ヴァイオリン工房は不思議の部屋 ★camera delle meraviglie★

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モデナの守護聖人の日

1月31日はモデナの守護聖人、聖ジェミニアーノの日。例年通りだと町中に露店が立ち並び賑わうらしく今年は日曜日に重なったこともあり盛り上がるはず、だった。が、あいにくの雪。朝からボタン大の雪が降り積もった。それでも、今回はお目当てのものがあったので街に出掛けた。
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午前11時、通常ならこの時間で露店はみんなスタンバイしているはずだがまだ半分以上は準備中。雪かきをしている。しかも掻いた雪は道の真ん中に捨てるから歩行者の通行するところは雪だらけ(さすがイタリア人)。
今日は商売に何ねぇよ〜、という声も聞こえてきたがお昼にも近くなるとだんだん人も増えてきてきた。僕は1時間にわたるベチョ雪の上の歩行で靴が濡れ足が凍ってきたので家に帰ったのでした。しかし雪かきくらいは事前にやっておいてほしいなぁ。あとで聞いたのだけど何でもここ60年、1月31日は雪が降ったことが無いらしく前日から天気予報で雪は予想されていたものの雪の場合のマニュアルは無かったらしい。それにしても、準備が甘いなぁ〜イタリア人。

ちなみに、中世の塔の乱立する街で有名なサンジェミニアーノは聖人ジェミニアーノが死んだ街なんだそうな。
by shinop_milano | 2010-01-31 18:00 | モデナ生活

”のぼる太陽”の黄昏

1月15日発売のLa Repubblica紙の3ページにわたる特集記事は"Sol Calante" (沈む太陽)と題して「衰退しゆく日本」についてレポートしている。内容は80年代の経済成長とバブル経済の崩壊、90、00年代の経済状況を述べながら新政権の改革力の無さや少子高齢化社会、国の超過赤字などを挙げつつ、かつて”のぼる太陽”だった国が黄昏にある、と要約できる。折しもJALの経営破綻はイタリアではアリタリア航空のそれとも重なり、また少子化高齢化社会、債務超過国債など似たような状況はイタリア人の関心を引くものと思う。
そんな日本の状況は解っているが、海外から客観的に書かれたものを直に読むと一日本人として強く認識できる。外国からの方がメディア状が表現が、的確かどうかは怪しい所もあるが、率直だし直接的である。日本のメディアはどうもその辺をオブラートで包みながらという感じが否めない。
イタリアでも団塊世代(60〜70歳くらい)では未だにMade in Japan信奉を持っている人たちも多いがそれは日本の団塊世代とともに消え行くのかもしれない。ともあれ、いまや日本は”沈み行く太陽”というのを日本国外で認識されているのは事実のようである。団塊が消えて行った後にガンバらにゃいかんのはそのジュニア=僕らだよなぁ、きっと。
それからそのなかで気になった一文。今時の日本でメディアでも会話でもよく聞かれるのが「たいへん」と「不安」と述べている。そしてこれが「日本的不況症候群」を引き起こしている、と。ぼくはこれを否定はできない。そう聞いたときに「それがどうした?」(イタリア的に言えば”E allora?”って感じかな)と言えるくらいでないとなぁ。

そういうイタリア人にちょっと反撃するならば、音楽的には"Sol Calante"は「ちょっと低めのソ」だからもうちょっと下がったら”Fa diesis"(ファ#)。だから”Fa' di esis(ter)”「生き残るよう頑張れ!」と言いたいんだろ?と切り返したい。
by shinop_milano | 2010-01-15 22:00 | 雑記

劇場で音楽院の学生の演奏を聞く

モデナの劇場テアトロ・コムナーレ(今は地元出身の有名人からルチアーノ・パヴァロッティの名前を冠している)で地元の音楽院Conservatorioの少年少女たちが演奏会をやるというので聞きに行ってみた。入場料は無料だったしね。
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劇場に入るのはこれが二回目だが前回はカメラを忘れて写真を撮っていない。思った以上に奇麗な内装で奇麗である。天井にはダンテ、ボッカッチョ、ペトラルカ、アリオスト四人のルネサンス文学家とベッリーニ、ロッシーニ、ドニゼッティ、ヴェルディの四人のオペラ作曲家が描かれている。
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演奏の内容は、まぁふつうの高校生・大学生ならこれくらいかな、という感じだったと言わざるをえない。しかし音楽を専門に勉強しているにしてはちょっと練習が足りないのではという印象でした。オケの中には明らかに教師も入っていたのだが、オーケストラでの弾き方というのはあまり重視されないのかな?という弾きっぷりにみえました。結構ハラハラしてきいてしまった(^_^;)。
by shinop_milano | 2010-01-14 23:00 | モデナ生活

