ヴァイオリン工房は不思議の部屋 ★camera delle meraviglie★

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カテゴリ:楽器製作( 98 )

ヴィオラがいっぱい

なぜか僕の部屋に今たくさんのヴィオラがある。列挙すると
1、自分が最初に作ったヴィオラ、1&2弦は裸ガット弦が張ってあるクラシック仕様。
2、自分が去年作ったヴィオラ
3、自分が弾くときにいつも使っているヴィオラ、
4、今クレモナの友達が作ったヴィオラ、近日中に返却
5、オケのヴィオラ弾き友達のヴィオラ、修理の為預かっている
もし含めていいのなら
6、現在製作中のヴィオラ
楽器の置き場所に困まっています・・・
by shinop_milano | 2009-06-18 20:49 | 楽器製作

ヴィオラ作りは基本に戻って

という訳で、ヴィオラを作っているのですが今回は初めて本体40.0cmという小さいヴィオラを作っています。ヴィオラの場合本体が39.0〜42.0cmとかそれ以上のサイズもあり得るのでヴァイオリンのような規格サイズのものではないのです。だからちゃんと寸法のプロジェクトを立てないとつじつまが合わない、ということになりかねないです。例えば、アーチの膨らみはこの高さで良いかとか、ネックの角度や長さはとか駒の高さとか。もちろんある程度の「常識」的な寸法はあるのですがこんなことしたら大丈夫?といったように自分でいろいろ考えられるのが面白いところです。
なので寸法の決め方などは初心にもどり図面に書いたりして検討しています。今のところこんな感じで板を掘っていたりします。サクサクっとカールのような削りくずが出ると気持ちいいのですが削り過ぎに注意注意。
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by shinop_milano | 2009-06-16 20:02 | 楽器製作

学校での展示も終わったが・・・

先にお知らせした毎年開催している弦楽器製作学校での楽器展示、今年は疲れました。
これまではそんなに人も集まらなかったのですが今年は創立30周年の記念冊子の配布なども会って卒業生などが多く来ていたり演奏したり、その割には何かしたなぁという充実感もちょっと希薄でイマイチ感が拭いきれません。楽器用のスタンドなども新調したわりにはなんかモチベーションもあがらなかったかなぁ・・・先々月にいった商業的な大きい展示会と比べるとそういう結果になるのかな。
会場ではいろんな人たちと知り合ったり、久しぶりに会ったりしそれはそれで有意義だったのでこれで良しとしたいと思います。ちょっと嬉しかったのは展示したチェロは試した方々に好評だったことです。新規にチェロ用スタンドを用意した甲斐がありました。
今回はカメラを持ってこなかったので写真はありまん。誰か会場に来た方で写真を撮られた方はご連絡ください。よろしくお願いします。
by shinop_milano | 2009-06-13 22:00 | 楽器製作

楽器展示します。

6月13日(土)ミラノ市弦楽器製作学校で学校を一般に公開します。卒業生や在校生の作品などを展示したりするのですが私自身の製作した作品もいくつか展示します。今年はヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、バロック・ヴァイオリンetc.を展示します。お昼にはちょっとしたアペルティーヴォ式の軽食も用意しています。お時間のある方は是非いらしてください。場所・時間・お問い合わせ先等は以下の通りです。トラムでは24番Via Ripamonti-Via Notoで降りて徒歩30秒です。
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by shinop_milano | 2009-06-10 20:00 | 楽器製作

モデナのフリニャーニ工房を訪ねる

ひと仕事を終えたところでかねてから話を掛けられていたモデナのロレンツォ・フリニャーニのところの様子を見にモデナに赴いた。
彼のところで仕事を手伝っていたフェデリーコが独立して彼自身のラボを同じモデナ市内に5月末くらいに開けると聞いていたのでその挨拶も兼ねて前々からこの時期に行こうと思っていた。今回はいろいろ話があいまってボローニャで仕事をするKさんと10月よりパルマの製作学校に入学しようとモデナで語学研修中のFくんと一緒にフリニャーニ工房を訪ねた。
フリニャーニ氏はヴァイオリンよりもむしろギターやマンドリンなどの撥弦楽器の方が専門だがヴァイオリン族の楽器も作ったりしている。今作りかけの楽器やコレクションの楽器や弓なども見せてもらい気がついたらしっかり2時間くらい経過していた。彼の経歴は初めて聞いたのだが実は若い頃に電気関係のエンジニアな仕事をしていたらしく僕と似たような経歴をもっていた。僕のことは共通の知り合いなどからよく聞いていたようでなんかずいぶん前からよき知っているような感じがしてしまった。それは事故のお陰で業界での知名度が上がってしまったからかもしれない・・・(怪我の功名?)。
彼と話をしていて思わず彼の工房を「ヴンデルカマー」Wunderkammerと形容してしまったが彼は歴史にも美術芸術技法にも通じているようでますますその要領の深さに魅力を感じてしまった。機会があって一緒に仕事ができれば良いなぁ、と思う職人の一人だ。
by shinop_milano | 2009-06-05 22:00 | 楽器製作

