ヴァイオリン工房は不思議の部屋 ★camera delle meraviglie★

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新兵器:VERITASのエプロン・プレーン投入!

作業復帰につきカンナがけに金属製の重いブロック鉋(西洋式の金属ボディの鉋)は腕に負担がかかると思いこれを機に新しく小型のブロック鉋を購入してしまいました。カナダのLeeValley社から出ているVERITASブランドのエプロン・プレーン。写真の一番したのです。
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これまで使っていたブロック鉋は荒削り用に一般的なSTANLAYの9"1/2(写真上)、仕上げ削りようにLIE-NIELSENの同じく9"1/2(写真中)。このエプロン・プレーンはこれよりの刃幅も小さく重量もすごく軽い。作業用のエプロンの中に入れて1日中もって歩けるというのが名前の由来とのこと。実際もってみると確かに軽い。マウスの幅は固定だが刃の角度、位置のコントロールはつまみを使って調整できコントロールしやすい。使ってみたところ、重量が無いので慣性力に頼って一気に削るのには向かないが手先で精密にコントロールできると行った感がある。付属の刃もいい感じだ(まだ自分で研いでいないけど)。今回は今まで、姑息な道具、と思い使っていなかった櫛刃の替え刃も買ってしまった。これはカエデなどの杢が強い木の荒削りに便利である(横板の厚み出しには便利なのだ)。これも腕の負担を減らすためということでついでにね。
早速、使い始めに軽い仕事ということでライニング材をを削りだしに小一時間ほど鉋を使い分けてやってみました。いい買い物だったと思っています。
by shinop_milano | 2009-02-18 20:17 | 楽器製作

黄金分割、ブロッコリ・ロマーニとヴァイオリン、またはフィボナッチの悪戯

僕はブロッコリはあまり好きではなかった。しかし、入院中の病院食でブロッコリの付け合わせが何度か出て食べてみるとおいしかった。なるほど、と思い退院後自宅でブロッコリを軽くオリーブオイルで炒め蒸したものを作ったりして食べている。
そんなわけでにわかブロッコリファンになってしまった私が予々興味をもっていたのがブロッコリ・ロマーニ。これだ!
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日本ではお目にかかったことが無いがミラノでは市場でよく売られている。名前は「ローマのブロッコリ」だけどミラノでも売っている。直感して、えっ、これ食べられるの?という様相である。だって、貝殻みたいだし、トゲトゲ、しかも緑色だよ。今までは手にする勇気がなかったがにわかブロッコリファンとしてとうとう勇気を出して市場買ってみた。
で、調理前にじっくり眺めてみて驚いた。こ、こ、こ、これはっ・・・!このブロッコリただ者ではない、なんと渦を巻いている!上から見たさ写真をお見せしよう。
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それぞれの突起の部分が渦巻きを巻いているのである。まるでヴァイオリンの頭と同じだ。ここから数学的に考察してみよう。まずすぐに気づくブロッコリの中心に向って右回りの渦巻きを見てみよう。全部でいくつあるかな?このブロッコリちゃんについてはそれが13個(巻き)ある。しかし、よ〜く見てみるとこれとは逆の左巻きの渦巻きも確認できる。これは21巻きあるのが確認できる。
数学に詳しいひとはここで気づくかもしれない(本当に詳しい人はすでに先が読めてしまうかな)。そうこれは、フィボナッチ数列に出てくる数字である。フィボナッチ数列ー高校の数学で何となく出てくる不思議な名前の数列。1、1とはじまり2、3、5、8、13、21・・・とつづく数列、つまり前の二項を足して次の項をなすすうれつである。そしてこのフィボナッチ数列の隣り合う二項の比、つまり1/2、2/3、3/5、5/8、8/13、13/21・・・はある無理数に収束する。それが黄金分割比である。具体的には0.61803・・・=(√5−1)/2と言う数字である。建築や絵画の世界で美的なプロポーションを持たせるというこの比率は古来よりよく知られている。そして今もなおである。iPodの長辺と短辺の比もこれにかなっているのだ。
このブロッコリ・ロマーニの場合と似たようなケースは多々あり、松ぼっくりのカサ、ひまわりの種の配列、パイナップルの皮の模様も同じような比率のもとに「渦」を巻いています。これはなぜか?それは成長過程で効率よく細胞を増やし幾何学的に最も理にかなった成長をする為だと言われています。そしてそれが人間の目にも美しく映るようです。ヴァイオリンの渦巻きや本体のプロポーションなんかもこれを元にデザインしているんですよ。
なので一見なんの関係もないヴァイオリンとブロッコリですが、こんなところでつながっています。しかしこのブロッコリ、もっと驚くべきは小さいイボイボも同様に渦を巻いているんです。そうその小さい花弁はさらに子孫を繁栄させようと幾何学のルールをめいいっぱい駆使してこの形をなしているだ!
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by shinop_milano | 2009-02-15 09:03 | 楽器製作

