ヴァイオリン工房は不思議の部屋 ★camera delle meraviglie★

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カテゴリ:楽器製作( 98 )

カルロス・アルチェリの講習会ーその2

この講習会はカルロスとその息子ジャンカルロが講師で来ていたのだが、カルロスはもっぱら修理とリタッチについてセットアップについてはジャンカルロが受け持っていた。
ジャンカルロとは3、4年くらい前にクレモナの展示会で知り合っていたのだがどうも僕はよく覚えられていたらしく年に一度クレモナで会う、いや会う機会があるくらいの関係にも関わらず「去年も参加していたよね?」などと聞いてくるくらいである。ちなみにその彼はこんな風体である。
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パッと見ではニューヨークのヤンキーな兄ちゃんだ(ちなみに両手は宗教的な「印」を組んでいるのではなくbloodとNY流のポーズである)。話しっぷりもすこぶる陽気で超楽観的なようだが、父にいわせると「リタッチは既に私を超えている」と言わせるほどうまい、らしい。今回はその全貌を見切れていないがセットアップの理論や手際の良さすばらしい。
そんな彼とお互いブロークンなイタリア語で会話しつつも時たま英語モードに切り替え話をしたりもした。ああ、しかし英語がなかなか出てこないのが苦しい。使ってないとダメだね。そんな彼とは最終日の午後Biellaの奥の方にある聖地Olopaと言うところまで最後まで残ったメンバーとお昼を食べつつ観光に行った。そこから帰るところもはやイタリア人は一人だけになっていたので英語モードに二人とも切り替え話を始めた。訪れた宗教寺院について意見を述べると彼なりの意見が返ってくる。彼なりの人生観や人に対する考え方を聞いているとなるほどいつもの底抜けに明るい振る舞いをしながらもしっかりした意見をもっている。
帰りの車の中で「この山道は日本の僕んちの山の方によく似ているよ。もしかしたら『イニシャルD』って日本のアニメ知ってる?しっていたらあんな感じだ」などと言うと(彼はバイクが好きでモータースポーツが好きなヤンキーである)すぐにわからなかったらしく説明すると「ああ、分った!」といったがどうも『マッハGo!Go!』と勘違いをしたらしい(アメリカでは実写映画になるほど受けているらしい)。イタリア人でもそうだがマンガ、アニメの話になると同世代ではかなり共通の話題で盛り上がる。ともかく彼も日本アニメが好きで最後には『エヴァンゲリオン』について話が盛り上がり熱く語ってくれた。
引き出しの多い男である。かといってまったく嫌みのないオープンなヤツだ。今度会うときはゆっくり話をしたい。我々はBiellaの町に戻り最後は熱く抱擁を交わしてまた来年ここで、またはNYで会おう、といいうことで別れた。ジャンカルロ・アルチェリ、見かけに寄らず侮れない男である。
by shinop_milano | 2009-10-19 07:55 | 楽器製作

