ヴァイオリン工房は不思議の部屋 ★camera delle meraviglie★

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ちょっと宣伝です。

東京・武蔵小金井にある宮地楽器小金井店ショールームさんのホームページに私の製作した楽器(ヴィオラ)が私のプロフィール付きで紹介されました。
宮地楽器さんには楽器について信頼のできるメンテナンスやアドヴァイスをしていただけるスタッフがいらっしゃるので楽器をお任せしております。同店にて試奏できますのでご興味のある方はこちらから宮地楽器さんにアクセスしてみてください。

[追記]2008/5/2
上記のサイトで紹介されているヴィオラは宮地楽器さんの店頭にまだございます。ホームページの本館に掲載のもう一台のヴィオラ(色の赤い方)はご成約済となりました。誤解の無いよう補足させていただきます。
by shinop_milano | 2008-04-30 23:00 | 楽器製作

パリでのおはなし_その7:ベルリーズの墓

パリで訪れたもう一つの墓地、モンマルトルの墓地も有名人の墓石がたくさんある。そこでの有名人をいくつか紹介。
言わずと知れた『幻想交響曲』の作曲家ベルリオーズ。
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自身の失恋経験で若気の至りからとんでもない曲を書いてしまった彼であるが、なんとこの曲を書く動機になったその相手、そして再度アタックを重ねて結婚にいたった最初の奥さんになったハリエット・スミッソンも一緒の場所に眠っていたんですね(その後の後妻さんもいっしょです)。まぁ、当たり前といえばあたりまえですがね。
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なかなかしっかりした墓石で遠くからでもいっぱつでわかる出で立ちです。思い人に気持ちの届かない人はここに花を供えると報われるかも?
by shinop_milano | 2008-04-28 22:35 | ミラノ生活

Myヴィオラに裸ガット弦を張ってみる

フランスネタが続いたので楽器の話に戻ります。
今月初めにガット弦メーカAquilaのミンモ・ペルッフォ氏と奥さんのダニエラが学校にガット弦の製作や歴史について講習会を行いに来た。彼らとは以前Vicenzaにある彼らの工房に弦を買いに行ったときにすでに顔見知りであったのだけど今回は2日間にかけてとても興味深い話をしてくれた。彼らは歴史的な弦の製作を行っているのだがそれに先んじて以前彼らのところで買ってきたヴィオラ用のガット弦を自分の楽器に張って彼らに見せた。ダニエラはヴィオラ弾きなので何か問題があったら適切なアドヴァイスをくれるだろうと期待していたのだ。で、見せたところ「いいんじゃない!」ということでテンションのバランスや弦の高さなどは問題なしと確信できた。
このときはピッチを415Hzであわせたのだけど、「440Hzにしてオケでも弾けるかな?」と聞いたら「大丈夫よ、でもかなり強くなるけどね。」とのこと。ということでその夜にオケの練習があったのでそのままの状態で持って行って弾くことにした。
一応弦について説明するとA,D線は裸ガットでG,C線は銀の巻き弦である。以下の写真のとおり。
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物理的な特色はまず弦が太いことである。特にC線。そしてその弾性で力一杯弾いた/はじいたときの弦の振幅はとても大きい。とにかく振るえるのだ。弦の感触、レスポンスはヴァイオリンの場合と同じだけど弾いてみた特徴はフォルテとピアノの差を簡単に出せることだ。特にピアニッシモは自然に出せる。
さて、オケに持って行ったときまず脇に座るのRalf(首席)が気づいた。興味津々のようである。今回はハイドンの交響曲104番「ロンドン」の練習。結論:このような古典の曲は非常に弾きやすい。音価の長い音がいい感じに弾けるし歯切れ良く弾ける。そしてお隣のRalfには別段迷惑にはならなかったようである。
ということでしばらくこのままで使い続けることにした。
by shinop_milano | 2008-04-24 08:39 | 楽器製作

