ヴァイオリン工房は不思議の部屋 ★camera delle meraviglie★

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キノコ狩りにはいつ出かけるか?

乗馬に行った後、お邪魔した森本さん宅での話題で家庭菜園で種はいつ蒔くか、という話になった。そんなのあるんですか?と何人かは口にするが、ああなるほど、と直感で何となく答えがわかった。答えは月齢にあわせて(新月だったかな?確か)種を蒔くと発芽、成長が良いとのこと。
ヴァイオリン業界、いや材木業界では木の生長が止まる冬、しかも木が水を吸い上げるのが少なくなる新月の時期を狙って木を切る、のが伝統的な材木の切り方である。こうすると木のシーズニング(乾燥)が早く、割れたり変形も少ない。今の材木屋は人口乾燥をして安価に歩留まりを重視するからその限りではない。楽器用の材料はいわば木でいえば大トロ、つまり一番良い部分をいちばん良い切り方で切り倒し、斧で割って木の繊維を十分に考慮した上で製材するのだ。これだけでも十分手間がかかっていると言える。
さて、本題。キノコについて。先日のBiellaでの講習会で泊まったB&Bでの旅館主の夫婦の話。「先週は月が上弦(crescente)だったからキノコが取れなかったのよ。来週はたくさん取れるわよ」とのこと。つまり、キノコは下弦(calante)の月のとき成長するのだという。何でも、10倍くらい収穫量が違うそうな(ちょっと誇張表現かも?)。
一昨日郵便局で電気代の振り込みに行ったら来年度のカレンダーが売っていた。しかもとても興味深い。各月ごとに種まき、収穫、農作業などを月齢にあわせてしるした農業カレンダーとそのシーズン野菜ごとのコラムもついている。そしたら予想通りあった、キノコについての記事。トレント地方にはにはこんなことわざがあるそうな。
Con Luna crescente cesto scadente, con Luna calante cesto abbondante
いい翻訳かどうかわからないが
月は満ちつつ籠満たず、月は欠けつつ籠担げず
って感じかな?
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昔は毎週日曜日に教会に行って学の無い農民も農耕のカレンダーを聞いていた訳でこんなカレンダーが未だにあるのはすばらしい伝統だと思う。日本もこういうところから農業改革を初めてもいいと思う。
by shinop_milano | 2009-10-30 22:58 | ミラノ生活

はじめて乗馬を体験する

ミラノで先日知り合った日本料理店の料理長さんに「いっしょに乗馬に行きませんか?」と誘われて彼のお友達数人とロンバルディアとピエモンテの境あたりのアルボネーゼAlboneseと言うところまで出かけた。今回は彼にお任せのオーガナイズだったのだが現地で日本米の販売を行っている森本さんと一緒に乗馬クラブに行きその後お昼を食べると言う趣旨であった。
さて、当日の朝待ち合わせの駅に着いて見ると知っている顔が二人、知り合いの歌の勉強をしにミラノにきている女の子が二人いた。世間は狭いものである。今回は僕を含めて6人で一緒に出かけた。
森本さん家族は馬を持っているのだが僕らは乗馬クラブの馬に乗せてもらい森本さんに最初の指導をしてもらい馬に乗って1時間ほどのトレッキングを楽しむと言う。手綱やあぶみの使い方などを聞くがパッと一通り説明してじゃあ乗ってということで、これで乗っちゃっていいんですか?と思いつつ馬に乗せられた。後で聞いたがどうも日本では手取り足取り馬に乗るまでレッスンを繰り返すらしい。しかし、馬と言うのは思ったよりも筋肉質で大きい。なるほどダ・ヴィンチも彫像を造ったようにダイナミックで人の心をとらえるには目前で見ると納得する。
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と言う訳でみんなで馬に乗り込みでかける。馬の方がよくわかっているようで先導する森本さんの馬に併せてなんとなく歩調を合わせて動いてくれる。馬に乗っているのか乗せられているのか・・・それでもちょっと手綱を引いてやったりお腹を蹴ってやったりすると反応してくれる。人馬一体になって一緒に動けたらどんなに楽しいことか。乗馬にはまる人の気持ちはよくわかる。初めての乗馬にも関わらず薮の中や川の中にも森本さんは誘導してくれて意外に気楽に楽しめるものだと思えた。
その後は日本米屋さんと板前さんがいるお陰でお寿司や牛肉のローストなどをたらふく頂きながらいろいろ面白いお話を集まった人たちと交わすことができました。ミラノを離れる前によい機会に恵まれました。
by shinop_milano | 2009-10-25 20:00 | ミラノ生活

