ヴァイオリン工房は不思議の部屋 ★camera delle meraviglie★

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Como湖にて

大学でいっしょに楽器を弾いていた後輩がお母さんと妹さんと一緒にミラノにやってきました。2日以上もミラノにいるということで、エクスカーションツアーにコモで湖をクルージングを紹介して同行させてもらいました。ミラノからコモへは電車で1時間、ついたらすぐに船乗り場につきます。遊覧船では湖の周辺の町に立ち寄りつつ有名なVilla(豪奢な別荘)の前をとおってのんびりと航行します。海ではないので水面は穏やかです。今回はComoの町からコモ湖がレッコ湖と分岐する半島にあるBellagioまで往復しました。
実はぼくもコモ湖は初めてで十分楽しませてもらいました。食べるものやお買い物にも満足してもらったようでよかったです。
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最後にコモについて船着き場のすぐ前にあるケーブルカーで高見の見物と山の上まで上りました。意外にかなりの斜度で一同驚きました。写真はケーブルカーの中から山頂近くで湖を写したものです。ゆく夏を惜しむらく湖面は夕日はきらめいていました。
by shinop_milano | 2008-08-28 22:30 | 雑記

Lecco湖にて

Leccoはミラノの北側ロンバルディア平原一番北側にある湖のほとりの町。この町に住む友達夫婦に男の子が生まれたので(既に彼は4ヶ月近くです)ミラノから友達と一緒に顔を見に遊びに行きました。Leccoに来るのは今日が初めてです。
だいたいいつもそうなのだが僕の場合は顔の作りが珍しいのか初対面の赤ちゃんは好奇心むき出しでまじまじと僕の顔を覗き込みます(みんな同じ反応をするのかなぁ)。子供ウケがいいと解釈しています。
楽しく昼食をとった後市内にでかけました。写真はレッコ湖のほとりの公園からLeccoの町の中心の風景。1枚では収まりきれないので初めてパノラマモードを使って撮影、編集しました。(もちろんデジカメはオリンパス製です。大きくしてみるには写真をダブルクリック)
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レッコ湖はコモ湖とつながっています。小説家マンゾーニ(イタリア人は必ず教科書で一度は読む小説家です)はこの周辺の村々で作品を書いていたようでLeccoはイタリア人には人気があるようです。
by shinop_milano | 2008-08-24 22:30 | 雑記

Bresciaの駅前にてレンタサイクル

という訳(前日の事情)で、3回目のミラノからのPisogneツアー(電車)を敢行しました。今回は一人ということでのんびり行きました。Pisogneについては8月9日の投稿を見ていただくとして、帰りがけに乗り換えのBresciaの駅前で発見しました、登録式レンタサイクル!
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どうもこれはパリでもあった「ちょい乗りレンタサイクルシステム」(勝手に命名)のようで、市内にある駐輪スポットで借りてまた別の駐輪スポットで乗り捨てできるようです。なんとイタリアにあったとは!ミラノにも以前あったと聞いたがうまく運営できず(盗難とかちゃんと返さない人が多かったんだろうね)なくなったとのこと。Bresciaくらいの町ならうまくいくのかも。Bresciaは駅から町の中心までが結構距離があるのでこれは便利と思います。今度きたら使ってみようか、と。
by shinop_milano | 2008-08-22 17:07 | 雑記

久しぶりにCremonaへ

ミラノの外に行くのが続いた八月後半、一発目はおなじみのクレモナへ。
コンクールに提出した楽器を取りに行きました。そのついでに友達のところも訪ねていろいろ最近の様子や仕事っぷりなどをみてきました。
友達との雑談を終えて楽器を引き取りに行くと自分の楽器たちはあったがなんと引き取りを頼まれていたパルマのちのけんくんの楽器がない!えっ?と思い聞くとコンクールの開催地Pisogneから持ってきていないとのこと。ガ━━(゚Д゚;)━━ン!
しかし、ないものはない。泣く泣く翌日Pisogneに行くことに。ああ、また半日の列車旅行か・・・
by shinop_milano | 2008-08-21 22:00 | 雑記

Poldi Pezzoli美術館

最近ミラノの美術館をチェックしたときに今日はPoldi Pezzoli美術館が入場無料だと言うことで足を運んでみた。高級ブティック街Montenapoleoneの近くにあるがそれもそのはずでご当地の収集家のプライベート・コレクションが元になって徐々に寄贈などで収蔵点数増やしたようである。もっともこのあたりの元からのミラネーゼはお金持ちだから当然の成り行きであろう。実はこの美術館に入るのは今回が初めてである。最近はミラノの美術館も入場料が高く通常8ユーロのところが無料なのだからこれを逃す手はない。
ここの美術館の収蔵物について、おそらく一番有名な絵はクラナッハのマルティン・ルッターの肖像画ではないかと個人的には思う。そのほか、ボッティチェッリ、ピエロ・デッラ・フランチェスカなどなど見所があるのだが、実際訪れてみて一番すごいと思ったのは中世武具コレクションである。何がすごいかというとどれも装飾の程度がすばらしく、つまりかなり偉い貴族、騎士さまたちのもので十分に美術的である。しかも保存状態がすごくいい。銃や甲冑の一つ一つの装飾をみていると、こんなことが出来るなら楽器の装飾なんて朝飯前の仕事じゃないのか、と思えてしまった。参りました。
Poldi Pezzoli美術館について詳しくはこちら
by shinop_milano | 2008-08-20 20:00 | ミラノ生活

