ヴァイオリン工房は不思議の部屋 ★camera delle meraviglie★

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釘と三葉虫

今日は1月最後の日曜日。ということで骨董市のあるナヴィリオ運河に出かけた。今日の目的はバロック・ヴァイオリン製作に使う釘を買うこと。一般的な円錐状のものではなく四角錐状のもの、よい鉄で作ってあるものならなおよい。先月ロケハン済みでいざ購入にすることにした。それともう一つ、化石。ナヴィリオ骨董市の隅の方に化石や石を売っている店が出ている。前回来たときにそこで三葉虫の化石を見つけどうしようか考えていたのだが結局買うことにした。
まずは化石屋に赴く。あったあった三葉虫の「群」。そのほかアンモナイト、サメの歯、???な化石などもある。店員のお姉さんに値段どこから採掘したのかなどと聞いてみる。三葉虫の化石は1つ5ユーロ、安い。モロッコ産だそうな。一番形の良さそうなのを選んで「これくださ〜い」と言うと(もちろんイタリア語で)、「証明書いる?」ということで学術名、産地、いつの時代のものかなどを書いてくれた。彼は4億年前デボン紀の生まれらしい(デーモン古暮より当然年長さん)。
次に釘屋、というよりは古家具屋である。値段を聞いてみる、僕がほしいのは1本1ユーロとのこと。なるほど妥当な値段だ。ここで計算する、そして6本選ぶ。何故か?それは払うときに5ユーロ札を出し小銭を出そうとするフリをすると「5ユーロでいいよ」というのを期待していたからである。果たしてその通りになった。おそらく拾ってきたようなものだろうからどうやっても売った方は得をするのだろうがこちらも得をした気分になるのでお互いhappy&happyと言うことになろう。どっちがだまされたかわからないが骨董市とはこんなものだと思う。
と言うわけで今日の獲物は以下の通り。
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今回はナヴィリオ散策中にクレモナの菊田浩さんに遭遇。奥様といっしょにお宝探しに来たそうです。三葉虫くんを見せるとでは、私もとばかりにそのお店に行ったそうです。なんでもアンモナイトの化石を購入とのこと。これにあやかり渦巻きがうまくできるようにとのこと。さすがは国際コンクールV2のお方であります。

by shinop_milano | 2008-01-27 07:23 | 楽器製作

Powerbookハードディスク交換

故障した(正しく言うと正常にアクセスできなくなった)Powerbook のハードディスクの交換を実行した。土曜日に日本から帰ってくる友人に頼んでハードディスクを買ってきてもらったのだ。日立IBM製の2.5" Ultra-ATA80GB 5400rpmのバルク製品、価格はおよそ¥6,800である。ミラノで買うのより安い。Macintoshはハードディスクの交換をメーカの保証外にしているモデルが多く僕の機種もそうなのだが、手順よく分解してゆけばさほど難しい作業ではない、と踏んでいた。web上ではMacの解体手順を示したページも出ているので注意すべき点をあらかじめ把握しておいて実施した。あらかじめ注意しなければいけない点とは、

・適切な工具を使う
・順番通りにネジを外し外したネジは間違えないように整理しておく
・コネクタ(はめ込み部分)などは無理して外さない
・カシメは壊さないように外す
・無理に力でこじ開けたりしない

といった基本的なことなのだが、なれていないと冷静に対応できないものである
Powerbookのハードディスク交換は初めて行ったのだが、予想以上に苦戦してしまった。僕が引っかかった大きな失敗は、
・キーボードを固定しているネジを一本はずし忘れて力であけようとしてキーボードがちょっと歪んだ
・キーボードと本体をつなぐコネクタ外しに適当な道具がなくて手間取る。特にマイクのコネクタを外したときにリード線を切断してしまいあとで半田付けした。
・ネジが一つ残った(どこだかわかっていて大きな問題ではないのでとっておくことにした)
といったところだろうか。特にコネクタ外しは専用の道具がなかったので苦戦した。無理に外そうとすると壊れる可能性が高いからである。しかしまあ何とかハードディスクに辿り付き交換完了。その後電源を入れるとちゃんと起動し、ハードディスクを認識しているではないか!!!(マイクも生きている)。
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交換したハードディスクは順調に動いていて今までのものより静かに動いている気がする。取り急ぎOSだけをインストールして徐々にデータなどを移行してゆくつもりである。
by shinop_milano | 2008-01-22 08:53 | ミラノ生活

