ヴァイオリン工房は不思議の部屋 ★camera delle meraviglie★

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本の紹介:リヒャルト・シュトラウス 「自画像」としてのオペラ──《無口な女》の成立史と音楽

先に水戸室内管弦楽団の本を紹介したのに併せてもう一冊本を紹介します。アルテスパブリッシングより出版になる広瀬大介著「リヒャルト・シュトラウス 「自画像」としてのオペラ──《無口な女》の成立史と音楽」です。
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著者の広瀬氏は先の水戸室内管弦楽団のヨーロッパツアーにも同行していて書中ではコンサートレポート、演奏家へのインタビュー記事を書いています。学生時代より研究テーマがリヒャルト・シュトラウスの作品で今回はそのテーマに即した初めての著書出版物になるかと思います。音楽之友社より出版のベルリオーズ/R.シュトラウス著『管弦楽法』の翻訳でご存知の方もいるかもしれません。先月あたりはNHKの「名曲探偵アマデウス」で「ティルオイレンシュピーゲル」についても解説していました。ですのでR.シュトラウスご興味のある方は是非ご一読を。発売日は一応5月になってからのようです。
詳しくはアルテスパブリッシングのサイトをご覧ください。
by shinop_milano | 2009-04-28 17:46 | 雑記

[ミラノ川柳]パダーノからゴルゴンゾーラに

スーパーでお手軽に手に入る既におろしてあるパダーノ・チーズ(パルミジャーノでもおなじ)。風味が落ち安いのでなるべく塊で売っているのを買うようにして食べるときにおろして使うように心がけたいがお買い得品の値札がついているとつい買ってしまう。だって便利だもん。一度開封するとジッパーが着いている場合がほとんどだが冷蔵庫の奥でほっとかれると表面に青カビが生えてくる。以前いっしょに住んでいたアパートの女の子たちもよく青カビを繁殖させていたことをよく覚えている。
さて昨日のこと、冷蔵庫にたくさんの卵、ベーコン、上記開封してそろそろ消費しないとまずいおろしパダーノ・チーズがあった。これらからすぐに思いつく料理はカルボナーラ。ということでカルボナーラを作り始めた。チーズはよーくチェックした、はずだった。表面に青カビは無い、OK、セーフ。チーズは早く消費しないとまずいので多めに入れる。カロリー高めだがまあ良しとする。
出来上がり。食べ始める。どけどけ今日のお味はなかなか、だけど何となくスーッとした味わい。何だっけこの味は?でもおいしいからいいや。食べ終わる頃、この味がゴルゴンゾーラ・チーズだということに気づいた。というか、最近のおろし済みチーズはゴルゴンゾーラも入っているのか?とまじめに思った。ふと、脇にある残っているチーズの袋をみるとまだ残っているチーズのなかに青い色をした「ダマ」があるではあないか!ぎょえ、食べちまった。こりゃあまずいかなと思いその後おなか急降下を覚悟したが大丈夫であった。なるほど、あの青カビは食べられなくなるのではなくゴルゴンゾーラに変身する過程なのか、とわかり少量なら食べられるのがわかった。しかも、ちょっとゴルゴンゾーラ風味が増す。
本日、このチーズの残りを使って蒸しズッキーニのチーズ風味をつくって同居人といっしょにたべた。彼はおなかが敏感なので何かあったらすぐに反応が出るはずだが、でなかった。おなかの丈夫な僕だけでなく敏感な彼でも大丈夫ということがわかった。結論、ちょっとぐらいカビが生えてもおろし済みチーズは食べられる。しかも、おいしい。

捨てるなよ青カビ生えてもパダーノは風味増したりゴルゴンゾーラ

ゴルゴンゾーラの名前はミラノの近くの村の名前から来ているからパダーノ平原の名を冠するこのチーズがゴルゴンゾーラになっても不思議は無いか。ちなみにゴルゴンゾーラにはミラノ地下鉄2番線で行くことができます。
by shinop_milano | 2009-04-27 08:03 | ミラノ川柳

本に出ました。

先月音楽之友社から出版された本に私のインタビューがでています。タイトルは『水戸室内管弦楽団と巡る ヨーロッパ音楽紀行』です。
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この本は去年行われた水戸室内管弦楽団の第3回ヨーロッパツアーに際してのそのレポートをまとめた本です。当初予定していた指揮者、小澤征爾といっしょにというツアー計画は小澤が体調不良によりキャンセルになった為、結局、指揮者なし、で決行したのでした。本来5公演だった予定は3公演に減らしたりスタッフの並々ならぬご苦労によって成し遂げられたので一つのドキュメンタリを読むことができます。また、訪問したミュンヘン、ウィーン、フィレンツェ、マドリード、パリの紀行は音楽ファンの観光ガイドとしても読めるかなと思います。この本の中では訪れた各地でクラッシック音楽周辺で活動する日本人にインタビューのページがあるのですがフィレンツェのところでヴァイオリン製作家ということでお呼びがかかり目出たく掲載に至った次第です。なんと豪華にフルカラー装丁です。しかも他のページには日本の有名な演奏者さんたちがたくさん出ているではないですか。ちょっとこ恥ずかしいですがご一読くださればと思います。。
by shinop_milano | 2009-04-21 00:50 | 雑記