楽器用日焼けサロン

数ヶ月前のことですが、将来的にオイルニスを使ってみようと思い紫外線(VU)乾燥ボックスを用意しました。オイルニスは乾性油(リンシードオイルなど)に樹脂を溶かして乾性油の乾燥で塗膜を定着させます。乾性油は不飽和結合の多い(けん化価の高い)油脂が酸素と反応して分子が多重結合することで固化します。なので乾燥には酸素が必要ですが通常の環境では反応はゆっくり進みます(だから乾くまでに時間がかかるのさ)。そこで乾燥を早めるのにUVを使います。特定の波長の紫外線で酸素は活性化し反応スピードが上がります。ということでオイルニスを使う今時のヴァイオリン工房はたいがいUV乾燥ボックスを備えています。
乾性油の乾燥だけでなく、人の肌がUVで日焼けするように木材も日焼けします。木材に含まれるリグニンなどが酸化されるわけです。なのでこの夏に作った楽器は塗装前にこの箱の中に入れて乾燥させていました。こうすると自然に色が付く訳です。
で、これがその乾燥ボックス。
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実はもとは学校の師匠Paolaが使っていたモノ。元は内部に蛍光灯用のごっついコンバータ付きのホルダが4つ各「面」に付いていた(つまり内部を狭くしていた)のだが「チェロは入らないから」と不要なり僕がもらってしまった。しかし容積的には十分チェロが入る。そこで蛍光灯ホルダは全部外し新たに小型の蛍光灯電極を直に壁につけてコンバータは箱の外につけて内側の容積を稼ぎつつ内部の放熱を最小限に抑えるように改造したのでした。これでしめしめチェロが入る!!
今回はPhilips社の日焼けサロン用UVA管60cm40Wを4本各辺の「隅」につけた。幸いウチの近くに特殊な照明器具を扱う照明屋があるのでそこで購入。紫外線管、コンバータ、電極など4セットとコード延長コード、プラグ類ぜんぶあわせて120ユーロほど。日焼け用なので人体の日焼けにも可能(安全に使えば)。点灯するとこんな感じです(紫外光なので撮影には限界があります。)
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こちらは後部につけたコンバータ群それぞれのUV管は独立駆動も可能。
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回路には動作安定用にコンデンサが無くてもOKだがあった方がベターかな。
by shinop_milano | 2008-08-17 10:07 | 楽器製作

コンクールの結果は・・・

作品を提出した製作コンクールの結果はヴァイオリン、ヴィオラとも入賞には至らず残念な結果でした。去年は賞を頂いたコンクールですがおごりもあったでしょう、準備に至らないところや製作以外の仕事との兼ね合いもうまくて調整できなかったかな、と反省しています。いろいろ思うところはありますがこれを教訓にもう一歩先の楽器製作を目指したいと思います。
昨日は最終音響審査にも参加して見ました。どれだけ違いがあるかなと思いきや、ハッキリ言って差はよくわかりませんでした。審査環境や手順も問題があるなと思いましたが楽器について絶対的な評価は難しです。いや、相対的な評価も複数の楽器を前には難しいです(ですから楽器屋さんにいって楽器を比べるのは難しいわけです)。一緒に行ったチェリストの懸田さんと採点表を見比べてみたら全く正反対の評価だったりしました。音響だけでなく楽器の工作や出来映えについて製作者ごとに色々なスタイルがあり製作コンクールの評価のあり方についても考えさせられました。なので、その結果には一応の評価はあるかも知れないけれどそれがすべてではないなぁ、とも思いました。誰もが見て「いい楽器だよね」と最大公約数的にいいモノもあれば、フェチズム的にきらっと光って見える楽器もあります。でも、丁寧に作られていてこの楽器いいかもと思える楽器は後光が差しているというか何となく直感的にビビッっと来るモノがあるです。そういう楽器が作れるようになりたいけどまだまだそこにたどり着くにはやることがたくさんあるのかなと思う今日この頃です。
by shinop_milano | 2008-08-14 18:26 | 楽器製作

