ヴァイオリン工房は不思議の部屋 ★camera delle meraviglie★

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カテゴリ:モデナ生活( 36 )

神童に会う

楽器工房で仕事をしていることの特権、それはたまにすごい演奏家がやってきていい演奏を聴かせてくれることかな(付け加えておくと、決してたまにやってくるすごい「楽器」を見たりひいたりできることではないです)。
今日幸運にもすごいヤツがやってきた。13歳のギター弾き、フリニャーニ作のギターを弾き今回あらたに購入したヒストリカルなギターを取りに両親ときたのだ。彼はその楽器をとるなり楽器を弾き始めると、ギターもただモノでないいい音なのだけど、出てくる音は普通の演奏家がひく音ではない。曲は1600年代初期の作曲家フローベルガーの「ブランシュローシュ氏によせるトンボー(墓)」、オリジナルはチェンバロの曲。当時の有名なリュート奏者ブランシュローシュの死によせる哀悼曲である。何と行っても音程感、リズム感、テンポの取り方が完璧でモダンのクラシック・ギターを弾きながらさながらアーチリュートのような音をかき鳴らしていた。一応説明しておくとギターでこの初期バロックののチェンバロ曲を弾くには、調弦についても、音程の取り方についても、リズムの取り方についても、知識と技術が無ければ実現不可能である。それを13歳の少年がやってのけているのだ。それ以上に感性がすごい。僕の稚拙な文章ではうまく表現できないが、出てくる音は聞く人を引き込む魅力をもっているというところに留めておこう。
まだ内気なその少年の名はジャコモ・スザーニ。心を病むこと無く立派な大人の演奏家に成長してくれることを祈りたい。

参考までにチェンバロでのこの曲の演奏例を紹介しておこう。
ブランシュローシュ氏によせるトンボー
こんな曲の演奏を13歳の少年ができると思います?
by shinop_milano | 2010-03-18 20:00 | モデナ生活

Testo romagnolo

先日、雪の降る聖ジェミニアーノ日に買ったもの、テスト・ロマニョーロ。平底の鉄板。辞書で調べたらtestoというのは、パイなんかを焼く浅鍋、という意味もある、らしい。だから”ロマーニャ地方の浅鍋”とでもいうのかな、商品名としては。
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遡ること二週間前の日曜日、この日は聖アントニオの日で縁日が出ていた。ここで実演販売を見かけてとうとう買ってしまいました。ありがちな商品だが説明すると、表面はテフロンで熱く加工されていて焦げ付かず、油をしかなくても肉、野菜、チーズ、卵をグリルできる。しかも焦げた臭いが出ない。付属の網と耐熱ガラスのフタを使えば蒸し物もpizzaやけてクレープも焼けるという優れものだ。おまけに取っ手は取り外し可能で収納には場所を取らない。
実演販売で上手に野菜や肉のグリルを焼いているところを見かけてしまったのが運のつき、これならお好み焼きも焼ける!なんて思ってしまった。そんなわけで30ゆーろで購入です。
で、とりあえずズッキーニ、パンチェッタなどを買ってきて焼きパニーノ(サンドイッチ)なんかを作ってみました。意外に熱の周りが早くガスですぐに温まり、フタをすればパンを暖めるのも十分使える(オーブンで温めるより効率的だろう)。
次はクレープかお好みやきに挑戦だ!
by shinop_milano | 2010-02-05 20:00 | モデナ生活

モデナの守護聖人の日

1月31日はモデナの守護聖人、聖ジェミニアーノの日。例年通りだと町中に露店が立ち並び賑わうらしく今年は日曜日に重なったこともあり盛り上がるはず、だった。が、あいにくの雪。朝からボタン大の雪が降り積もった。それでも、今回はお目当てのものがあったので街に出掛けた。
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午前11時、通常ならこの時間で露店はみんなスタンバイしているはずだがまだ半分以上は準備中。雪かきをしている。しかも掻いた雪は道の真ん中に捨てるから歩行者の通行するところは雪だらけ(さすがイタリア人)。
今日は商売に何ねぇよ〜、という声も聞こえてきたがお昼にも近くなるとだんだん人も増えてきてきた。僕は1時間にわたるベチョ雪の上の歩行で靴が濡れ足が凍ってきたので家に帰ったのでした。しかし雪かきくらいは事前にやっておいてほしいなぁ。あとで聞いたのだけど何でもここ60年、1月31日は雪が降ったことが無いらしく前日から天気予報で雪は予想されていたものの雪の場合のマニュアルは無かったらしい。それにしても、準備が甘いなぁ〜イタリア人。

