ヴァイオリン工房は不思議の部屋 ★camera delle meraviglie★

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で、本番は・・・

今日は昨日書いたオケの本番だったのだが、とりあえず大きな事故も起こらず終わった。一昨日の日曜日にゲネプロがあったけど、1番オーボエ(←一番ヤバい人の一人)がいないとか、フルートも一人いなかったとか、相変わらずテンポはずれるファゴットのねーちゃん(現役の音楽院の学生)とかいろいろあったが本番は「いきおい」で乗り切ったという感じだろうか。やった練習を考慮したら最前を尽くしたと思うが演奏のレベルは日本のアマオケ水準から見たらお世辞にも高いとは言えない、残念ながら。ほとんどの人が音楽院とかに行っていたということらしいのだが…
by shinop_milano | 2007-01-30 08:58 | ミラノ生活

たまには畑違いのお仕事も

昨日と今日2日間で東京の出版社の知りあいに依頼されて雑誌取材の付き添いにミラノ市内・近郊、パヴィア、遠くはモデナまで数カ所をまわってきました。この取材の内容はイタリアの職人(あるいは、それに準じるような自営業の人)にインタビューということで予め何人かのをピックアップして取材のオーガナイズをしたのでした。
今回の取材で私が紹介したのはヴァイオリン職人(関係者ですね)、古楽系ソプラノ歌手、絵画修復家、トラットリアのシェフ、靴職人でいずれも友人づてに私も紹介してもらった人たちです。おかげで他業界の様子が拝見出来たり人と知り合う機会のなりました。紹介してくれたみなさんには感謝です。
ということで人づてにお友達が増えました。Mixiもいいけどこんな風に知りあいを紹介してもらうととても嬉しいものです。
by shinop_milano | 2007-01-24 08:40 | ミラノ生活

オーケストラLa Verdi a Tutti

これはアマチュアオーケストラである。昨年ミラノ市が運営するスG.ヴェルディ ミラノ交響楽団(通称、La Verdi)が一般のアマチュア演奏家を集めてオーガナイズしたアマチュア・オーケストラである。当初参加にはオーディションを行ないメンバーを募ったがふたを開けてみたらヴィオラ弾きが一人もいなかった。そこで知人に誘われて参加することになったのだが、来週ある2回目の演奏会にも参加することになってしまった。
このオケはミラノ交響楽団の指揮者の他にコンマスともう一人Vn、チェロの首席にプロメンバーが加わり練習は管楽器のトレーナーがついている。練習の多くはホールのステージで行なっていて、その割には参加費ゼロという非常に恵まれた運営環境である。メンバーの多くは音楽院で勉強の経験がある人がほとんどのようだが、オケの経験はあまり無いようで昨年初めて合奏した時はどうなることやらと思った次第である。
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1回目で気をよくしたこのオケの企画者は第2回目の演奏会でベートーヴェンの交響曲2番とピアノ協奏曲3番を選んだ。前回はベートーベンの1番をやったのでこの流れになったようだ。今晩の練習では本番ソリストが来た。先週来た音楽院のおねーちゃんは「お前絶対オケと併せたことないだろ!」と言いたいくらいダメダメだったが、本物はあまり変なこともせず弾いてくれた(でもottimo(最高)という訳でない)。
まだまだ形にはなり切っていないが最初に比べてはようやくさまになってきた。何とか来週の本番は迎えられるであろう。おヒマな方は会場に足をお運び頂ければ幸いです。
日時:1/30 (火) 20:30〜
場所:L'Auditorium di Milano
入場無料!
by shinop_milano | 2007-01-22 08:49 | ミラノ生活

