでムール貝800gとカツオを丸々一匹買ってお昼はムール貝のワイン蒸し、夕食用にカツオのたたきを作ることにした。占めて6,80ユーロ。
d0079867_310735.jpg

ムール貝ワイン蒸しはこれだけなら1,5kgくらいぺろりと行けます!そろそろ旬(なはず)と思ってかったら当たり、身が大きいです。残ったスープは次の日のパスタのスープに。
d0079867_3115172.jpg

カツオのたたきはまださばくテクニックがイマイチなのか、あぶり方がイマイチだったのか仕上がりがイマイチ。それでもおろし生姜と酢醤油を用意して美味しく頂きました。調理後キッチンが少々生臭く残りちょっと苦い顔をしていたけどご愛嬌、ごめんね。
by shinop_milano | 2010-05-15 22:00 | モデナ生活

Augusto Pollastriモデルのヴァイオリン製作中

久しぶりに現在製作の楽器の進捗。
せっかくエミーリア・ロマーニャにいるのでご当地の製作家のモデルで新たに製作しています。モデルはボローニャで1800年代の最後から1928年まで製作していたAugusto Pollastriアウグスト・ポッラストリ(弟にガエタノというのがいるので注意) の1914年製の楽器です。
d0079867_6463473.jpg

この時代のボローニャ周辺(フェラーラ、モデナ、チェントとかの町)はクレモナにストラディウ゛ァリの遺品の道具を寄付したことで有名なG.フィオリーニをはじめにまた彼の周辺からたくさんの優秀な製作家を排していきました。そんなかなでもポッラストリの楽器はモデルも作り方も特徴的です。特に赤いニスの映える塗装はさらにオリジナリティを増しています。この楽器のラベルにある1914年は第一次世界大戦が始まった年ですから戦争なんてどこ吹く風でヴァイオリン作っていた人たちがいたんですね〜、きっと。
こんな感じで表裏板はほぼ作り終えて、f孔を仕上げています。来月くらいに出来上がる予定です。
by shinop_milano | 2010-05-11 20:00 | 楽器製作

初めてアンコをつくる

「今度の土曜日の夜は弟の家族を呼んで夕食しない?」と同居人カテリーナに声を掛けられたのが水曜日。「なにか日本食作ってくれないかしら」とリクエストはわかっていたので、いいよ、と答えたが、「小豆をつかって何かできない?」という。ウチにはカテリーナが遥か昔に有機食材屋で興味本位で買った小豆があった。イタリアではfagioli rossi(赤い豆)が表示には”AZUKI HOKKAIDO"と書いてある。北海道直輸入の「中納言」か?
ウ〜ん、小豆と言えばアンコか赤飯かな?と思いを果たしてアンコがイタリア人の口に合うかと思ったが(日本人でも苦手な人多いし)まぁどうなることやらと思いアンコを作ってみることにした。もちろんこれだけでは厳しいと思ったのでアンコと生クリームイチゴを使ったケーキなどを予定していた。

そんな訳でイタリアにて初めてアンコを作ってみました。結果こんな感じです。
d0079867_817407.jpg

レシピのいうまま作ってみたけど煮汁をマメに取り替えたりすると結構時間かかります。材料は小豆と砂糖だけだけど・・・。そんなわけでこれくらいかなと火を止めて冷めてみたらまだちょっと硬かったかな〜と思ったのですが甘さは我ながら絶妙でしかも美味しい。って、いや豆の味がして奥深い味わいである。やっぱり手作りは違うのかな。ちょっと歯ごたえのある硬さは逆にアンコが苦手な人にはいい食感かもしれないなんて勝手に思ったりしました。
結局、マルチェッロ(カテリーナの弟、ヴァイオリン作り)が魚類にアレルギーの疑いがあるということでリクエストの有った魚を使ったスシはキャンセル(これを前日に知る)。そんな訳でこの日のメニューは七面鳥そぼろの混ぜ寿司、鶏胸肉の冷しゃぶ、王道の茶碗蒸しを用意してどれも絶賛を受けました(本当ですよ)。小食のエンマ(マルチェッロの娘6歳)が混ぜ寿司をおかわりしてくれたのはそれを物語っています!

そして、デザート取っておいたアンコは・・・ケーキを作る時間がなく、でも食べてみる?ということでアンコだけにトッピングでカテリーナが買いそろえた生クリーム、イチゴ、ジェラートを掛けて食べてねということにしました。そうしたら以外にみんなに好評で、マルチェッロにいわせたら「まるでマロングラッセのようだ」とそれだけでも結構食べてくれました。なるほど硬く煮たアンコはマロングラッセか・・・何となく新しい発見があったようでうれしいです。手間をかけて用意した甲斐がありました。
by shinop_milano | 2010-05-09 20:00 | ミラノ生活

モデナにてヴァイオリン1号

モデナにてフリニャーニ工房の空き時間で作っていた楽器が完成しました。
d0079867_4255194.jpg

モデルは以前に使ったストラディウ゛ァリのロングモデルをちょっとアレンジしたものなのでフリニャーニのスタイルとは違いますが、厚み出しやバスバーのアイデアや塗装、セットアップについては彼からいろいろアイデアをもらいました。
塗装はオイルニスで仕上げましたが表面は多少のイレギュラー感が残るように工夫しました。例えば裏板はこんな感じでアルコールニスではでない表面の感じが気に入っています。
d0079867_42953.jpg

渦巻きはこんな感じです。
d0079867_4321537.jpg

ここ何回かオイルニスを使ってみてクラシックな雰囲気(ヴァイオリン製作的には1800年代以降な雰囲気ではないという意味で)はやっぱりオイルニスでうす〜く塗り重ねるのがいいかなと思います。この段階ではあまりポリッシュなどを使って磨いていなくマット感がありますが磨けば光沢も出ます。
現在はフリニャーニ推薦(?)のモダン・ボロネーゼの代表アウグスト・ポラストリのモデルでヴァイオリンを作っています。デザインのコンセプトなんかはクラッシック・クレモネーゼと全然違い好き嫌いは別れると思いますがなかなか面白いです。
by shinop_milano | 2010-05-06 20:22 | 楽器製作

「ミラノ的ヴァイオリン製作の部屋」改め。埼玉に活動の場を移したヴァイオリン屋の徒然日記


by shinop
クリエイティビティを刺激するポータル homepage.excite
カレンダー
S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31