カルロス・アルチェリの講習会ーその1

今週10/10-17の間ピエモンテ州の町Biellaでニューヨークのヴァイオリン修復家カルロス・アルチェリとその息子ジャンカルロが講師をする楽器修復の講習会に参加してきました。
この講習会は現地の音楽学校の教室を借りてミラノの製作学校で修復を教えるガブリエレ・ネグリがオーガナイズしここ数年この時期(今年は9月からひと月ずれたけど)に行っているものです。参加者はそれぞれの修復、修理すべき材料を持ち寄ってディスカッションやアルチェリ氏のアドヴァイスやお手本を参考にして実際に各自が修理、修復を行うという感じで進められました。
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今回の参加者はクレモナの製作学校の学生達やトスカーナの工房で仕事をする同世代のヴァイオリン職人やアマチュアの製作家、ミラノ製作学校に関係のある人たちなどでしたがラボの雰囲気は和気あいあいで終始楽しい雰囲気でした。
カルロス・アルチェリ氏はストラディウ゛ァリ研究で有名なシモーネ・サッコーニ氏のラボでかつて仕事をしていて自身が絵画の勉強をしていたのもあってニスのリタッチングのなどに定評があり今回はその技術を見に行ったようなものです。最初はアルチェリ氏の使っている画材や顔料などの説明とリタッチの手順などを説明し実践させました。彼の使っているパレットや道具のそろえ方は興味深く、また筆の運び方など一挙手一投足はとても手際よく参考になりました。
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僕の持っていたマテリアルは渦巻きの割れたネックをリタッチについてです。これがリタッチ前。
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無くなってしまった破片を新たに木で埋めてこれから「お化粧」をしようとするところ。そしてこれがリタッチの後。
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おおよそ80%の色を合わせるところまでは僕がやって最後の「ヨゴシ」を付けるところはアルチェリ氏にやってもらいました。全体的にはもう少し手を入れた方がいいけど、こんな感じで、ということで後は僕次第とのことです。大変勉強になりました。
会場が音楽学校の中であった為教師や関係者が講習期間中にラボに立ち寄って楽器のセットアップやメンテナンスのアドヴァイスを求めにやってきました。お陰でヴェネツィアのピエトロ・グァルネリのヴァイオリンやカッピッキオーニなどのすばらしい楽器も見ながらアルチェリ氏の実技を見られたのは幸いでした。とても充実した一週間でした。
by shinop_milano | 2009-10-17 19:27 | 楽器製作

今回のクレモナ・ヴァイオリン製作コンクール 感想

今年は3年に一度のクレモナ、A.ストラディウ゛ァリ国際ヴァイオリン製作コンクールの年でその参加楽器の展示もMondomusica期間中に拝見に行きました。とは言っても時間がなくおよそ2時間の中で300台以上もの楽器をじっくり見て回るのは不可能で上位入賞者と知っている製作者の楽器を探して見て回って終わってしまいました。なのでそれほどじっくり見ていません。いや〜じっくりちゃんと見て回ったら1日かかってしまいます(それ以上に発狂してしまいます)。

一番話題をさらっていたのは1位になったヴァイオリンの楽器でした。私が見る前に大方の製作家達(参加した人も、ただ見ただけの人も)はどうしてこの楽器が?という言葉を口にしていたので果たしてどんな楽器かと思って会場に足を運んだのですが、確かにぼくも見てびっくり。この楽器が受賞ですか〜!?と言うのが第一印象です。一言で言えば、換骨奪胎、か、アヴァンギャルドといえるかな?外観的なデザインはクレモナあるいはイタリア的なデザインセンスから言わせればまったく外れていて技術的な細部についてもそれほどレベルが高いとは思えずどのような点が評価されてこうなったのかおそらく多くの方は疑問を持ったに違いないです。しかしながら、もし僕がこの楽器を評価するとすれば(音は抜きとして)作者(フィンランド人)のデザイン的意図は見て取れて北欧的な雰囲気というか仕上げ感、ユニークさがあったように思えます。その点が審査員に評価されたとすればうなずける気もしますが、え、これでもいいの?というのがやはり正直な感想です。そう思うといかにもイタリアンな、というかクレモネーゼな楽器は今回は上位入賞には少なかったように思います。これからは個人の特徴を持たせたパーソナルモデルな楽器の時代かもしれません。そう思うとちょっと反省し、励まされたようにも思います。

他にも印象に残る楽器もありましたが細かい点は抜きに気になった点について。ヴァイオリンについては300台以上(多分)あった中でガット弦を張ってある楽器は2台だけでした(僕が見たところ)。その他は全部スチールもしくは化学繊維の弦で上位にいる楽器は数種類の弦に限定されます。Pirastro社のEvahPrazzi、Obrigato、Tomastik社のVisionなど。そしてヴィオラについては上位入賞のほぼ90%がEvahPrazziを張ってある楽器でありこれほどまでに弦の「トレンド」の影響があるのかと思った次第です。
この結果は演奏者審査員の好みにもよるかもしれません。実際楽器はそれを演奏者が持って、見て、弾いてみて、音を出してみた感じをもって自分に合うかどうかを判断する訳で演奏してみたときの感想は異なるでしょう。まして弦は音の「発信源(ジェネレータ)」でありそれが別種のものであればまったく異なる音の特徴になります。そう思うとコンクールに提出して賞を取った楽器が万人に良い楽器であるはずはないとおもいます。もしかして音の評価については楽器自身よりも弦の特徴が評価されたのかも?と言い切れなくもないと僕は思います。本当にユーザフレンドリを意識した楽器を演奏家に提供できるかどうかはコンクールでは評価されない楽器に対する姿勢や考え方、コントロールできる技術が大切なのではと思った次第です。道は長いなぁ。