cotecchinoとsanguinaccio

学校での休憩中、何だかわからないけどフェスタ(パーティというよりかは単なる飲み食い)がはじまった。どうも数日前から「肉が…」という声を耳にしていたので何のことやらと思っていたら今日の「肉会」の話しをしていたのであった。
今日はサラミ、ソーセージの類いをメインに何人かが持ち寄り食する趣旨であったようである。予め断っておくがこれは謝肉祭ではない(もう少し後です)。何か色々な種類の腸詰め、サラミ系のものが並んでいたがイタリアのクリスマス、新年の名物コテッキーノとサングイナッチョを初めて食べた。前者は豚の脂身、皮でつくった腸詰めで後者はコテッキーノにさらに血を入れてコクをだした黒い腸詰めである。イタリアでは11月頃サラミ類、サルシッチャ(ソーセージ)の仕込みのシーズンでたくさんの豚がさばかれるらしいのだが、いいところのお肉以外も有効に食べてやろうと用意したのがコテッキーノとサングイナッチョでサラミのように長時間熟成させない。だからクリスマスから年末年始の時期に食べごろとなるらしい。モデナ名物のザンポーネ(豚足に脂身を詰めたこれまた重〜い一品)同様脂分が多いので寒い冬を乗り切るよう高エネルギーなもの食べるのかも知れない。ちなみに、僕は日本に帰った時にザンポーネを持ち帰って家族と食べたが1切れで、もういいという感じだった。
コテッキーノはなかなかいけて豚まんの具の得濃なやつをそのままガッツリ食べた気分である。パン等乾いた炭水化物といっしょに食べるならいいが、これだけを食べるのはちょっと・・・という感じでもある。サングイナッチョはぜんぜん治生臭くなくどっちかと言うと落ち着いた味わいである。今日はこの他にもヴァレ・ダオスタの珍味、牛の乳(牛乳ではなく絞る部分)の燻製(?、名前を忘れた)も食することができた。しかし、イタリアとは不思議な食べ物がたくさんあるものである。食べ過ぎるとお腹に来るので今日は程々にしておきました。
by shinop_milano | 2007-01-18 20:15 | ミラノ生活

フルートの肖像

どうもライフログの欄について説明が加えられないのでここでこの本を紹介したいと思う。そもそも「笛」は専門外だが歴史的楽器の検討となると実は管楽器のことも考えなくては行けない(と勝手に思っている)。
著者は古楽ファンにはおなじみのフラウト・トラヴェルソ吹きの前田りり子さんでフルート専門誌に連載していた記事を編集して本にしたとのことである。横笛についての発祥や歴史的にどう変化してきたかが書かれているのだが、現代のフルートのベースであるベーム式以降については(つまり1800年代)ほんの少しで、ルネッサンス、バロック、古典期(遷移期と言うべきか)でどのようにフルートが変化してきたのかとその時代的な背景がとてもわかり易く書かれている。演奏家の人にとっては良く聞くセリフになってしまうが、作曲家はその当時の楽器の音と機能を考えて曲を書いているのでバッハが、モーツァルトが、ベートーヴェンがどの様な横笛像をもっていたか知るのは重要だ思う。この本で勉強したことの一つはフルート教本で有名なクヴァンツと言うひとは色々な資料を残していて当時の音楽を知るには重要な人物であること、もう一つは古の時代の基準ピッチについてである。後者の方が弦楽器製作に取っては非常に重要である。
一般的に古楽と言うと基準ピッチA=415Hz(A=440の約半音下)とかA=392Hz(A=440の約1音下)であわせたりするが、昔は地域、場所、団体等によって基準ピッチはバラバラだったのである。どれくらいバラバラだったかと言うと同じ街でも教会のオケと劇場のオケ、領主さまお抱えの楽団でも基準ピッチは一致しない(詳しく知りたい人は音響物理学で有名なH. ヘルムホルツの本を参照すべし)。昔は個人所有の楽器を団体で使用するのより領主さま、劇場、教会などの団体が所有している楽器を使うことが一般的だったようでその限りでは基準ピッチは気にしなくていいのである。ということは、楽器はその楽団にあわせてオーダーメイドだったりする訳である。弦楽器は弦の張力を変えればある程度のピッチの変化には対応出来るが、管楽器はそれが難しい。少ないキーではシャープやフラットに多い調の曲を演奏するのも難しい。このような問題の解決を考えながら変化(発展とは一概に言えない)してきた横笛の歴史を読んでこの分野にも楽器製作とは工夫と知識と技術の粋が織り込まれているのを感じて共感を覚える次第である。
基準ピッチはバラバラだった、この事実を踏まえ我々ヴァイオリン作りが考えるのは「ストラディヴァリの基準ピッチはなんだった?」ということである。これは楽器(と弦)を考える上でとても重要な問題である(長くなるので、この件はまた別に)。ともかく、古楽が好きな人もそうでない人も、フルート吹きもそれ以外の楽器弾きにもお勧めです(案外、フルート吹きが一番読んでいなかったりして・・・)。
by shinop_milano | 2007-01-14 08:40 | 楽器製作