Way to Canossa、またはカノッサの屈辱

Maranelloからミラノのに帰る途中、僕のリクエストでMくんを説得してカノッサ城趾に立ち寄ることにした。カノッサは歴史的に有名なお城があったところだが詳しくは一月のスポンガータの日記とこちらをご覧頂くとして、前々から是非訪問してみたかったところである。
マラネッロからおよそ1時間ほど、場所はレッジョ・エミーリアからアペニン山脈の方にむかうところにある。目的地に近づくと小高い丘が続き結構こう配のきつい道を登ることになる。しばらくすると前方に小高い岩山の上に廃墟のようなものが見えてきた。これがカノッサの城跡である。
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いまはかつての城跡に当時の寺院を模した資料館が作られていているのみである。この地は粘土質の為か風雨で崩落しやすく当時あったであろう岩山はほとんど城跡はほんの一部をコンクリートで補強してなんとか残っている状態だ。まずは城の麓のバールで腹ごなしをして(典型的に地元料理ラグーソースのトルテッリを食べる)「登山」に出かける。
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頂上にある資料館はなかなかよくできていてiPodライクな携帯オーディオガイドも用意されている。入場料もガイドも無料だ。発掘して出てきた陶器や武器・甲冑類、歴史的資料などなどが展示されている。
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頂上の廃墟は牢屋や聖堂があったところらしい。ここに外交上手な女領主さまが住んでいて歴史的な「詫び入れ」を実現したようだがいまは写真中央に映っている雌鹿がここの主らしい。あちこちにはフンが散らばっている。
今は小さな城跡が残るだけの小さな村であるが、駐車場近くには周辺城趾も併せて世界遺産に登録をと署名を求める机が用意してある。当時はこのカノッサ城だけでなく周辺の丘の上に建てた城を利用して自分たちの土地を守っていたのだ。今や世界遺産にということになるとそのために観光や自然保護の為にいろいろ「準備」しなくては行けなくなるだろう。ここは知るものこそくるいわば鄙びた観光地である。このままでいてほしいと思うのだがやはり遺跡を維持して行くというのはお金の掛かることなのだろう、とちょっと複雑な心境である。
by shinop_milano | 2009-04-19 20:00 | ミラノ生活

フェラーリ博物館

昨日のこと、大学時代の友人でミラノ駐在で仕事をしているMくんと夕食をしていたときに週末予定が無いからということでちょっと遠出して一緒にモデナの近くにあるフェッラーリ博物館に行くことにした。ちなみにMくんはモーター好きであるが、僕はさほどでもない。
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フェッラーリ博物館があるのはモデナ県マラネッロ市のフェッラーリ本社のすぐ近くにある。マラネッロに着いてすぐ目の前を1台のフェッラーリが走って行った。どうもテスト走行らしい。そうかと思うとまた別の1台を見かける。いくらイタリアだってそうそうフェッラーリは街角では見かけないのに・・・さすが「跳ね馬」のお膝元。
中に入ってみるとまずは歴代の名車が並んでいる。いきなりこの辺で笑顔を漏らす中年男性も少なくない。
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入場者は写真を自由に撮ってよいのだが、マニアの人にいたっては車体の下にもぐって写真を撮っている始末である(もとろんこのときになぜ下にもぐるかは周りに聞こえるように説明をしている)。まぁ、たかが「木の箱」にさんざんいろいろな角度で写真を撮っている者に笑う資格は無いとは思うが・・・
こちらは会社員時代にその会社がフェッラーリのスポンサーをしていたころの車体。
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月曜に出社すると前日のレース結果がメールを通じて知らされていた頃が懐かしい。この頃はフェッラーリ良い印象が無かったのだが、会社の同僚たちがこの訪問を知ったら笑うかもしれない。ともあれ、フェッラーリのファンであるかどうかは別として行ったら行ったでなかなか楽しいものである。80年代に一世を風靡したテスタロッサや「こち亀」の中川巡査の乗っていたF40もここにはあって見応えはある。
最後にここで発見した珍品紹介。
d0079867_837453.jpgまずはフェッラーリのプリクラ。定年前のお父さんもここでプリクラ・デビューしてみてはいかがだろうか?