ミラノで金子飛鳥のヴァイオリンを聞く

なんとミラノに金子飛鳥がやってきたとは!というのをたまたま覗いた彼女のHPで3日前に知りミラノのロカーレSalumeria della musicaに足を運んだ。
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金子飛鳥さんはジャズ、フォーク、プログレッシブなど様々な分野で活躍するヴァイオリン弾き。かなりの数のミュージシャンの後ろでヴァイオリンを演奏していたりするのでお気に入りのミュージシャンのテレビCMで流れてくるヴァイオリンの音で彼女の音をきいたことのある人は多いと思う、間違いなく。僕は大学生だったころ以前より彼女の参加するグループAdiやASUKAストリングスなど聞いていたのだけど今までライブな演奏は聴いたことが無かった。今でも楽器の製作をしながらよく聞いている。20年近く前の音楽なのに(僕の中では)色あせていない。今回のロカーレはなんと私が籍を置く弦楽器製作学校のすぐ近く。これは行かねば。
今回はGaia Cuatroというアルゼンチンのミュージシャンと一緒にjazzカルテット的編成でのアンサンブル。演奏が始まるとああ、これだといつも録音で聞いていた音と同じチューンが聞こえてくる。なんか学生時代に戻ったような感じでした。彼女の演奏は時にアグレッシブに時にしっとりとそしてアジア的なテイストがオリジナリティを高めていると言う感じ、かな。
ライブの終わりにサインを頂きに楽屋まで訪ねたら気さくに応えてくれてしかも楽器作りながらいつも聞いていますとかHPみてやってきました、などとお話をしたらなんと彼女から彼女のCDをプレゼントして頂いた!感激の極みです。と言う訳でこの文章はそのCD(2007年発売の『AVE』と言うアルバム)を聞きながら書いています。帰りのバスの中では興奮したアクションをしていたので同乗の人たちには不思議に思われたかも?そしてこれが頂いたサイン。
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金子飛鳥さんのオフィシャルサイトはこちら
そして今回のグループGaia Cuatroのオフィシャルサイトはこちら
by shinop_milano | 2009-10-23 00:00 | ミラノ生活

モデナに引っ越します>今の家の入居者募集中

ミラノ周辺の方にはすでにお知らせしましたが12月にモデナに引っ越しすることにしました。
モデナのLiutaioロレンツォ・フリニャーニのところでお手伝いをさせてもらう為です。少なくとも春先までは彼のラボでお仕事を手伝わせてもらいますがその後も夏問題なければいさせてもらおうかと思っています。彼のラボは広いので今の家のような作業スペースは必要ないと判断しモデナ引っ越しすることにしました。それにミラノは5年住んだし別の町で暮らしてみるのも良いのではないかとも思えましたので。
すでに引っ越し先のアパートは見つけたのですが今いる部屋に誰か代わりに入って頂ける方を探しています。条件は以下のような感じですがお部屋をお探しの方がいたらどうぞご紹介ください。どうぞよろしくお願いします。

部屋:bilocaleのアパートの一部屋(約4.5mx3.5m)。トイレ・バスとキッチン共有
シェアメイト:弦楽器製作学校に通うまじめな日本人男性学生
場所:Zona Lorenteggio、日本人学校より徒歩7分
交通:トラム14番(最寄り)、バス50、61、95番
家賃:445ユーロ/月(ガス、電気は別)、
   インターネット(ADSL)は別に25ユーロ/(二ヶ月)
by shinop_milano | 2009-10-22 22:00 | ミラノ生活

