ヴァイオリン工房は不思議の部屋 ★camera delle meraviglie★

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秋の味覚ーMiyagawa

イタリア生活5年目にしてはじめてスーパーで見つけた、Miyagawaとは、青みかん。どうもイタリアではオレンジのみかんをMandarinoと呼ぶのに対してこう呼んでいるらしい。由来についてはこちらに詳しく書かれている方がいるのでご参考ください。そうか、発見者はミヤガワさん、温州みかんはヨーロッパではサツマとも呼ばれているのか・・・。青みかんといえば確かに今頃の時期、運動会なんかで食べたなぁ。
ちなみにこのMiyagawa、国産かと思いきやウルグアイ産。結構すっぱいです。
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by shinop_milano | 2008-09-29 04:16 | ミラノ生活

秋の味覚ー胡桃

最近のMartinoラボでのブームは乾きもの系の果物をつまむことで落花生や胡桃なんかを仕事の合間につついている。以前は胡桃なんてさほど好んで食べるものでもなかったが、ちょっとはまってしまった。それで自分でもかって食みた。工房で食べているのはスーパーで売っているカリフォルニア産のもので、僕がこの前市場で買ったのはヨーロッパ産(イタリア?)のものだ。じつはこれらはかなり違う。比較のため写真をお見せしよう。
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カリフォルニア産(右)は殻がデコボコでちょっと大きめ。ヨーロッパ産(左)の方が丸っこくてちょっと小振りだ。僕が買った市場のお店にはFresco(新鮮)と書いてあり実を割ってみると完全に乾燥した感じではなく白く表面にうっすらと油脂が見て取れる。それに対しカリフォルニア産は完全に乾燥していて黄色く透明な感じ(ちょっと写真では解りつらい)。味はカリフォルニア産の方がいわゆる日本でも食べられる胡桃の味に近く(多分カリフォルニアから来ているの)だろう)甘く苦みがない(身の薄皮が薄い)のに対しヨーロッパ産は脂身があり歯ごたえもよいが薄皮が厚いためか半乾燥のためか苦みがある。どちらもおいしいのだが後者の方が「大人の味」といったところか。
気がつくと2個、3個・・・と殻を割っている。栄養価が高いのでほどほどにしなければ・・・
by shinop_milano | 2008-09-26 06:27 | ミラノ生活

muller購入

ピグメント(顔料)を細かくすり潰すためにいよいよ思い立ってmuller(すり棒)を購入しました。結構高いんです、これ。予め日本での画材屋さん価格で調べてたのですが10,000円前後するようです。そんなに使用頻度は高くないけど必要なのでこれを機に買うことにしました。
ミラノでの画材屋はブレラの美術アカデミーの脇にあるCrespiが僕の御用達です。「mullerある?」
「あるよ。」(ショウウィンドウに手を伸ばす店員)
ものはLucasの径10センチくらいやつ(下写真)。
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「いくら?」
「54ユーロだよ」
(一瞬たじろぐ自分、約10秒いろいろ計算を巡らす)
「もしかして、学割って利かないですか?」
(店員、ボスと話す。ボスは僕らの会話を聞いている)
「50だ」
(再び計算する自分、日本円で7,500円)
「よし、買った!(交渉成立)」
という訳で我が家に画家アイテムが一つ増えました。
by shinop_milano | 2008-09-21 22:36 | 楽器製作

いきなりSAYONARAかい!