ちなみに、中世の塔の乱立する街で有名なサンジェミニアーノは聖人ジェミニアーノが死んだ街なんだそうな。
by shinop_milano | 2010-01-31 18:00 | モデナ生活

劇場で音楽院の学生の演奏を聞く

モデナの劇場テアトロ・コムナーレ(今は地元出身の有名人からルチアーノ・パヴァロッティの名前を冠している)で地元の音楽院Conservatorioの少年少女たちが演奏会をやるというので聞きに行ってみた。入場料は無料だったしね。
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劇場に入るのはこれが二回目だが前回はカメラを忘れて写真を撮っていない。思った以上に奇麗な内装で奇麗である。天井にはダンテ、ボッカッチョ、ペトラルカ、アリオスト四人のルネサンス文学家とベッリーニ、ロッシーニ、ドニゼッティ、ヴェルディの四人のオペラ作曲家が描かれている。
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演奏の内容は、まぁふつうの高校生・大学生ならこれくらいかな、という感じだったと言わざるをえない。しかし音楽を専門に勉強しているにしてはちょっと練習が足りないのではという印象でした。オケの中には明らかに教師も入っていたのだが、オーケストラでの弾き方というのはあまり重視されないのかな?という弾きっぷりにみえました。結構ハラハラしてきいてしまった(^_^;)。
by shinop_milano | 2010-01-14 23:00 | モデナ生活

年越しは”真夜中のシルヴィア”

新年あけましておめでとうございます
今年の年越しは無事に娑婆で迎えることができ、また新しい街で新鮮な年越しになりました。
さて、モデナでは市が企画してグランデ広場にて特設ステージを組んでバンド演奏とともにカウントダウンということが企画されていました。そこから歩いて1分なら行って見ようかと思い足を運んでみました。
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モデナでは毎年恒例だったようですが、この広場が世界遺産だとかなんとかの事情でここ数年はここよりも広いローマ広場(公爵城前のひろーい駐車場)でやったり美術館の前の広場でやったりとしていたようですが、やっぱりここがいい、という要望が多かったようでグランで広場に戻ってきたとのことです。カウントダウンには市長もステージ立っていたけどこういうイベントを市民(「住民」という意味ではなく「ここに居る人たちすべて」ということで意味)」にむけて自治体が行えるのはすばらしく思えます。
それで今回のメインはシルヴィア・メザノッテSilvia Mezzanotteという女性シンガーが年を挟んでのライブでした。結構、有名な人なようだけど僕は知らなくてまぁ30分も居ればいいかなと持っていいたのですが、彼女の声がすごくよく1時くらいまで最後まで聞いてしまいました。デーモン小暮のように声に伸びがありしかも安定感がある。ハスキーな声だけどオペラのコロラトゥーラよろしくエドリブ入れてみたり、とてもよかった。曲もよくちょっと80年代風でフレンチ・ポップのような感じで(シンセの音は明らかに80年代のシンセの音色を使っていたし、ドラムは打ち込みでなくギターもシンプルなエフェクターを使っていた)ぼく好みだったのでとても気に入りました。あとでCD買ってみようかな。。。

ということで、名前のごとく”真夜中のシルヴィア”と市庁舎の大時計のカウントダウンで新年を迎えたのでした(Mezzanotteは午前零時の意味です)。しかし、カウントダウンのときにタイムキーパいなかったよ、イタリアらしく。10秒ぐらい遅れていたかも?
by shinop_milano | 2010-01-01 18:00 | モデナ生活

クリスマスは刺身三昧

26日に我が家にてエミーリア=ロマーニャでヴァイオリン製作関係の日本人を呼んでクリスマスフェスタというか忘年会というか夕食いっしょにすることにした。
25日からはお店は休みになってしまうので24日のうちに市場に食材を求めに出掛けた。今回はタコを使った煮込み料理をしようかと思って魚屋にタコを買いに行ったところ店じまい中のところ丁度生タコが残っていた。しかも丁度半身が残っていた。じゃ、これ、ということで魚屋のおばちゃんに言うと、「spada(カジキマグロ)はどう?安くしとくよ」という。店じまい叩き売りセールだ。丁度残っていたのはキロ10ユーロでいいという(これはお買い得価格)。見ると鮮度も良さそうで刺身でも食べられそう。丁度1キロで10ユーロ。じゃあ、これも、とこたえると後ろの方から「これも持って行け〜!」とばかりにサービスしてくれた。何の魚かわからないが(ブリのようなハマチのような)頭とハラのあたりの脂の乗った部位とマグロの赤身少々などなどをつけてくれた。ということで生魚を大量に仕入れてしまった。合計29ユーロ也。
26日には全部食べきれないなぁ、と思いタコも含めて刺身にして食べてみることにしてみた。この為にまず錆び付いた刺身包丁を研ぐ。ことのほか鮮度はいい。カジキマグロの刺身はあまり食べたことが無かったけど結構おいしい。タコは生でも十分柔らかい。まぁ、こんな感じです。
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26日に来てくれた人たちにも好評だったようでよかった。唯一失敗はウチにワサビが無かったことか。
by shinop_milano | 2009-12-26 22:44 | モデナ生活