コンクールは所詮コンクール。すべてではない、されどコンクール。
舌足らずですがこのくらいで。
by shinop_milano | 2009-10-05 21:41 | 楽器製作

Liutaioの仕事を誉めてくれるのは誰か

詳伝社黄金文庫より出ている松浦昭次著『宮大工千年の「手と技」』を読み返していて、ああ、と唸らされる一文を再認識して投稿。同書の”宮大工の仕事を誉めてくれるのは誰か”より引用します。

宮大工と言うと、何かイメージがいいように思っている若い人もいるようですが、宮大工という仕事は派手なものではありません。むしろ、地味なものです。とくに私らのように文化財の保存修理を専門にしていると、自分ではいい仕事をしたと思っても、それを誉めてくれる人はそんなにいないと思ったほうがいいでしょう。
誉めてくれるのは、百年か二百年たって、次に保存修理をする時に、私らの仕事の様子を見る大工ぐらいのものです。だから、自己満足と言えば、自己満足。仕事がうまくいったかどうかの基準は世間の評判でほなくて、何百年も前の素晴らしい大工の腕に、自分がどこまで近づけたかということしかありません。少なくとも、それぐらいに思っていたはうが間違いがないと思います。


宮大工を楽器職人と比較したら正直なところ失礼も甚だしいですがこの松浦棟梁の意見は楽器作りにも当てはまるところが大きく納得してしまいます。今となっては文化財の寺社よりヴァイオリンの方が我々の身近であるかもしれませんし、楽器は有り難くもいい音がすれば演奏家が誉めてくれる分楽器職人の方が幸せであるかもしれません。木工の技術については求められる精度も質もちがうので(その点では宮大工さんに楽器職人は叶わないとおもう)ちょっと違うかもしれないがその仕事の”モノ”の良さ(音ではなく)を理解してくれるのは同業者だというのは同感です(特に修理したとき)。そしてその成果が自己満足であると言うのも事実かなと思います。
確かにモノ作りにおいて作品がどのようにそれがすばらしいのか、他と違うのか、どうあるべきなのかということはいろいろ見て触って比べてみないと一般的にはわからないと思います。ですから自分でモノの善し悪しを評価するには目を養わないといけないことになるでしょう。
この本において著者は行ってきた仕事の概要や使う道具、建築の様式、数学的な知識まで宮大工の概要を書いています。こうすることで彼らの仕事について”誉めてくれる”のが宮大工以外にも増えその建築/修復に対する認識を高めたいのではといういとが伺えます。ひいてはそれが彼らの、いや我々の文化を守るため、彼らの明日のオマンマを守るためと言うことになるでしょう。
楽器製作業界はそういう点をアピールする人が少なく、どうも一般の方達に我々がどこでどれだけ何をしているのかがよく理解してもらっていないように思えます。結構たくさんあるんですよ、本当は。そう思うとこれからは本業ではないにしても努力しなくてはいけないところかなと思います。

図らずも、読書感想文になったかな?
by shinop_milano | 2009-09-15 19:03 | 楽器製作

グァダニーニモデルのヴィオラ完成!!