一仕事終了。白いヴァイオリンできました。

やっと、製作中ヴァイオリンの木工作業が完了。
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思えばこのヴァイオリン用に切り出した横板を持って帰宅途中事故に遭遇。約2ヶ月の休養後製作を再開し木工を終えました。あとは表面を掃除して塗装に入ります。
この楽器来週ある学校の一般開放の日にある展示に並べようかと思ったのだが、塗装までは終わりそうも無かったので目標日程を断念。これが完成していれば自分の楽器でカルテット・セットを出せたのだけどトリオ止まりでになってしまいました。
ともあれ、製作復帰後ここまで持ってこられたのでよしとしようかとおもいます。ああ、でもまだ今年はこの楽器しか完成していないなぁ。もちろん他の仕事もしながらですがこの夏中に仕掛かり中のヴィオラも完成させたい次第です。
by shinop_milano | 2009-06-04 20:51 | 楽器製作

一応こんな感じで楽器も作っています

改めて、自分の楽器作りについては写真とか出していなかったのでこんなことをしていますということで現状報告。
ヴァイオリンは前回作ったモデルで表板と裏板のアーチを仕上げているところです。
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以外にこの作業はスクレーパの多様と測定などで右腕の負担が大きいことがわかりました。なので程々にというところですが、今月中に終えるという当初の目的をずいぶん遅れているのを考えると頑張らねばという感じです。
外はいい天気で夏日なのに部屋を暗くしてランプの明かりで陰影を観察しながらの作業はちぃーと気が晴れません。そんな訳でちょっと散歩に出かけます。
by shinop_milano | 2009-05-22 20:41 | 楽器製作

フランクフルトのMusikmesse−その1

パリに引き続き4月の1日〜4日までフランクフルトで毎年開催されるMusikmesse(ムジークメッセ)に行ってきました。これはヨーロッパで行われる音楽、楽器関係の展示会のなかでは最大のもので会場のフランクフルト・メッセは初めて行ったけどどえらく大きかったです。
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こちらはイタリアのヴァイオリン関係を中心にメーカ、業者が集合ブースを出していた3番パビリオンの外からの風景。
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こんなパビリオンが10くらいあって今も新しいパビリオンを建設中だというから敷地面積はとても広い。開催4日間中最初の3日間がビジネスデーで入場は商用目的の入場者のみ、最後の土曜日が一般公開日になっています。
行く前から聞かされていたけど「ヴァイオリン関係のブースはほんの一部だよ」というのは本当でメインはシンセサイザなどの電子楽器、ミキサ、録音機器、ピアノ、エレキ・ギター、パーカションなどの展示ブースが大きく場所を占めていて木金管楽器に比べても擦弦楽器類は規模が小さかったです(ああ、ニッチな業界であることを再認識)。YAMAHAなんかは自社商品でパビリオン一つ借り切っていたのでビジネス規模のちがいは明らか。
会場の雰囲気はやはり世界的な不景気の影響を受けてかどうも出展ブースは昨年よりも減少していたようで結構フロアの端の方はスペースが空いているのが見て取れた。ピーク時の4、5年前は中国人たちがひしめき合っていたらしい(それでも中国メーカはどの楽器のところでもたくさんいたけど)。ともあれ、他の楽器業界と比較してヴァイオリン業界を眺めてみると、ああこんなものなのだなと思う反面、これだけの人間が関わっているのかと再認識しました。
by shinop_milano | 2009-04-05 10:40 | 楽器製作

パリの楽器展示会ーMusicora(その2)

