ヴァイオリン工房は不思議の部屋 ★camera delle meraviglie★

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スイスの水−その3

インターラーケンでのこと。夕食を終え一人外に散歩にでて宿に帰ろうとすると母から電話がかかってきた。水を2本帰りに買ってきて、とのこと。どうせ今夜は寝るだけだから明日スーパーで買えばいいのにと思いつつ、もちろんコンビニなど無いので、駅までいってホッットドック屋に水を買いに出かけた。おばちゃんに水2本をたのむと「7フラン(約630円)」とのこと。高い!と思いつつ買っていかないと何を言われるかわらないのでとりあえず買って帰ることにした(どうせ払うのは僕ではないし)。
宿に着くとカウンターに宿主がいた。挨拶をしてエレベータに乗ろうとすると、「お前何持っているんだ?」と行ってきた。かくかくしかじかで水(このときはEvian)を買ってきたんだというと「スイスの水道水は売っている水より十分うまいんだぞ、知らないのか」と怒られてしまった。僕だってミラノでは水道水が十分飲めることを知っているし、通常は水道水をBRITAの浄水器で濾した水を飲んでいる(買うのはガス入りの水のみ)。ということで今回はかくかくしかじか頼まれて買ってきたんだと説明すると「もったいないことをしたなぁ」などと言われつつエレベータに乗り込んだ。自分でもたしかにそうだなと思いつつ部屋に戻った。買ってきた水を母に渡しつつトイレに入ると洗面台の上には「飲料水」と書いてある、しかも日本語を含む各国語で。試しに「味見してみた。たしかにちょっと硬い感じだが買ってきたEvianと比べてどちらがいいかと言われたら甲乙付けがたい(僕は水の味については音痴なので正直なところどちらでもいいというのが感想)。

この経験で思うところがふたつある。
一つは夜の10時に気軽に水を買ってきてという言葉が母の口から出たこと。ここはスイスの観光地、コンビニは無い。飽いているのは露店のバールだけ。しかもバールでの販売物は高い。日頃日本の生活に慣れていると気軽にこのような言葉がでてしまうのは頷けるが、日本のコンビニで120円そこそこで買えてしまう状況と比べるとこの社会システムの違いは何なのかと改めて考えさせられる。そしてそれに馴れている日本のライフスタイル。
もう一つは既に水は買うものだという先入観が出来上がっていること。水道水だってまずくなければ飲める。日本だって僕が子供の頃は水道水を飲んでいたし水を買ったりスーパにもらいに行くようになったのはつい最近のことだ。スイスはもちろん豊富なアルプスの水があるので飲料水については状況が特別かもしれないが日本だってもともと水が豊富な国だ。なのにこの差は何なのか。人口密度も違うし水に帯する需要も違うから一概に比較は出来ないがその生活環境のちがいは一目瞭然だ。
しかし、500ccのEvian二本で7フラン+国際ローミング電話代約100円+その受信0.20ユーロ=約750円はやっぱり高い水であったなぁ、と反省する。
by shinop_milano | 2009-07-03 20:00 | 雑記

「ミラノ的ヴァイオリン製作の部屋」改め。埼玉に活動の場を移したヴァイオリン屋の徒然日記


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