G.B. Guadagniniモデルのヴィオラが完成しました。
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本体の長さは39.7cmです。いわゆる、「小さいヴィオラ」です。(どこでも同じ事ですが)ぼくの周りのヴィオラ弾きたちは「小さいヴィオラで良いのがあったらほしいのだけど・・・」などとのたまうのでご希望に合うようなヴィオラを作ろうと思い立った訳です。しかしながらだいたいのヴィオラ弾きたちは反実仮想的にこのようにおっしゃる(つまり、小さくていいヴィオラはなかなか見つからない)ので勇気をもって作ってみてもヴィオラ弾きのお気に召さない可能性は高いと。いや〜、自分自身小さくて良く鳴るヴィオラがあったらほしいです。だって、弾くの楽だもん。
という訳で選んだのがGuadagniniモデル。本体は400mm弱にもかかわらず弦長は372mmに設定できるんです。弦メーカはヴィオラについて370mmくらいの弦長を想定して弦を開発しているので本体は小さいながらも十分な弦の振幅が期待できるという訳です。だからヴァイオリンと形を比較するとf孔の位置や駒の位置のバランスがスマートに見えないと思います(それは覚悟の上)。でも、この位置に駒が来ると弓のミーティング・ポイント(弓がフォルテで音を出せる位置)が演奏者の体に近くなるので弓のコントロールもし易い、特にヴァイオリンを弾く人には。自分はこれより大きいヴィオラを通常使っているので試し弾きで良い音が出るポイントがいつもと違っていて意識して弾く位置をコントロールしましたが、明らかに本体420mmくらいのヴィオラよりは弾くのが楽です。
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裏板にはヴァイオリン用に取っておいた1枚板の奇麗なカエデの材料がギリギリこのヴィオラ用に足りたので慎重に気取りをしてこんな感じになりました。あと1mm横幅が必要だったらウィング(木の付け足し)ををつけるところでした。
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渦巻きはオリジナルの大きさを考慮して作ったのですがこのサイズの楽器にしてはちょっと大きいかな。。。Guadagniniはその点を考慮し渦巻きのモデルは用意しなかったのかも?ダイナミックな感じがするからいいけど、今度作るときはちょっと縮小しようかな、と。

そんな感じで今日は半日色々セッティングをかえて弾いてみました。バランスも取れているし低音もちゃんと出ている。特にG線、D線がふくよかに鳴ってくれて弾き応え感があります。このモデルの選択は間違っていなかったと確信しています。次のヴィオラもこれで行こうかと思います。
by shinop_milano | 2009-09-12 20:00 | 楽器製作

夏のポラロイドーヴァイオリン屋の特製フォトフレーム

楽器製作のときにでる余った木を使ってフォトフレームを作ってみました(試作)。ちゃんとニスも楽器に使うものをつかっています!好評だったら商品化、あるいは楽器をお求めになった方にプレゼントなどと考えています。如何でしょう。
ちょうど日本の友達から絵はがきの暑中見舞いのお便りが届いたので入れてみました。もう夏も終わりですね。
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by shinop_milano | 2009-08-25 04:08 | 楽器製作

手作り焼きシエナ

といっても食べ物ではありません。顔料です。
黄色系の顔料のロウ・シエナRaw Sienaを熱であぶって赤茶色のバーント・シエナBurnt Sienaを自宅で作ってみました。何でもSiena系の顔料はマンガンを含んでいてそれだけで乾性油の乾燥剤になるそうな。熱であぶって赤っぽくなると楽器の色付けにもつかえそうなので実験してみました。

親子丼用のアルミ鍋に適度にロウ・シエナを入れてガスコンロであぶりだすと徐々に色が変わってきてきます。ガラス棒で飛ばないようにゆっくりかき混ぜながら鍋を振りながら行います。
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シエナの主成分は鉄の酸化物なので熱しすぎると燃えるはず。温度は測りませんでしたが結構温度は上がっているみたいで手が汗をかいてきました(緊張感も手伝ったか?)
焼く前と焼いた後の比較です。色は実物とちょっと違うけど色の変化は明らかです。
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by shinop_milano | 2009-08-11 16:00 | 楽器製作