カルロス・アルチェリの講習会ーその3

講習会の期間中、実に良く食べました。
毎日昼食は近くのBar&Trattoriaに行き馴れてプリモ、セコンドまで食べて、夜は中心街のTrattoriaでこれまたプリモとセコンド(夜なのに一人12ユーロの固定メニュー!)でみんなガッツリ食べていました。さすがに毎日毎晩こんなに食べていてはつらいのでぼくは何回かは夕食をパスしました。しかし食べ始めるとどのメニューもおいしく気づいたら食べている状態でした。さながら「秋のカーニヴァル」状態。
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講習初日、2日目くらいはまだ秋の暖かい陽気だったので写真のように外に出て昼食を食べたりしたのですが週明けからだんだん冬の様相が深まって山の方から突風が吹いてきたり急に季節が変わったようでした。
今回食べたものの極めつけは最終日に聖地オローパの寺院の脇にある食堂でたべたキノコ(ポルチーニ)のリゾットと鹿肉のシチュー。これはうまかった。ポルチーニは歯ごたえと濃厚な味がこれまでに食べたことが無いくらいでカルロスも大絶賛。鹿肉はよく煮込んであり臭みがなくこれさえあればパンはいくらでもたべられるぞ〜という感じです。ああ、来年も来たいな、ここ。
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最後にBiellaについて、ミラノから列車で約2時間、車なら1時間30くらいでしょうか。静かで奇麗な町です。聖地オローパが近いことから「信仰深い」町と地元の人たちは言っていましたが聖地オローパ以外にも毛織物産業や地元醸造のビール、メナブレーアMenabreaなんかで有名です。Biellaの観光局には以外にも日本人のスタッフがいるらしくサイトが充実しています。
Biellaの観光局のサイト日本語版はこちらです。ミラノ近辺の方はどうぞ週末にでも。
by shinop_milano | 2009-10-20 20:00 | 楽器製作

カルロス・アルチェリの講習会ーその2

この講習会はカルロスとその息子ジャンカルロが講師で来ていたのだが、カルロスはもっぱら修理とリタッチについてセットアップについてはジャンカルロが受け持っていた。
ジャンカルロとは3、4年くらい前にクレモナの展示会で知り合っていたのだがどうも僕はよく覚えられていたらしく年に一度クレモナで会う、いや会う機会があるくらいの関係にも関わらず「去年も参加していたよね?」などと聞いてくるくらいである。ちなみにその彼はこんな風体である。
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パッと見ではニューヨークのヤンキーな兄ちゃんだ(ちなみに両手は宗教的な「印」を組んでいるのではなくbloodとNY流のポーズである)。話しっぷりもすこぶる陽気で超楽観的なようだが、父にいわせると「リタッチは既に私を超えている」と言わせるほどうまい、らしい。今回はその全貌を見切れていないがセットアップの理論や手際の良さすばらしい。
そんな彼とお互いブロークンなイタリア語で会話しつつも時たま英語モードに切り替え話をしたりもした。ああ、しかし英語がなかなか出てこないのが苦しい。使ってないとダメだね。そんな彼とは最終日の午後Biellaの奥の方にある聖地Olopaと言うところまで最後まで残ったメンバーとお昼を食べつつ観光に行った。そこから帰るところもはやイタリア人は一人だけになっていたので英語モードに二人とも切り替え話を始めた。訪れた宗教寺院について意見を述べると彼なりの意見が返ってくる。彼なりの人生観や人に対する考え方を聞いているとなるほどいつもの底抜けに明るい振る舞いをしながらもしっかりした意見をもっている。
帰りの車の中で「この山道は日本の僕んちの山の方によく似ているよ。もしかしたら『イニシャルD』って日本のアニメ知ってる?しっていたらあんな感じだ」などと言うと(彼はバイクが好きでモータースポーツが好きなヤンキーである)すぐにわからなかったらしく説明すると「ああ、分った!」といったがどうも『マッハGo!Go!』と勘違いをしたらしい(アメリカでは実写映画になるほど受けているらしい)。イタリア人でもそうだがマンガ、アニメの話になると同世代ではかなり共通の話題で盛り上がる。ともかく彼も日本アニメが好きで最後には『エヴァンゲリオン』について話が盛り上がり熱く語ってくれた。
引き出しの多い男である。かといってまったく嫌みのないオープンなヤツだ。今度会うときはゆっくり話をしたい。我々はBiellaの町に戻り最後は熱く抱擁を交わしてまた来年ここで、またはNYで会おう、といいうことで別れた。ジャンカルロ・アルチェリ、見かけに寄らず侮れない男である。
by shinop_milano | 2009-10-19 07:55 | 楽器製作