不思議な午後

知りあいの雑誌編者の方に頼まれてイタリアでの職人を取材したい、とのことでミラノ市内のレストランに取材の許可を取りに行った。
13時頃お目当てのレストラン(というかトラットリアとお店には書いてある)に行くとテーブルは40人くらい入れる店内は既に満席。外で待っている人もいる。これは出直した方がいいかな?と思いつつ店員に来店の旨を伝えると店長がやってきた。事情を説明すると取材OKとのことで借りの予約をしてきたのだが「昼飯は食るか?」と聞かれたので「ちょっと食べたけど・・・頂きます!」とこたえるとテーブルを一つ用意してくれた。久しぶりに美味しいものにありつける喜びで小腹がすいてきた。
僕の座った席の隣りには時同じくして入ってきた60くらいの体格のいい男性が座った。常連と見える。僕はこの店は初めてだったので、また、こういうシチューエションでは絶対イタリア人は見ず知らずの人でも会話を始めるのでおりをみて声を掛けることにした(人にも寄るが、こういうとき相手の方も隣人に対して興味があるがどうしようかな・・・と言うそぶりが伺える)。
このレストランにはよく来るのですか?と声をかけると「No,頻繁に 来るよ」と一般的にシャレのわかりそうな人柄がわかる答えが返ってきた。と、こんな感じでこのお店のことや料理のこと等を食べながら話しができた。この男性の話しでは、ここはミラノの中でも魚料理の一番上手い店の一つで店長夫婦はサルデーニャの出身でティレニア海で取れた魚を料理しているんだ、とか、俺はリヴォルの(トスカーナ州のピサの近くの港町)の出身で船乗りだったが今は近所で旅行代理店をしているんだだから日本のことも詳しいぞ、とか、トスカーナはいい所だ、フィレンツェもいいがルッカは今も城壁に囲まれていていい街だ・・・etc.である。というわけで今日の午後はかなりイタリア人ぽいことをして過ごしてしまった。
前菜に茹でたシラスのオリーブオイル掛け(オリーブオイルの芳しかったこと!)、ボンゴレ・フェラーチ(アサリ)のスパゲッティ(カタくなっていないアサリの肉が美味しかった)、コーヒー、男性の声で最期に食後酒としてリキュール「ミルト」を出してもらった(彼は僕にグラッパを進めたがそれを断ったからである)。ミルトは干したブルーベリー(或は、似ているが違う種類のコケモモ類か?)から作ったお酒でアルコール度30%の割には甘く飲みやすく美味しかった(この類いは僕には危険である)。
とこんな感じで店長にもこの常連さんにも手厚く持てなして頂きなかなか楽しい午後を過ごしてしまった。半分酔っぱらって家に帰ってきたのでまずは一休みとなってしまった(こりゃ仕事できん)。隣りの常連さんの一言はシンプルだがいかにもイタリア人を思わせ良くおぼえている:「食事って言うのは胃袋を豊にするだけでなく、頭も豊かにしいなきゃいかんのだよ」。ここまで言わせる常連になると店員も客の注文を無視して勝手に今日の旨いものを持ってくる。「注文と違うじゃん」と客。「えっ、そうだっけ?でもこれ旨いよ」という感じである。
店には新鮮な魚が並んでいる。漁師と思われる人もクーラーボックスをもってやってきた。ここはTrattoria del Pescatore、Duomoから見てRipamonti通りの始まる辺りから左に曲がる通りある「観光客の来ない(常連談)」お店である。
by shinop_milano | 2007-01-12 19:59 | ミラノ生活