ヴァイオリンできました。

今年初めての楽器ができました(あまり声を大にして言えませんが・・・)。
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今回は塗装をオイルにすで塗っています。ハケを使わず「手」塗り、というか「指」で塗っています。ニスの塗膜は非常に薄い(おそらく今まで使っていたアルコールニスの数分の一くらい)のですがそのようには見た目見えません。色の付け方が今ひとつコントロール出来ず本当はもう少しワインレッドに近づけたかったのですが「朱色」と行った感じです。色の付け方は次回の課題と行ったところです。
弾いて音も出してみましたがなかなかバランスよくなっていて課題だった低い方の弦もまずまずの鳴りといったところです。ちょっと弾きならしてみてセットアップは調整します。

事故から回復して最初の楽器ということとオイルニスのシステムの理解と実験で結構時間がかかりましたがまずまずの成果と思います。現在は別にヴィオラを塗っています。こちらはアルコールニス仕上げ近日中に完成予定です。
by shinop_milano | 2009-08-10 10:30 | 楽器製作

オイルニス

現在、塗装中のヴァイオリン。今回は某オイルニス・サプライヤーのものを調達して試してみました。
最初はそんなに安いものではないので(少なくとも私にとっては)半信半疑で試してみることにしました。まだ塗装途中ですがこんな感じです。
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使ってみる前に使い方、塗装の手順、商品開発(研究)過程などを読んでみて、そして実際に使ってみて目から鱗が落ちた思いです。なんと世の中のヴァイオリン屋は勉強していなかったことか!と。というのは塗装の方法についてはもうルネッサンスの時代よりも前にあったのです。そして楽器屋以上に絵を描く人たちには「普通」だった訳です。オイルニスは乾くのが遅い、というのはウソではないけどそれを強調するのはやり方が良くなかったからです。もしそうだとしたら油彩画という絵画技法はこんなに一般的にはならなかったでしょう。今回は既に「準備された」ものを使ってみて、また手元にある絵画技法書などを読み返してみてとても勉強になりました。自分でもまだよく整理はついていませんが勉強代だと思ったら安い買い物だったと思える結果です。

ということで今気づいたこと。
☆楽器製作は十分にアートの一つである、と久しぶりに再認識した
○アート(芸術)というのは結果はもとより過程(ストーリーといってもいい)も大切だ
○楽器作りは楽器だけを見ていてはだめだ。楽器とものを作るということの本質がわからないことになる
○いろいろやり方はあるが絶対的に正しいやり方は無い。思考錯誤で自分の方法を探すべし。

今回の塗装のテストや自分なりに裏付けを探すのを一週間くらいやっていましたが良い刺激になりました。これをもとに自分の工夫を加えて自分の方法を編み出してみたいと思います。
by shinop_milano | 2009-07-15 20:00 | 楽器製作

スイスの谷−その4

氷河期が終わって後退した氷河のあとに残ったのがスイスの谷と聞きました。なので山は高いのに地層は古く、拾った石を砕いてみると中から化石がでてきそうで(実際それらしいものもあったけど)太古の時代を連想させるようでした。
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写真はベルニーナ急行Alp Grum駅の上からイタリア方面を望む景色です。ここから向こうはイタリア語圏、ずっと向こうにポスキアーヴォ湖(まだスイス圏内)が見えます。こんな風景を見ていると宮崎駿がアニメに描く世界を思ってしまいます。70年代に制作された『アルプスの少女ハイジ』やその後の『ルパン三世カリオストロの城』、最近では『ハウルの動く城』までアルプスの山々の描写力はすごいなぁと。『ハイジ』ではあの時代にスタッフがわざわざ現地にロケーションに行きとことんアルプスのリアリティを表現するのにこだわったと聞きます(お陰でいまだに『ハイジ』はmade in Japanであることを信じないイタリア人がいまだに結構いる)。僕たちテレビアニメ世代はそんな映像をみて育った訳だからはじめて現実の山々を見るとその実物スケールとアニメの表現力の両方に感心してしまいます。なるほど、スイス観光のリピーターが多い訳だ。
by shinop_milano | 2009-07-04 20:00 | 楽器製作

「ミラノ的ヴァイオリン製作の部屋」改め。埼玉に活動の場を移したヴァイオリン屋の徒然日記


by shinop
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