パリでのおはなし_その6:Juliette je t'aime

先にマンガの話がでたのでもう一つマンガばなしを。
もう少しフランス語の勉強をしようかなと思いフランス語のマンガを今回買って帰ろうかと思ったのです。カジュアルな表現を覚えるには都合がいいし楽しめるのです。というわけでマンガを探しにカルチェ・ラタンにいきまいた。
こちらはイタリアとは違って普通の本屋にマンガがあるというので(特に学生街のカルチェ・ラタンだからか?)行ってみたのだけど驚き(イタリアはキオスクかアニメ・マンガ関係のお店に行かないとない)。まず、装丁などは日本の単行本そのもので丁寧に「作ってある」。そして僕が知らない最新のマンガもたくさんある。売り場は本屋によっては「平積み」にしてあった!様子は日本の本屋さながらでした。しかしそのマンガを求めに来る人は多様でお母さんに連れられた小さい男の子もいれば、黒人の女子学生、中年のおじさんもいる。当然、オタクっぽいひともいた。需要は多いんだね。
そこで僕は何を買ったか?まず一冊は「新世紀エヴァンゲリオン」の1巻。これは日本語でもイタリア語でも読んだことがない。中古で安かった(2.40ユーロ)のとこれを読みたいであろう友達がいたので。それからもう一冊は新品の「めぞん一刻」の文庫版の4巻。フランスで最初にアニメで放映されたときのタイトルが「Juliette je t'aime」だったのでそれがサブタイトルに付いている(ちなみにイタリアでは「Cara Dolce Kyoko」のタイトルだった)。
d0079867_7183093.jpgこれは日本語でもイタリア語でも持っているので内容を理解しやすい。日本の文庫本版と対応しているようだがまだ10巻中5巻までしか出ていない模様。新品で7.50ユーロ也。それにしても20年以上も経ったのに日本はさることながらフランスでも響子さんの人気は高いようです。
by shinop_milano | 2008-04-19 07:30 | 雑記

パリでのおはなし_その5:ギュスタフ・モロー美術館

今回は楽器博物館以外はほとんどなにも予定していなかったのだけど一度いってみたかったのがここ。こんな絵を描く画家です(これはチケットの半券)。
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詳しくはWikiPediaでも検索してもらうとして、ここは彼のかつての自宅、兼アトリエを遺品、作品ひっくるめて展示しています。モンマルトルから下ってきてひっそりとしたところにあるのですが近くに美術学校があるようであたりは学生がいっぱいしました。
感想:
思った以上によかった!じつはあまり彼の経歴はよく覚えていなかったのだけど美術院で先生をしていてマティスなどその他多数の画家の教師であったということです。幻想的な絵画の中に理知的なアイデアが見て取れるのが通好みなのかも知れません。ここには彼が書いた油彩画の他にもスケッチ、習作をたくさん収蔵していてそれらも全部閲覧できます。画学生らしき人もしきりにスケッチを覗いていました。そこで僕もみてみると、幻想的な油彩画とは正反対の昆虫、動植物などの静物スケッチなどをたくさん書いていたし、プロポーションを計るように方眼の上にスケッチしたりしているのですよ。さすが先生ですが、その超基本技巧なところと当時としては独創的なテーマや絵画技法には感心させられました。こういう人もいたのかと思うとうれしくなります。
それからもう一つ気づいたのは日本の某漫画家さんも同じような技巧で書いているのかなと思えた点です。今回、お世話になったBernardさんに「どうして日本のマンガはみんな目を大きくかくのか?」と言う質問をうけました。たまに日本のマンガについて同様の質問を受けるのですが、僕の回答としては「西洋絵画と同じようなことをしているのじゃない?」と個人的な考えを言っています。実際そうかどうかはわからないけど、マンガの作画技法と西洋絵画のそれとはよく類似点を見いだします。

ということで、あっという間に入館して2時間が過ぎました。
by shinop_milano | 2008-04-18 06:06 | 雑記

フランスから帰ってきました_その4:ローマ通り

パリのサン・ラザール駅の脇にあるRue de Romeローマ通りは楽器屋街。ここに多くのヴァイオリン工房があると聞いていたので足を運んでみた。業界の人には笑われるかも知れないけど、びっくりしました。通り一面楽器屋ばかり。ヴァイオリンだけではなくピアノや管楽器、楽譜まで勢揃い。お茶の水の駿河台通りなんて目じゃありません。とくに知っている人もいるわけではないので通りを1往復し楽書屋で一冊だけLiuteria関係の本を買って立ち去ることに。

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by shinop_milano | 2008-04-13 08:07 | 雑記

フランスから帰ってきました_その3:アマ合唱コンサート

今回のフランス行きの半分の理由、ミラノのアマ合唱団とパリの合唱団との合同コンサートの伴奏。今回はフランス財務省の建物の中にあるホールで行うと言うことでどんなところかと思ったら下の写真のような簡易なスペースで音楽用というよりは演劇用といったスペースでした(この写真は本番です)。
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今回わかったこと:パリもアマチュアのレベルは高くない。今回は現地の「自称指揮者」さんと演奏したのだが全然とんちんかんな振り方はするし、音楽のセンスもない人だった。正直、もうこの人とは結構です、と言いたかった。演奏会といっても実際には「発表会」という感じで、楽しく歌えていればいい、という感じだった。もちろんそれで満足しているのならそれでいいのだろうけど・・・
それから、ミラノの方の合唱を仕切っていてオケでも一緒に弾いているイタリア人のMがプロジェクトを企画してきたのだけどまず計画性がない。それは彼だけではなくどうもイタリア人の音楽家はプロでもその傾向があるようだ。つまり、練習のドタキャン、突然の追加・変更はまず起こりうる。彼だけではない。今回1番トランペットが病気を理由に来なかった。本当か?ともかくMとはこういう形で一緒に演奏するのはもうごめんと言いたい。
by shinop_milano | 2008-04-10 15:13 | 雑記