ミラノdeサイクリング

夏休み中工房のMartinoに自転車を借りた。それで、コンクールの楽器提出も終わったので日頃の運動不足を解消にとミラノの郊外の緑地を昨日と一昨日、午後半日自転車で走り回った。
昨日はミラノから20km程はなれたAbbiategrassoまでNavilgio Grande運河沿いにいってしまった。つまり往復40キロ弱。ちょっと足が痛い・・・以下写真集。

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ミラノ市南部の緑地。一面水田、がまのほも生えています。ぱっと見日本のよう。でもここは驚く無かれミラノ市内。

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ミラノの南部は農村緑地地区。そのなかにサイクリング用の舗装された道もあるのだ。Cassina(北イタリア式の農業共同体)を横に見ながら自転車を走らす。

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ここもミラノ市内。木漏れ日がまぶしい砂利道。

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1日目のサイクリング終了。ウチの近所S. Christoforo駅前の公園で休憩。
  秋来ぬと目にはさやかに見えねども風の音にぞおどろかれぬる
風も雲も日差しに秋の気配を感じます。

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昨日(2日目)ミラノ郊外Gaggianoの教会。3年くらい前にここで演奏会したなぁ。前を走って、ああここだ、と気づいた。

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Abbiategrassoに到着。運河の分岐点にある教会は17:30の鐘を鳴らし終わったところ。

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帰り道、若干向かい風でペダルが重い。ハンドル取られてドッポ〜ンと運河に落ちないようにしないと。

田んぼのにおいも運河のにおいも日本とすっごく似ている。まるで実家のある埼玉県比企郡の田舎のようです(具体的には川島町がそれに一番近い)。それにしてもこんなにチャリで走り回ったのはしまなみ海道を縦断したとき以来です
by shinop_milano | 2008-08-13 08:49 | ミラノ生活

リンシード・オイル

リンシードオイルとは亜麻仁油です。亜麻からとれる乾性油(空気に触れると固まる油)で油絵や木工のオイルフィニッシュなどに使います。ヴァイオリンの製作ではオイルニスの「オイル」に使います。実はオイルニスはまだ作ったことがないのですが夏休み中に実験をしようかとオイルの準備していました。
オイルの準備とは不純物を取り除いたり、漂白作業をしたりということです。それで実験の途中経過をご覧いたします。
現在画材店で市販している標準的なリンシードオイルは「漂白済」でこれは白土(アルカリ土類金属などの金属塩らしい)にとおしています。昔は太陽光に日ざらしにして色を取っていました。これは区別されていて「サンブリーチド」リンシードオイルと呼ばれています。下の写真はその比較です。
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一番右は先日フィレンツェの画材店Zecchiで買ってきた非加熱圧搾でとった生リンシードオイルです(熱して付加重合したボイルド・リンシードではないです)。元はこんな色をしていますがこれを白土漂白したのが市販品の真ん中のボトルです(製品はルフラン&ブルジョア社のものです)。そして一番左がルフラン&ブルジョア社の漂白済
リンシードオイルをお湯で洗浄して2ヶ月くらい日ざらしにしたモノです。日ざらしにしたモノは最初に洗浄した時点でかなり透明感が増しましたが日にさらして放置しているとさらに透明感が増しだんだんサラッとした感じになってきました。フラスコの下の方にある白い層は水溶性の不純物(おそらく白土が主)です。市販のリンシードオイルはかなりの白土が溶けて残っているのがわかりました。
そんなわけで昔はこんな処理をして画材を準備しいていたわけです。今時こんな処理を自分でする画家はほとんどいないでしょうが、製作方法にこだわるヴァイオリン職人はこんなこともします。<僕はそれをマネたんですけどね・・・。
by shinop_milano | 2008-08-11 05:33 | 楽器製作

コンクールに楽器提出

しばらくまた投稿せずに引きこもっていました。というのは、今年もまた国内の製作コンクールに楽器を提出すべく準備にしていました。今年はヴァイオリン1台とヴィオラ1台を提出しました。7月の中旬の具合ではヴィオラ1台だけかなと考えていたのですがなんとかヴァイオリンも仕上げて2台とも提出できました。楽器はこんな感じです。
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昨日は開催地のPisogneまで電車を乗り継いでパルマで製作を行っている大学の後輩のちのけん君といっしょに提出に行ってきました。これで仕事も一段落なので遠足がてらにいいかと。幸い天気も良く暑かったですが久しぶりにミラノから遠出もして気分的にもリフレッシュしました。Pisogneの駅はこんなです(水を飲むのはちのけんくん)。
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Bresciaからディーゼルの2両車両にのったときは古い八高線を思い出しました。
by shinop_milano | 2008-08-10 20:31 | 楽器製作

「ミラノ的ヴァイオリン製作の部屋」改め。埼玉に活動の場を移したヴァイオリン屋の徒然日記


by shinop
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