ムジコラに来てみて気づいたこと、それはローマ通りのお店はブースを出していない。
ローマ通りとはパリの楽器屋街でこの周辺に各種楽器屋がそろっている。特にヴァイオリン本体や楽弓のエキスパートもお店を並べていてパリの楽器屋と言えばここにお店を出しているのかなとまず頭に浮かぶ。しかし、ここの人たちは会場にいなかった。もっとも常にまとまってお店を出しているのだからあえて会場にブースを出す必要は無いといえば至極当然である。
会場出品者の仕事場所をみるとパリの人は少ない。むしろフランス各地から集まっている。この現象について個人的な推測では、まず第一にパリのような物価の高い都市は個人経営の楽器職人は生活しづらいこと、第二にそれぞれの地方にヴァイオリン職人がいてそこで楽器の需要とサービスの供給がとれているであろうと想像している。
中でも目立っているのがモンペリエから来ていた職人たちでぼくも来る前から注目してした。モンペリエでは昨年ストラディヴァリの楽器を集めて展示会を行ったりしていてどうしてそうなっているのかと思っていた。今は市内に十いくつかの工房があってその中には名の知れたのエキスパートもいてこのような企画を行えるようである。下の写真はそのモンペリエの一部の人たちが出していたブースの写真。
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以前はパリのローマ通りで工房を構えていたがいまはモンペリエで仕事をしているパスカル・カムラと話をした。彼によるとパリでは仕事は忙しく自分のやりたい製作(本体も弓も!)の仕事ができないしもう少しのんびりした生活がしたかったからというような話をしていた。どうもモンペリエにはそんな人たちが集まっているようである。
モンペリエの職人たちの経歴を読んでみるとみんな違うバックグラウンドを持っている。クレモナで始めた人もいればミッテンバルト、ニューウォーク、ミルクールの人もいる以前はチェンバロを作っていたが今はバロックの弓を作っているなどなど様々である。

ムジコラでは先に書いたようにイタリアではないような環境で楽器作りにサービスに人たちの様子を垣間みた。彼らとはゆっくり話を来たり仕事の様子を見てみたいがそれはもう少しフランス語を勉強しなくてはかな?と思う今日この頃です。
by shinop_milano | 2009-03-21 22:00 | 楽器製作

パリの楽器展示会ーMusicora(その1)

毎年パリで3月の後半の週末に行われる楽器の、というか音楽の展示会Musicora(ムジコラ)に行ってみた。今回は3月の20(金)〜22(日)でした。
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幸い好天にめぐまれ三日間良い天気でした。会場はルーブル博物館の前の地下にある商業スペース、カルーセル・ドゥ・ルーブルの展示スペース。良い天気なのにもったいないと思いながら地下に潜ったのでした。
まずはぐるっと一回り。この展示会には初めて来るのでどんな規模でどのようなブースがたっているのか様子を見て回ったのですが、これは毎年クレモナで行われるMondomusicaモンドムジカとは様子がちょっと違う。どう違うかというと、この展示会は音楽愛好家向けの展示会なのである。モンドムジカがヴァイオリン業界(とくに、クレモナの)の商業トレード的意味合いが強いのに対して楽器を弾く人に向けたブースが多い。楽器メーカ以外では楽譜出版社、レコード会社・店、各種楽器製作学校、音楽文化団体もブースをだしていた。
楽器メーカに関してはヴァイオリン以外にもフルート&リコーダとチェンバロのメーカが多くブースを出していた(特にリコーダの数には驚いた)。それから中世・ルネッサンスの楽器(リュートやフィドル、リベッカ、太鼓)もあった。来るお客さんもミュージシャン(楽器のエンドユーザ)がそこでは演奏家と製作者がふれあう場のような雰囲気が強かった。イメージ的には東京の弦楽器フェアに近いような気もしたが、ここでは音楽業界すべてが音楽文化を共有するような雰囲気が伝わってきた。どうもフランス人はこういう横のリレーションシップが強く柔軟であるようである(反してイタリア人の文化に対する発送ではこうはならないと強く認識)。
ヴァイオリンメーカはブースの数の割合では一番多かったがそれは、次回に。

↓これは表に出たときにピラミッドの前で撮った写真。こんなに良い天気だったのさ。
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by shinop_milano | 2009-03-20 20:00 | 楽器製作

「ミラノ的ヴァイオリン製作の部屋」改め。埼玉に活動の場を移したヴァイオリン屋の徒然日記


by shinop
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