刑務所deコンサート

19日土曜、所属するアマオケLa Verdi per tuttiで郊外の刑務所を訪ねて所内で演奏会を行った。ムショでコンサート?ということで、どんなことかと思っていたら、どうもここの刑務所は比較的軽犯罪や量刑の軽い方たちがいるらしいのと、何よりも新しい刑務所のあり方を模索しているところらしくやや特別らしい。例えば、所内に菜園や温室があって野菜や花を栽培していたり、建物の廊下や扉に絵がたくさん書いてあったりである。訪問者の入り口にはスナック、茶類の自販機、郵便局の現金支払機、ゲーム機もおいてあった(さすがに受刑者は使えないと思う)。服役している人たちは私服で監視員たちはいるもののとても自由な感じである。そう、病院のような印象を憶えた。所長を含めトップにいる3人は女性とのことである。というわけで、そんな刑務所で演奏会をやることになったのだが、あらかじめ注意があった。それは、
・カメラ、携帯電話の持ち込みは禁止
・刃物類の持ち込みも禁止(オーボエ奏者に注意が飛ぶ)
・入所者はあらかじめ名前、住所等を知らせ当日は身分証明書を携帯
などである。
当日はみんなで一緒に入るから遅刻厳禁と連絡が来る。外からはやや高めのフェンスの向こう側が駐車場になっていて、ここには壁がないのか?と思ったが入り口のチェックは二重になっていて内側の入り口で荷物チェックを受けたら10mほどはある有刺鉄線の張ってある壁が見えてきた。入る前に荷物チェックを受ける。ヴィオラ弾きでもケースのなかのチェックを受けた、でも中にライフルは入っていないよ〜。会場はスタジオのような空間にお手製の幕と観客席が作ってあってここで本番。照明も素人っぽくつけたらしく妙にまぶしい。演劇の小劇場にきたような感じである。プログラムははシューベルトの未完成交響曲のレクチャーコンサートで何でも17:00からの夕食後自由時間が20:00までなので1時間くらいで収めなくてはいけなかったらしい。なんと当日はRAIのテレビカメラがやってきていて翌日のテレビニュースで放映された。何でもこんな感じで演奏会が企画されたのはイタリアで初めてだったらしい。You Tubeに団員が投稿したそのニュースの映像があるので時間のある方はごらんあれ(でも僕はほとんど写っていない)。
http://www.youtube.com/v/x9BXsNl-r-A&rel=1

客席には70人くらいに受刑者の方たちと関係者がいて演奏後はいつもよりもめだったスタンディングオヴェーションを受けた。今回は会場の都合と入所に40人前後しか許可が出なかったらしく選抜メンバーで望んだがそれが功を奏したのか今までの中ではまずまずの内容だったと思う。いずれにしても、おもしろい経験をした。もう刑務所で奉仕することはないだろうなぁ・・・。
by shinop_milano | 2008-01-20 09:14 | ミラノ生活

ミラノ、Ecopass導入

ヴァカンス明けから妙に市内の交通量が少ないと感じていた。「まだ、ヴァカンスから帰ってきていないんじゃない?」と工房のMartinoが言っていたのだが昼休みにBarにいってメインの理由がわかった。ミラノ市は1月2日からEcopass制度を導入して市の歴史的中心地への平日の自動車アクセスを制限始めたのだ。
理由は、
・大気汚染の減少
・市民の健康保護
・都市生活の向上
をミラノ市はあげているが、もう一つ重要な動機、税収確保、もあげるべきであろう。
具体的にはどうかというと、平日に市中心部の指定されたゾーンに入るにはEcopassのカードを購入したりインターネットや電話で登録して料金を払う。料金は自動車の古さ、燃料システムによってカテゴライズされ環境に優しくないほど料金を払うことになる。「汚染する者ほど払え」ということらしい。当然、違反すると罰金がくるらしい。私は車を運転しないので詳しくルールを読んでいないがおおよそこんな感じである。詳しくはこちらを参照(日本語はないです)。
個人的な感想で公共のバス、トラムは今までも早く目的地に着くようになった(クリスマス前は通常よりも交通量が増えているから特にそう感じるのだが)。車を使わない者としてはありがたい限りだが、車を仕事で使う人はまた経済的負担が増えるので大変ではないかと思う。しかし何よりもいきなりこのルールが実施された感が否めない。イタリアは準備や告知が十分になされないまま、ある日突然法律が実施されたり、ルールが変わったりする。今の日本では考えられない状況である。イタリア語のわからない観光者が車でミラノに来ようとしたらいきなり罰金かもしれない。
この制度は以前から東京でも検討されているように聞いた。ロンドンでは実施されたが今は廃止されているようである。要は政治家よりけりのようである。さて、ミラノではいつまで続くのやら。車を使わない者にとってもそれは運送費として小売りの物価等に反映されてくるであろうから軽んじてはいられない。
by shinop_milano | 2008-01-08 08:43 | ミラノ生活

Panettone、Pandoroの秘密?