モデナのDuomoでクリスマスミサに参加

25日の午前零時にDuomoのでクリスマスのミサがあるということで参列しました。今いる国とか出身の大学とか何かとカトリックな環境にいる私ですがクリスマスのミサというのは実は参加したことが無かったのです。Duomoが歩いて1分のところにあるのならいくしか無いと思い足を運んだのです。
一応身を清めてから、と思った訳ではないのですがシャワーを浴びて準備万端で出向いたつもりなのですが、そのためか途中眠くなってしまいました。-_-...
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終わってみたら25:00過ぎで教会内を一周してまわり家に着いたのは25:30でした。グランデ広場には若者たちがお店は開いていないのに集まって賑やかでした。その割にはお酒のビンがちらかっていなかったなぁ。モデナの若者はエライ。
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by shinop_milano | 2009-12-25 20:00 | モデナ生活

Buon Natale メリー・クリスマス

今年のクリスマスカード(eメールですが)は部屋に飾ってあるカテリーナが置いたプレセピオ(キリストの生誕劇のジオラマ)を拝借したものです。
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なかなかかわいかったのでちょっとアレンジして勝手に写真を撮らせてもらいました。タネあかしをすると屋根の後ろの”幕”はソファーの肘掛け、屋根の向こうに見える怪しい顔はは絵本の表紙です。左側の奥はキッチンの戸棚だったりします。

はやくもお返事を頂いた方にはお誉めも頂き嬉しく思います。今夜はDuomoでミサがあるらしく参加してみたいと思います。
by shinop_milano | 2009-12-24 16:00 | モデナ生活

雪の土曜日

昨日の夜から降り出した雪は一晩で10cmくらいかな?結構積もりました。
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朝起きると真っ白でまだ踏みつけられていない雪がたくさん。今日は午前中にラボで仕事をすることになっていたので出掛けてみると(9:15)フリニャーニはまだ来ていない。仕方なくウチに帰ってお茶をすすりながら電話をしラボにいるのを確認してから出掛けました。なんか久しぶりの半ドンでした。
しかし寒い一日でした。15:00から郊外にあるCoopまでバスを使って買い物に出掛けたのだけど帰りバスがなかなかやってこなくてとても寒かった。しかも人が通るところだけ何となく除雪していてまわり中氷だらけだから寒い訳だよ。これだと翌日は路面凍結間違い無し。
by shinop_milano | 2009-12-19 10:00 | モデナ生活

国鉄の電車に自転車を載せる

旧居の最後の荷物、それは自転車。モデナに来て自転車は不可欠の交通手段です。これで駅までの時間は半分に減らせるし(10分以内)、買い物も楽に行ける。ということで最後は電車に乗せて運ぶことにしました。

ということで自転車を持った列車乗車を初めて行いました。国鉄の列車に自転車を乗せるには、まず自転車を乗せられる車両かどうかを確認します。確認できたら自転車のチケットを買います。今時は便利で自動券売機自転車を運べる車両の列車検索ができ時刻表を参照しながらチケットをかえます。モデナまで3.50ユーロ也。もちろん自分用のチケットも買います。
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自転車を載せる車両は先頭か最後尾にあるのでそこまで行って自転車を載せます。今回は先頭車両でした。長ーいミラノ中央駅のホームを自転車ですーっと走ってゆくのは不思議な感覚です。
モデナに着いたら小雨が降り始めていていました。自転車があってよかったと思ったのでした。
by shinop_milano | 2009-12-13 22:30 | モデナ生活

「ミラノ的ヴァイオリン製作の部屋」改め。埼玉に活動の場を移したヴァイオリン屋の徒然日記


by shinop
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