スーパー、エッセルンガの今月の無料冊子で寿司、刺身の特集(レシピ)が出ていて手にとってページをめくってみる。トップページは「SAYONARA」から始まった・・・。

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これくらいでは一笑に付すだけで「よくある」ことだが、最近観光スポットやイタリアに住む外国人向けの公示、公告などで日本語よりも中国語の方が目に立つ。人口の比率をくらべたら日本人より中国人のほうがマジョリティなのだから当然といえば当然だが世界における日本、あるいは日本語の存在感とはそんなであることを実感する。
別に中国(語)にコンプレックスを感じるわけではなくアラビア語も日本人より圧倒的多数のひとが使っているので同様に見えるということを付け加えたい。
by shinop_milano | 2008-09-19 19:49 | ミラノ生活

IKEAのスグレモ

d0079867_6532749.jpg先日IKEAで発見したのがこの平底型デカンタ。
パッと見、くしゃみをしたらハクション大魔王が出てきそうな形をしているが、お店で見つけた瞬間リンシードオイルの天日脱色に最適では!?と思い衝動買い(9.90ユーロ)。予め水でリンスしたリンシードオイルを中に入れサランラップで口を閉じベランダに放置。オイルは平たく薄く広がるので日光をたくさん受け、適時口を開け空気を換えると酸素との反応はゆ〜っくりと促進される。脱色したオイルは乾きも速く、透明度を保つとのことで実験している。既に日差しの弱くなってきた季節だが効果を期待している。
by shinop_milano | 2008-09-17 07:06 | 楽器製作

温泉(Bormio)に行ってきました

今年の夏最後のイベント。東京からベルリン経由で列車でやってくる大学の先輩Iさんといっしょにスイス国境に近い温泉で有名なボルミオBormioに行ってきました。
Iさんは最近世界遺産にも登録されたらしいベルニーナ急行にのってスイスのサン・モリッツSt. Moriz方面から来るということで僕はイタリア側の国境の駅ティラーノTiranoにて待ち受けることにしてそれからバスでBormioに向かうことに。Tiranoからバスに揺られて1時間、途中小さな町をいくつか通り抜けBormioに到着。町は山に囲まれています。
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ここの温泉はローマ帝国の時代から知られているらしく湯治にくる人たちが多いようだがすでにヴァカンスも終わって町はシーズンオフ、閑散としていました。温泉があるのは町の中心から更に山奥に入ったバー二・ヴェッキ(Bagni Vecchi=古湯)とバー二・ヌォーヴィ(Bagni Nuovi=新湯)だが町の中にここの温泉水をつかったスポーツ健康センターがあり今回はここで湯につかることにした。といってもここは温水のなかで泳いだりリラクゼーションしたりするところなので水温は最高でも40℃弱とちょっとぬるい。それでも個人的にはジャグジーと強力な打たせ湯で肩のこりが一気にほぐれた(いや〜、ほんとうにこのときは体が楽になったよ)。
温泉の後は夕食。以前からこの地方の名物料理、そば粉をつかったパスタ、ピッツォーケリを食べてみたかったので予めホテルのおじさんに相談したら「近くのアグリトゥーリズモをやっている農家のレストランがおいしいよ」というので予約を取ってもらいご当地の味覚を堪能することに。前菜に、サラミや生ハムの盛り合わせ、目当てのピッツォーケリ、ポレンタ、牛肉のロースと、豚のスペアリブなどなどアルタ・ヴァルテッリーナAlta Valtellina(この地方の名称)田舎料理フルコースを堪能しました。写真を撮らなかったのでお見せできないのが残念。
時期がもう少し早ければBormioからバスに乗ってヨーロッパにある峠の中で最高所にあるステルヴィオ峠Passo Stelvioの氷河まで見にゆけたのだが既にここまで行くバスは運行しておらずお預けになった。それは次回の楽しみにとっておいてAlta Valtellinaはとてもすばらしいところだと実感した次第です(ミラノに帰った翌日から急に寒くなり本当にこれが夏の終わり)。

お・ま・け
ベルニーナ急行は箱根登山鉄道と姉妹鉄道らしくTirano駅にはこんなのがありました。
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by shinop_milano | 2008-09-13 05:58 | ミラノ生活