La petite Bandeを救え!

某SNSにて古楽アンサンブルの先駆、S.クイケン率いるLa Petite Bandeがどうもベルギー政府からの援助を打ち切られるという方向になっているらしいということで署名活動を訴えているのを知りました。世界経済の悪化はこんなところまで皺寄せしているのかなぁ。
ということで私も署名しました。署名数は数日で15,000を超しています。古楽ファンの方はどうぞよろしくお願いします。私は15515番目でした。署名者の履歴をたどると業界著名人の名前も多く見受けられるようです。

「Save la Petite Bande!」のサイトはこちら:
http://www.savelapetitebande.com/index.php?l=en
by shinop_milano | 2009-02-14 20:51 | 楽器製作

そろそろ作業に復帰

いつまでも休んでいられないので今週あたりから作業に復帰します!とはいえ最初からハードワークもできないのでまずはライトワークに今度作ろうと思っているヴィオラの新モデルのテンプレートなどを作りました。
今度のヴィオラは身近な多くのリクエストに対応し本体40.0cmの小さいヴォオラを作ることにしました。G.B. Guadaniniの1784年製のものがなかなか個性的で寸法もいい感じなのでこれをモデルに選びました。
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本から写真を高解像度でスキャンしてPC状上で寸法を調整し出力屋に持って行って印刷、などなどの作業は予めこなして置いたのでこれをトレースして1mm厚のプラ版でウチ型のテンプレートを作ります。わたしはいつもこうしています。
ついでに頭はこんな感じです。
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これもphotoshopを使って実寸(と思われる)まで拡大しこんな風に用意。
しかし、この楽器今ひとつ製作の精度が足りない。晩年の作というのもあるでしょうがおそらく息子か誰かに手伝わせていたんでしょう。その証拠に渦巻きは左右で大違い。親父が半分見本を作って誰かほかに反対半分を作らせたような・・・
by shinop_milano | 2009-02-09 20:00 | 楽器製作

2月初日は雪

ミラノの2月のはじめは二日つづけての雪。気温はそんなに下がらなかったので大して積もらず、その後雨に変わったので雪は雨を含んでベチャベチャ。石畳の上を歩くときは滑らないように注意が必要。こんなときに限ってお役所に出かけたり、医者のところにいったりと外出しなければ行けませんでした。これでコケてせっかくなおりかけてきた患部をいためてはたいへん、といつもより慎重に歩いていました。
久しぶりのDuomo広場もベチャ雪がつもり観光客もおらず閑散としていました。鳩たちは温もりを求めて地下鉄の排気口の上に身を寄せていました。

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by shinop_milano | 2009-02-04 07:29 | ミラノ生活

「ミラノ的ヴァイオリン製作の部屋」改め。埼玉に活動の場を移したヴァイオリン屋の徒然日記


by shinop
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