イタリアで生活する外国人はきっと一度は思うはずだ、クリスマス菓子のパネットーネ、パンドーロの供給システムと値段設定はどうなっているのだろうかと。
一応説明しておくと、両者は代表的な北イタリアのクリスマス菓子だが一言で言えば「焼きクリスマス・パウンドケーキ」といおうか、最近では11月下旬からスーパーではお菓子メーカ製の箱に入った商品が店頭に並び、クリスマスが近くなるに従いお菓子屋でも自家製のものがショウウィンドウを飾る。スーパーにおいては各メーカが競い合うかのように山積みに商品を大量におく。我々としてはクリスマスフェスタだ、とお呼ばれするとワイン1本とこれらお菓子を「参加費」代わりに持って行くのだ。そしてフェスタの終わる頃、すなわちベファーナ(1月6日)を過ぎるとディスカウントが始まりそれまでの販売価格の半額以下になったりする。そして急速に売り場から無くなって行く。季節商品の宿命である。
さて、私が以前から疑問に思っていたのは以下の点である。

1,いったいこれだけ「超極時的季節商品」の量をどうやってこの時期だけ生産しているのか?
2,価格設定はどうなっているのか?
3,果たして商品の製造原価は?

1については興味深い話をきいた。以前から気づいていたが「量産型パネットーネ」の賞味期限は非常に長い。メーカにより違うと思うがだいたい年明けの4月末くらいまでである。12月に生産したとしてもかなり日持ちする。市場に局時的に大量投入できる秘密は、どうも8月頃から生産を始めてクリスマスのあわせてメーカは商品を出荷しているらしい、ということである。確かに11月から生産を始めたのでは大規模な生産設備が必要だ。いったい何が入っているのか・・・?
2,3価格については、たとえば、B社の商品は箱に定価のステッカーが張ってあり今年はパネットーネ1つ6.90ユーロであった。売り始めの頃はこの値段に近いがクリスマス前は4.50ユーロだったと記憶している。他店では5.00ユーロくらいだったりした。小売店によってバイヤーとメーカの取り決めがあるようでスーパによって販売価格が結構違う。平たく言えば、○○のメーカのが安くほしかったら××のスーパに行け、というのが明らかである。この辺がイタリア的でスーパ側とメーカの共存共栄システムが見て取れる。個人経営のお店ではスーパーより少し高いように思えた。そして、バーゲンの始まる1/7を過ぎると某スーパでは2.00ユーロまで価格は急落、あっという間に売り場面積は少なくなる。小売店としてはいくらバーゲンで安売りしても仕入値あるいは幾分かの利益を含んで得るのが商売の基本である。私の考えではこのバーゲンは「あらかじめ想定されたバーゲン」であるのでそれでも利益を含んでいるものと思われる。ではいったい製造原価は?未だ疑問である。
2004年頃は安売りで1.00ユーロだったが最近は物価高、ガソリン高騰でその分を含んでより高くなったと思われる。ということは材料費の値上げを考慮しても製造原価は1ユーロ前半ではなかろうか?だとしたら、バーゲン前は偉い利益率(200%)である。以上は個人の勝手な概算である。
by shinop_milano | 2008-01-07 16:26 | ミラノ生活

Xデー来る...

以前パソコンのハードディスクがトラブって近いうちに完全に動かなくなる日が来るだろうなぁ、と思っていたら昨日の夜やってきた。つまり、内蔵のHDで起動しなくなってしまった。これはヤバいと思って、まだハードディスクを認識しているうちにOS付属のシステムツールなどで対応を試みたが逆にハードディスクがマウントされなくなり、つまり、表面的にはパソコンから見えなくなってしまった。予め来るべきXデーに備えてFirewire外付けのハードディスクにシステムをインストルしておいたがそれでも元の内蔵HDは見えなくなってしまった。
という訳でデータをサルベージすべく「Data Rescue II」というソストを使うことにした。以前Mac Fan誌にお試し版がついていて試したところサルベージ可能なのがわかった。急遽、オンラインでソフトを正規購入することにして修正を試みた。結果殆どのファイルはサルベージできた。唯一できなかったのはVirtual PCのWindowsドライブのデータだった。ホームページはwindows環境でIBMのHomepage Builderを使って作っていたのでしばらく更新できないかもしれません。「Data Rescue II」はなかなか優れものでメモリーカードやUSBメモリーの誤消去データなどもサルベージ可能のようである。
いつまでも外付けディスクを使ってもいられないので、とりあえずはこの環境で急場を凌いで後日内蔵HDを交換したい。ああ、まあ多出費がかさむ・・・
by shinop_milano | 2008-01-06 04:59 | 雑記

あけましておめでとうございます

1月2日からは結構普通通りに戻るイタリアですが、工房は週明けまでお休みということで自宅で仕事をこなしています。今日は朝から雨雪まじりの天候でしたが次第に雪が多くなり夕方からは積もり始めました。ミラノ初雪です。
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年明けはチェロの頭などを作っていました(まだ終わっていませんが・・・)。ヴァイオリンに比べて大きいとスケール感は楽ですが、万力に挟みながら作業をしているのでなかなか作業が進まない感じです。それでもガシガシと木を削れるのは気分いいです。
by shinop_milano | 2008-01-03 17:10 | ミラノ生活

「ミラノ的ヴァイオリン製作の部屋」改め。埼玉に活動の場を移したヴァイオリン屋の徒然日記


by shinop
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