[川柳]あなたとは違うんです

と、言って国の代表の座を放り投げた福田首相。外国で生活し外から日本を見る日本人としてハッキリ言って、恥ずかしい。
この話題について昼休みに工房のマルティーノと話す。「なんで国の最高責任者が1年もしないうちに辞めるんだ?」と聞かれる。それは与党と野党が国会で逆転していて・・・とか選挙に備えて・・・とか言っているうちにそれって日本の政治家が指導力も信念もなく国を動かしているのだなぁ、と思ってきた。それは国民にも責任があるが、もっとしっかりしようよニッポン、と言いたい。
イタリアから見る限り限り福田康夫が首相として記憶に残るような記事はこの辞任劇くらいだろうと思う(サミットの時はまったく影が薄かったよ、日本の首相)。

それで思うのだが、日本て自分の国のニーズやルールでモノや体制を作っていて今や国境を越えた認識やモノの流れ、つまりグローバリズムに逆行しているように見える。イタリアにきて思ったが日本人の快適さや便利さを求める本能は世界中でも秀でていると思う。しかしそれだけに世界の一般的(それは標準的という意味ではない)感覚から逸脱しているように見えるのだ。日本人だけで通じる何かの中で収まっている、という感じかな。今回の首相および自民党の考え方も同じ。でも、世界は見ているんですよ、日本のみなさん!次の首相にはもう少し国の代表としてよいセンスを持った方になってほしい。
そんなわけでグローバリズムの世の中にあって独自の進(退)化をしつつある我が国を眺めつつ一句:

携帯も政治も日本はガラパゴス

それにしても福田氏のこのセリフには参った、失望した。今年の流行語大賞の候補だな、きっと。
by shinop_milano | 2008-09-10 07:50 | ミラノ川柳

クレマンシック・コンソートでノートルダム・ミサを聴く

日曜日の昼間、またコンサートに足を運んでしまった。なぜ最近頻繁にコンサートに行くの(ゆける)か?それはいまミラノとトリノで「MITO」と名を打った国際音楽祭を行っている。別に国際性はあまり感じないがこの辺は「北イタリア人の見栄」といったところである。MilanoとTorinoの頭文字をとっただけだが「伝説」を意味するイタリア語の「mito」とも掛けてあるのだろう、茨城県水戸市と国際的関係は全然ない。MITOについてその内容に興味のある方はこちらをご参考に。

それでそこではいくつかのコンサートは無料で入場できて聴けるのだ。ということで、コンサートに足が向いた。しかし、今回はコンサートとは言いがたい。なぜならミラノで最古のミラノの守護聖人の名を冠した聖アンブロージオ教会でギィヨーム・ド・マショーの『ノートルダム・ミサ』を聴いたからだ。だから気分的にはミサに参加した気分だ。
じつは、この曲の正体を家にかえるまでよく知らなかった。家にかえってから曲の内容を調べてなるほどと納得した次第だ。詳しく知りたい方はマショーの名前ででも作品の名前でもってでもgoogleで検索していただいて、一言で言えばミサの通常文に通しで曲をつけた一番古いミサ曲と認識されている、ということになる(これだけじゃ普通の日本人にはチンプンカンプンだろうなぁ〜)。作曲されたのは1300年代中頃、日本の歴史では鎌倉幕府が倒れて建武の親政をへて南北朝に至る頃である(この認識は重要)。

ここで一般の日本人に解るように説明するとまだこのころヴァイオリンなる楽器は存在しない。まだルネッサンスの一歩前なのでヴィオラ・ダ・ガンバもリラ・ダ・ブラッチョもない。存在した弓奏弦楽器はフィドルやレベックの類い。ということでメインはポリフォニーなカント(合唱というと語弊があると思うので、多旋律的重唱。というべきか?)である。時代区分的にはアルス・ノヴァということになる(これも恥ずかしながら今回聞いて時代区分が出来るようになった)。
なので感想はうまくかけない、なぜならあまりこの手の音楽をナマで聴いたこと無いからだ(CDではそのちょっと後の時代のアルス・スブティリオールな作品はよく好んで聞いているが)。で、今回は初めてナマで聞いた感想。演奏の始まりは諸処の楽器の合奏で始まったのだが、一発目の〈クレド〉の出だしでいきなり異次元に連れて行かれる錯覚を憶える。不思議な和声。ゆったりとした時間の中で半音より狭い単位の音程(語弊があるのは知っているが一般の人がわかりやすくこのように書く)が時たま交錯する緊張と弛緩の心地よさ。しかも適度に、いや、結構理想的な音響のあるアンブロージオ教会というのが幸運だった。これは聞いた人でないと解らない神秘さ。物の本の言葉を借りて日本人に解りやすくいうとまさしく「伴天連の声明」だ。

