ヴァイオリン工房は不思議の部屋 ★camera delle meraviglie★

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Way to Canossa、またはカノッサの屈辱

Maranelloからミラノのに帰る途中、僕のリクエストでMくんを説得してカノッサ城趾に立ち寄ることにした。カノッサは歴史的に有名なお城があったところだが詳しくは一月のスポンガータの日記とこちらをご覧頂くとして、前々から是非訪問してみたかったところである。
マラネッロからおよそ1時間ほど、場所はレッジョ・エミーリアからアペニン山脈の方にむかうところにある。目的地に近づくと小高い丘が続き結構こう配のきつい道を登ることになる。しばらくすると前方に小高い岩山の上に廃墟のようなものが見えてきた。これがカノッサの城跡である。
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いまはかつての城跡に当時の寺院を模した資料館が作られていているのみである。この地は粘土質の為か風雨で崩落しやすく当時あったであろう岩山はほとんど城跡はほんの一部をコンクリートで補強してなんとか残っている状態だ。まずは城の麓のバールで腹ごなしをして(典型的に地元料理ラグーソースのトルテッリを食べる)「登山」に出かける。
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頂上にある資料館はなかなかよくできていてiPodライクな携帯オーディオガイドも用意されている。入場料もガイドも無料だ。発掘して出てきた陶器や武器・甲冑類、歴史的資料などなどが展示されている。
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頂上の廃墟は牢屋や聖堂があったところらしい。ここに外交上手な女領主さまが住んでいて歴史的な「詫び入れ」を実現したようだがいまは写真中央に映っている雌鹿がここの主らしい。あちこちにはフンが散らばっている。
今は小さな城跡が残るだけの小さな村であるが、駐車場近くには周辺城趾も併せて世界遺産に登録をと署名を求める机が用意してある。当時はこのカノッサ城だけでなく周辺の丘の上に建てた城を利用して自分たちの土地を守っていたのだ。今や世界遺産にということになるとそのために観光や自然保護の為にいろいろ「準備」しなくては行けなくなるだろう。ここは知るものこそくるいわば鄙びた観光地である。このままでいてほしいと思うのだがやはり遺跡を維持して行くというのはお金の掛かることなのだろう、とちょっと複雑な心境である。
by shinop_milano | 2009-04-19 20:00 | ミラノ生活

「ミラノ的ヴァイオリン製作の部屋」改め。埼玉に活動の場を移したヴァイオリン屋の徒然日記


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