カルロス・アルチェリの講習会ーその1

今週10/10-17の間ピエモンテ州の町Biellaでニューヨークのヴァイオリン修復家カルロス・アルチェリとその息子ジャンカルロが講師をする楽器修復の講習会に参加してきました。
この講習会は現地の音楽学校の教室を借りてミラノの製作学校で修復を教えるガブリエレ・ネグリがオーガナイズしここ数年この時期(今年は9月からひと月ずれたけど)に行っているものです。参加者はそれぞれの修復、修理すべき材料を持ち寄ってディスカッションやアルチェリ氏のアドヴァイスやお手本を参考にして実際に各自が修理、修復を行うという感じで進められました。
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今回の参加者はクレモナの製作学校の学生達やトスカーナの工房で仕事をする同世代のヴァイオリン職人やアマチュアの製作家、ミラノ製作学校に関係のある人たちなどでしたがラボの雰囲気は和気あいあいで終始楽しい雰囲気でした。
カルロス・アルチェリ氏はストラディウ゛ァリ研究で有名なシモーネ・サッコーニ氏のラボでかつて仕事をしていて自身が絵画の勉強をしていたのもあってニスのリタッチングのなどに定評があり今回はその技術を見に行ったようなものです。最初はアルチェリ氏の使っている画材や顔料などの説明とリタッチの手順などを説明し実践させました。彼の使っているパレットや道具のそろえ方は興味深く、また筆の運び方など一挙手一投足はとても手際よく参考になりました。
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僕の持っていたマテリアルは渦巻きの割れたネックをリタッチについてです。これがリタッチ前。
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無くなってしまった破片を新たに木で埋めてこれから「お化粧」をしようとするところ。そしてこれがリタッチの後。
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おおよそ80%の色を合わせるところまでは僕がやって最後の「ヨゴシ」を付けるところはアルチェリ氏にやってもらいました。全体的にはもう少し手を入れた方がいいけど、こんな感じで、ということで後は僕次第とのことです。大変勉強になりました。
会場が音楽学校の中であった為教師や関係者が講習期間中にラボに立ち寄って楽器のセットアップやメンテナンスのアドヴァイスを求めにやってきました。お陰でヴェネツィアのピエトロ・グァルネリのヴァイオリンやカッピッキオーニなどのすばらしい楽器も見ながらアルチェリ氏の実技を見られたのは幸いでした。とても充実した一週間でした。
by shinop_milano | 2009-10-17 19:27 | 楽器製作

今回のクレモナ・ヴァイオリン製作コンクール 感想

今年は3年に一度のクレモナ、A.ストラディウ゛ァリ国際ヴァイオリン製作コンクールの年でその参加楽器の展示もMondomusica期間中に拝見に行きました。とは言っても時間がなくおよそ2時間の中で300台以上もの楽器をじっくり見て回るのは不可能で上位入賞者と知っている製作者の楽器を探して見て回って終わってしまいました。なのでそれほどじっくり見ていません。いや〜じっくりちゃんと見て回ったら1日かかってしまいます(それ以上に発狂してしまいます)。

一番話題をさらっていたのは1位になったヴァイオリンの楽器でした。私が見る前に大方の製作家達(参加した人も、ただ見ただけの人も)はどうしてこの楽器が?という言葉を口にしていたので果たしてどんな楽器かと思って会場に足を運んだのですが、確かにぼくも見てびっくり。この楽器が受賞ですか〜!?と言うのが第一印象です。一言で言えば、換骨奪胎、か、アヴァンギャルドといえるかな?外観的なデザインはクレモナあるいはイタリア的なデザインセンスから言わせればまったく外れていて技術的な細部についてもそれほどレベルが高いとは思えずどのような点が評価されてこうなったのかおそらく多くの方は疑問を持ったに違いないです。しかしながら、もし僕がこの楽器を評価するとすれば(音は抜きとして)作者(フィンランド人)のデザイン的意図は見て取れて北欧的な雰囲気というか仕上げ感、ユニークさがあったように思えます。その点が審査員に評価されたとすればうなずける気もしますが、え、これでもいいの?というのがやはり正直な感想です。そう思うといかにもイタリアンな、というかクレモネーゼな楽器は今回は上位入賞には少なかったように思います。これからは個人の特徴を持たせたパーソナルモデルな楽器の時代かもしれません。そう思うとちょっと反省し、励まされたようにも思います。