ということで「パリの声明」をミラノにて拝聴した。しかしすごいのはクレマンシック・コンソートのテンポ感覚というか息の合わせ方。通常の現代を生きる我々には、やれ、といってすぐ出来る時間軸感覚はないなぁ、と思いました。音楽の内容は簡素にして複雑、軽くて濃厚。いい体験でした。ああ、これでまた一つ未知の世界を憶えて世界が狭くなったと思う今日この頃です。
by shinop_milano | 2008-09-07 05:49 | ミラノ生活

アカデミア・ビザンティーナとイル・ジャルディーノ・アルモニコ

久しぶりに一週間のうちに2回演奏会に出かけた。しかも場所は同じところ(Santa Maria della Passione教会)でどちらもバロック・アンサンブル団体ちょっと気になったので一筆。
先週聞いたのはO.ダントーネ率いるアカデミア・ビザンティーナ。コンマスはカリスマ的ヴァイオリン弾きモンタナ−リ。曲はJ.S.バッハの管弦楽組曲全部。開演5分前に会場に着いたら席はいっぱいで会場左翼の奥の方の席できいた。大きい教会なのでうまく響かせるのが難しく思われる会場だったがうまく演奏していて納得の内容だった。それぞれの楽器もよく鳴っていて色彩感のある演奏だった。恐れ入ったのはアンコールのいわゆる「G線上のアリア」ですでに演奏し終わって楽器の調弦はかなり狂っているにもかかわらずこの曲をやった。当然のばす音は音程の違っているのが耳障りに聞こえる。つまり曲の出だしからとても危ないわけだ。確かに彼らはおそろおそろ弾き始めた。この後どうする?と思っていたら(なぜならリピートがあるからだ)、なんとリピートの後モンタナ−リはそこにトリル、アルペッジォを入れたり、インプロヴィゼーションを入れて調弦の不安定さを誤摩化していた。これを普通のようにやってのけてしまったのにはまいった。さすがイタリア人、うまくやったな、と納得。全体的に表現力豊かでイタリア人受けもばっちり。
反して本日のG.アントニーニ率いるイル・ジャルディーノ・アルモニコ。こちらは初めて生演奏を聴くのを楽しみにしていた。会場には35分前についたが既に席はほぼ満席(入場無料だからということもある)。演奏が始まるとなんか演奏が「丸い」アンサンブルも今ひとつで楽器もそれぞれがなんかよくなっていなく、弦の音ばかりで音が混じっていない。プログラムは初期バロックから後期バロックまで彼らが最初にヒット・アルバムをだした『Viaggio musicale』のような構成になっていたがちょっと説得力に欠けるかなと思えた。音の印象は初期のレコードのサウンドと全然違う。今夜は湿度も高かったので会場の空気もよくなかったがメッツォ・ソプラノと演奏のバランスも今ひとつ。それはヴァカンス空けだからなのだろうか、それともツアーの疲れか?最後のフェッランディーニのカンタータはこの雰囲気の中ではちょっと重かった。
ということで2回のバロック団体の演奏で明らかに前者の方が好演に思えたが、ちょっとだけ吹いたアントニーニのリコーダには脱帽。あんな微妙な音程を作り出せるとは。まるで人声のような楽器さばきでした。リコーダでもここまでできるんだ。。。
なんかまとまりませんがこんなところまで。
by shinop_milano | 2008-09-02 22:00 | ミラノ生活

「ミラノ的ヴァイオリン製作の部屋」改め。埼玉に活動の場を移したヴァイオリン屋の徒然日記


by shinop
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