フランスから帰ってきました_その2:モンパルナスの墓地

パリについてブルターニュに向かうモンパルナス駅から出るTGVの出発にはまだ3時間ほどあったので近くで時間をつぶせるところは、ということでモンパルナスの墓地に行くことにした。墓地をまわるというのは変な趣味とおもう人もいるかも知れないが、こちらの墓地は個性的なので結構見て回るのはおもしろい。例えば、こんな感じ。
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いったいこれはどんなお方のお墓なのだろうか?

手持ちガイドには入り口に無料の墓地マップがあるというのでこれをもって有名人の墓石を探すことにした。しかし、この墓地マップ、なかなかアバウトで正確な場所を探し出すには結構根気がいる作業である。さながらオリエンテーリングであった。
では今回たずねた著名人(音楽関係)のお墓一覧。

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まずはここで一番の有名人とおもわれるセルジュ・ゲンズブール。ファンからのお花が絶えないようです。しかしドラえもんの人形が添えてあるのは何?

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続いて「六人組」の一人として、というよりは『ローマの休日』のテーマで知られているとおもわれる作曲家ジョルジュ・オーリック。あまり有名でないとお墓の手入れも雑らしい・・・ちなみにこのすぐ近くには作曲家ダンディ(d'Indy)の墓もあるはずなのだが発見できず。

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ピアニストのクララ・ハスキル。知る人のみここを訪れるのであろう、そんなお墓がここにはたくさんあります。

<次回に続く>
by shinop_milano | 2008-04-09 09:08 | 雑記

フランスから帰ってきました_その1:バロック弓完成

フランスから帰ってきて早くも一週間経ってしまった。先週の日曜深夜に帰ってきて旅行鞄も片付けずようやく今日いくらか整理がついたところ。ということで数回に分けてフランスでの報告を。

まずは今回のメイン、Dinanにいる弓職人Nellyのところで未完成だったバロック・ヴァイオリン弓を仕上げてきました。'06年の夏にサマーセミナーで未完成のままだった作品を仕上げてきました。「あと1日あれば仕上がるからまたいらっしゃいな」というNelly言葉を信じてまたブルターニュの街Dinanを訪れたのでした。今回は翌々週にパリである展示会の準備でNellyは忙しかったにも関わらず、「1日だけなら・・・」ということで僕の作業に付き合ってくれた。本当に感謝です。
さて、懐かしいNellyの工房で朝9時開始、まずはいくらかもどっていたbacchetta(竿)の反りの修正から始める。が、簡単に終わると思っていたが予想以上に時間がかかる。ちょっと感覚を忘れていたのもあるけどこの作業にお昼過ぎまでかかる(本当に今日中に終わるのか?)その後、竿の厚み出しをしてTesta(頭)を成形する。ここまででおよそ20時くらいまでかかった。ようやく終わりと思いきや「じゃあ、竿を丸めるわよ」とNelly。「はっ?」と私。これって八角型の竿の弓じゃなかったの?恥ずかしながら勘違いをしていて八角柱の竿のままで終わりにするのかとおもっていた(だったら、もっと綺麗に八角柱を出すのよ、ってことだった・・・)。ということでこの時間から竿を丸める作業に。そして最後に頭の面取り、オイルフィニッシュを入れて終了。11時10分前、予想以上に長い1日だった。完成品はこれです。
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d0079867_8331336.jpgちょっといまひとつかなと思うところもあるけど、最初の作品と言うことでご愛敬。d0079867_8341668.jpg
持って帰って弾いてみたところなかなかいい感じで弾けます。執拗に竿の反り修正を行ったのが功を奏したのだと思います。
今回ちょっと反省はもう少し英語とフランス語を勉強していけばよかったな、ということ。久しぶりに英語を使おうとするとやっぱりすぐに出てこないし、フランス語も前回のフランス帰り以降ほとんど勉強できなかったからなぁ。ああ、もう少し言葉がたっしゃならと毎度思うイタリア滞在4年目です。
by shinop_milano | 2008-04-07 08:43 | 楽器製作

「ミラノ的ヴァイオリン製作の部屋」改め。埼玉に活動の場を移したヴァイオリン屋の徒然日記


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