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つづいて「聖地」でのフェッラーリ・ショップよりフェッラーリ・セグウェイ。なんかこの矛盾感がいいかも?でも僕はその隣の自転車がほしいなぁ。
by shinop_milano | 2009-04-18 22:00 | ミラノ生活

ユダの木

復活祭も終わり4月も半ば、今年も部屋の窓から見えるユダの木(セイヨウハナスオウ)は満開。今年は窓ガラスを掃除したから眺めもよろし。
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by shinop_milano | 2009-04-17 10:00 | ミラノ生活

フランクフルトのMusikmesse−その2

今回のMusikmesseを見に行くのに行きは飛行機(格安で有名なRayanエアー)、帰りはフランクフルト中央駅より列車でミラノに帰った。あいにく安売りのナハトツーク(寝台席付きの夜行列車)は売り切れで正規料金でしか切符が無かったのでそれよりやすい午前2時半くらいに出発のインターシティでミラノに帰ることにした。
Musikmesseが終わって6時間くらい待ち時間があったので市内の中心地を散策することにし、メッセから街の中心の方まで出かけた。
こちらはフランクフルト中央駅。
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がっちりした幾何学的なファサードのデザインはイタリアではお目にかかれない。駅の時刻表を見るとどの時間帯(夜中でも!)にも列車の出発があって駅は24時間営業。ドイツの鉄道運行はすごい(イタリア見習え〜)。
d0079867_22143948.jpgフランクフルトといえば金融街。劇場のすぐ隣にヨーロッパ中央銀行本店ユーロタワー(写真)があり、ちょっと離れて証券取引所もある。各国の銀行も多くの軒を並べている。このようなモダンなビル群が並んでいる反面市の中心にあるレーマー広場はイタリアには見られないメルヘンの世界のようなデザインの古い建物も見られる(下写真)。
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街の真ん中を流れるマイン川にかかる橋を渡ると河岸は公園のようになっていて夕方人が集まっている。この日はちょっと肌寒いが春の訪れを感じるくらいに暖かく夕方でも上着なしで過ごせるくらいだったので芝生の上でグループを作って飲んだり食べたりしている人たちもいる。日本だったらお花見のシーズンだがそれと同義なのだろう。でも、ばか騒ぎはしない。
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最後に街の繁華街のあたりを歩いていると桜並木を発見。しかもよく見るとソメイヨシノのようだ。まだ、植樹してそう時間が経っていないようだがはやりソメイヨシノを見ると日本人としては、ああさくらだ、と感じる。この集団で咲いているピンクの景色はやはり目立っている。
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この日は土曜日だったので街の中には結構遅くまで多くの人が出歩いていた。桜の前で若いドイツ人の女性グループがこれをみつけて写真などを撮っていたが、それに見とれて足を止めるのはみな一瞬である。やはりそこに見とれるのが日本人で人もたくさんいて花も引き立ち花見は成り立つのであろう。しかしこのソメイヨシノ、剪定がイマイチと思うのは僕だけか?この植え方のセンスはドイツ風?
さんざん夜のフランクフルトを歩き回ったあげくフランクフルト中央駅を出発したのでした。ドイツのインターシティの乗り心地はよかったよ。
by shinop_milano | 2009-04-06 21:26 | 雑記

フランクフルトのMusikmesse−その1

パリに引き続き4月の1日〜4日までフランクフルトで毎年開催されるMusikmesse(ムジークメッセ)に行ってきました。これはヨーロッパで行われる音楽、楽器関係の展示会のなかでは最大のもので会場のフランクフルト・メッセは初めて行ったけどどえらく大きかったです。
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こちらはイタリアのヴァイオリン関係を中心にメーカ、業者が集合ブースを出していた3番パビリオンの外からの風景。
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こんなパビリオンが10くらいあって今も新しいパビリオンを建設中だというから敷地面積はとても広い。開催4日間中最初の3日間がビジネスデーで入場は商用目的の入場者のみ、最後の土曜日が一般公開日になっています。
行く前から聞かされていたけど「ヴァイオリン関係のブースはほんの一部だよ」というのは本当でメインはシンセサイザなどの電子楽器、ミキサ、録音機器、ピアノ、エレキ・ギター、パーカションなどの展示ブースが大きく場所を占めていて木金管楽器に比べても擦弦楽器類は規模が小さかったです(ああ、ニッチな業界であることを再認識)。YAMAHAなんかは自社商品でパビリオン一つ借り切っていたのでビジネス規模のちがいは明らか。
会場の雰囲気はやはり世界的な不景気の影響を受けてかどうも出展ブースは昨年よりも減少していたようで結構フロアの端の方はスペースが空いているのが見て取れた。ピーク時の4、5年前は中国人たちがひしめき合っていたらしい(それでも中国メーカはどの楽器のところでもたくさんいたけど)。ともあれ、他の楽器業界と比較してヴァイオリン業界を眺めてみると、ああこんなものなのだなと思う反面、これだけの人間が関わっているのかと再認識しました。
by shinop_milano | 2009-04-05 10:40 | 楽器製作

「ミラノ的ヴァイオリン製作の部屋」改め。埼玉に活動の場を移したヴァイオリン屋の徒然日記


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