プリモンとピッチノッティ

本日より学校が始まった。新年一発目は塗装の授業がありマルコ・イーメル・ピッチノッティがパルマよりやってきた。今日はウチの学校で以前教えていたルカ・プリモンの所に行く用事があり授業の後にその話しををしたら「俺も行くんだ」ということで2人でいっしょに行くことになった。
実はプリモンのところにはアポなしで行いくことにしたのだが、ちょうどプリモンの奥さんが留守で2人とプリモンの子どもたちとで夕食を供するということだったらしい。突然お邪魔したぼくも夕食に誘われていっしょに食事をすることになった。プリモンのところの子どもは6歳のマリアと1歳のニコロでやんちゃ盛りである。料理はプリモンが厨房で行なっているのだが、その間子どもたちはおもちゃで遊んでいる。ここで普段お目にかかれない光景にであった。当然、僕とピッチノッティは子どもたちのお遊戯におつき合いするのだが、ピッチノッティの子どもへの接する態度は学校でしか彼を見たことの無い人には想像もできない姿である。笑顔満面でいっしょに遊んでいるのだ。カメラ持ってくればよかった...(関係者ネタですいません)
しかし、やっぱりこの2人のマエストロが凄いのは料理を食べながら食べ物(特に日本食)の話しをしたりするのだが、折に触れて製作や修理の話しが出て来るのである。詳しく書くのは難しいのだが、これこれこうゆう問題の時にはお前ならどう対処する?みたいな問答なのである。で、俺ならこうする、とか、これでうまく行くんじゃない?なんて展開になるのである。その話しを聞いているだけで、想像力の豊かさと自由さ、何よりも製作者同士のフランクな人間関係を見て聞いて、今晩はいい時間を過ごしたなぁ、という気分でした。
by shinop_milano | 2007-01-08 10:14 | 楽器製作

昨年のクリスマスカードについて

昨年末に送ったクリスマスカードメール(下の写真)についてたくさんの方からお褒めの言葉を頂きました。ありがとうございます。どういう風に撮影したのかとか、など質問されたのでちょっと説明します。
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撮影場所は僕の部屋です。夜(深夜1時ごろ)、使っている木工作業台の上を片付けてアバウトに楽器を配置。三脚を使ってデジカメ(オリンパスC-2020zoom、6年前の211万画素のカメラでっせ!)を配置。写真右脇位置に白熱電球のスタンドをアバウトに設置。ロウソクに火を点け部屋の電気を消す。デジカメのモニターをみながら楽器の構図を検討し位置を調整する。どうに配置するかは一番重要なところなのですが、今回は見る人の視線がシャンパンのボトルに向かうように楽器を放射状に配置することにし立体的な感じが出るようにミカン、駒などは配置しました。ロウソクの火が全体を灯しているように見えるかもしれないが、そんな感じになるように電気スタンドの位置、角度をセットしました。デジカメのシャッタはマニュアルフォーカスに設定しフォーカスをヴァイオリンのf孔のあたりに合わせる。カメラは付属の赤外線リモコンでシャッターを切るようにして感度はISO100、露出は暗めに設定し露出優先の機械任せにしていろいろ露出を変えて試して取ってみる(20枚くらい)。結局、f値5.6、シャッタースピードは1/10のがいい感じでこれを採用しました。
今回は撮影時間、準備も含めて1時間半程度。会社員時代より愛用のC-2020zoomだけど明るいいいレンズが入っているのでこんな感じの暗いところでの撮影で機能を発揮し重宝しています(使い慣れているのもあるけど)。美術館でたくさん静物画をみた経験で光の加減、モチーフの置き方などは「それっぽく」したつもりです。ホントは花を置いたりもしたかったのですが予算、時間の都合で「有り合わせ」で間に合わせました。ヴァイオリンは以前作った私の楽器。後は他者の製作ですが、リュート以外は僕の私物です。来年はスピネット加えたいな・・・
by shinop_milano | 2007-01-05 08:57 | 楽器製作

新年あけましておめでとうございます

今年は新年早々に友人家族がミラノに遊びにきて市内の案内をしてまわりました。年越は小雨が降り元旦は曇り気味でしたが正月2、3日は晴天でした。みんなでドゥオモに行った時に屋上に上ったら遠くアルプスの方まで見渡せました。この方向はモンテ・ローザ(イタリアで一番高い山)のある方かな?今年一年清々しい年でありますように。
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by shinop_milano | 2007-01-02 07:42 | ミラノ生活

「ミラノ的ヴァイオリン製作の部屋」改め。埼玉に活動の場を移したヴァイオリン屋の徒然日記


by shinop
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