他にも印象に残る楽器もありましたが細かい点は抜きに気になった点について。ヴァイオリンについては300台以上(多分)あった中でガット弦を張ってある楽器は2台だけでした(僕が見たところ)。その他は全部スチールもしくは化学繊維の弦で上位にいる楽器は数種類の弦に限定されます。Pirastro社のEvahPrazzi、Obrigato、Tomastik社のVisionなど。そしてヴィオラについては上位入賞のほぼ90%がEvahPrazziを張ってある楽器でありこれほどまでに弦の「トレンド」の影響があるのかと思った次第です。
この結果は演奏者審査員の好みにもよるかもしれません。実際楽器はそれを演奏者が持って、見て、弾いてみて、音を出してみた感じをもって自分に合うかどうかを判断する訳で演奏してみたときの感想は異なるでしょう。まして弦は音の「発信源(ジェネレータ)」でありそれが別種のものであればまったく異なる音の特徴になります。そう思うとコンクールに提出して賞を取った楽器が万人に良い楽器であるはずはないとおもいます。もしかして音の評価については楽器自身よりも弦の特徴が評価されたのかも?と言い切れなくもないと僕は思います。本当にユーザフレンドリを意識した楽器を演奏家に提供できるかどうかはコンクールでは評価されない楽器に対する姿勢や考え方、コントロールできる技術が大切なのではと思った次第です。道は長いなぁ。

コンクールは所詮コンクール。すべてではない、されどコンクール。
舌足らずですがこのくらいで。
by shinop_milano | 2009-10-05 21:41 | 楽器製作

2009 Mondomusicaの感想

今年のクレモナMondomusica(ヴァイオリン関係の見本市)が先週末10/2-4にありました。今年は何となく周りの人の様子から、春先のフランクフルト、パリでの展示会の様子から推測するにあまりふるわないのではと当初から予想していたけどその通り。
基本的に一般の人も期間中どの日にも入場できるのですが初日金曜日はウィークデイなので実質的には業界関係者のトレーディングの日になっています。展示ブースも若干減りヴィジターの数も減っていた様に思えます。なによりもあまり活発なトレーディングが見て取れなかったのはやはり景気が悪いのでなと思えた次第です。そうはいっても目新しいブースが新規に参加していたり名前が変わって出展していたりと業界での情報を集めるには大変有意義な展示会であると思います。
既にウマくまわっている製作かやディーラさんなどはもうわざわざ展示会に足を運ばずにもビジネスが成り立っているようで「出会いの場をもとめる展示会」の場は一段落したように思います。グローバリゼーションに伴うヨーロッパとその他の市場(アジアとか南米)をつなぐ役目はすでに陰に薄くそれぞれが「売りやすいもの」(具体的に言うと比較的廉価な楽器や本、カタログなど流動性の高いもの)ならべて新商品のアピールと工房、会社の広告をなしている様に思えます。

私個人としては常に工房にこもりがちで忙しくあまりコンタクトも取らない(いや、取れないというべきか)人たちにあって「最近どうしている?」と挨拶して業界の様子を聞いたり刺激をもらったりしてソフトウェアな点で“仕入れ”をしていたと言うのが今年でした。
そして今年は目出たいことに(?)初めて自分の楽器を展示させてもらったのでした!8、9月とピッチノッティ氏の工房でお手伝いをさせてもらいそのご褒美に彼から僕の楽器をブースに置いても良いよと言われたので私のヴィオラを2台展示代に載せさせてもらいました。カメラを持って行かなかったので写真に撮らなかったのがちょっと悔やまれます。

ということで色々あったような無かったようなと言うのが今年の感想です。なんか隣の学校の文化祭を見に行ったような、そんな感じでした。
by shinop_milano | 2009-10-05 21:13 | ミラノ生活

「ミラノ的ヴァイオリン製作の部屋」改め。埼玉に活動の場を移したヴァイオリン屋の徒然日記


by shinop
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