モデナのCaffè、GUALTIERI

イタリアでCaffèは欠かすことのできないものである。なぜなら多かれ少なかれBarにはいくことになるからだ。しかしミラノからモデナに移って気づいたことの一つはBarが掲げているコーヒーブランドの種類が結構違っていることである。例えば、Molinari(実はモデナの会社)なんてミラノではスーパーで見かけるくらいでバールではあまり見かけない。Segafredoはボローニャの会社だがミラノではよく見かける、などなど。
僕はタバコを吸わない代わりに珈琲中毒なので結構自宅で飲んでいます。ウチでは目の前に食料品店がありここで豆を挽いて売ってくれるのでここで買っているのだけど、このブランドはモデナのコーヒー会社、グゥアルティエーリGualtieri。このブランド、ミラノではまったく見たことがない(少なくとも記憶が無い)。気になってサイトを見てみたら扱っているのはみんなエミーリア・ロマーニャのバールやレストランばっかりだ。ここのブランドのアラビカ100%を飲んでいるけど結構おいしい。ということで、最近はこれを乗飲しています。
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GualtieriのCaffèを飲みたい方はこちらのサイトからBarを検索してお試しあれ。
by shinop_milano | 2010-01-11 20:58 | ミラノ生活

虫食い発見

フリニャーニラボは元旦も過ぎるとカレンダー通りの営業だけど今年は2日、3日が土日で6日が主顕祭で休みなので何となく”お祭りモードからのリハビリ的に社会復帰”というかんじだったろうか。
その間扱ったヴァイオリンの修理で虫食いの箇所を外側から発見。ふたを開けてみたらなかなか「乙な」虫食いの後がたくさん、被害箇所は横板だ。ライニングの方が虫食い度が高かったのだけどこれは交換ということでさっさと取り外し厚さ1mmしか無い横板をむき出しにしたらこんな感じ。
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中にはボロッと逝ってしまった箇所もあるので再構築も必要だ。これはちょっと手間をとるのでその場は虫食い防止剤を虫食いの穴に塗って終了。さてどうやってマエストロは対応するか?
虫食いを発見したときの重要な対処を教えてもらった。虫食い穴からこぼれてくる粉や取り除いたパーツは即捨てること。でないともしかしたら虫の卵があって他の材木や楽器を食ってしまうから。インフルエンザよりも怖い虫食いの穴。
by shinop_milano | 2010-01-08 20:00 | 楽器製作

年越しは”真夜中のシルヴィア”

新年あけましておめでとうございます
今年の年越しは無事に娑婆で迎えることができ、また新しい街で新鮮な年越しになりました。
さて、モデナでは市が企画してグランデ広場にて特設ステージを組んでバンド演奏とともにカウントダウンということが企画されていました。そこから歩いて1分なら行って見ようかと思い足を運んでみました。
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モデナでは毎年恒例だったようですが、この広場が世界遺産だとかなんとかの事情でここ数年はここよりも広いローマ広場(公爵城前のひろーい駐車場)でやったり美術館の前の広場でやったりとしていたようですが、やっぱりここがいい、という要望が多かったようでグランで広場に戻ってきたとのことです。カウントダウンには市長もステージ立っていたけどこういうイベントを市民(「住民」という意味ではなく「ここに居る人たちすべて」ということで意味)」にむけて自治体が行えるのはすばらしく思えます。
それで今回のメインはシルヴィア・メザノッテSilvia Mezzanotteという女性シンガーが年を挟んでのライブでした。結構、有名な人なようだけど僕は知らなくてまぁ30分も居ればいいかなと持っていいたのですが、彼女の声がすごくよく1時くらいまで最後まで聞いてしまいました。デーモン小暮のように声に伸びがありしかも安定感がある。ハスキーな声だけどオペラのコロラトゥーラよろしくエドリブ入れてみたり、とてもよかった。曲もよくちょっと80年代風でフレンチ・ポップのような感じで(シンセの音は明らかに80年代のシンセの音色を使っていたし、ドラムは打ち込みでなくギターもシンプルなエフェクターを使っていた)ぼく好みだったのでとても気に入りました。あとでCD買ってみようかな。。。

ということで、名前のごとく”真夜中のシルヴィア”と市庁舎の大時計のカウントダウンで新年を迎えたのでした(Mezzanotteは午前零時の意味です)。しかし、カウントダウンのときにタイムキーパいなかったよ、イタリアらしく。10秒ぐらい遅れていたかも?
by shinop_milano | 2010-01-01 18:00 | モデナ生活

「ミラノ的ヴァイオリン製作の部屋」改め。埼玉に活動の場を移したヴァイオリン屋の徒然日記


by shinop
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