パリの楽器展示会ーMusicora(その1)
幸い好天にめぐまれ三日間良い天気でした。会場はルーブル博物館の前の地下にある商業スペース、カルーセル・ドゥ・ルーブルの展示スペース。良い天気なのにもったいないと思いながら地下に潜ったのでした。
まずはぐるっと一回り。この展示会には初めて来るのでどんな規模でどのようなブースがたっているのか様子を見て回ったのですが、これは毎年クレモナで行われるMondomusicaモンドムジカとは様子がちょっと違う。どう違うかというと、この展示会は音楽愛好家向けの展示会なのである。モンドムジカがヴァイオリン業界(とくに、クレモナの)の商業トレード的意味合いが強いのに対して楽器を弾く人に向けたブースが多い。楽器メーカ以外では楽譜出版社、レコード会社・店、各種楽器製作学校、音楽文化団体もブースをだしていた。
楽器メーカに関してはヴァイオリン以外にもフルート&リコーダとチェンバロのメーカが多くブースを出していた(特にリコーダの数には驚いた)。それから中世・ルネッサンスの楽器(リュートやフィドル、リベッカ、太鼓)もあった。来るお客さんもミュージシャン(楽器のエンドユーザ)がそこでは演奏家と製作者がふれあう場のような雰囲気が強かった。イメージ的には東京の弦楽器フェアに近いような気もしたが、ここでは音楽業界すべてが音楽文化を共有するような雰囲気が伝わってきた。どうもフランス人はこういう横のリレーションシップが強く柔軟であるようである(反してイタリア人の文化に対する発送ではこうはならないと強く認識)。
ヴァイオリンメーカはブースの数の割合では一番多かったがそれは、次回に。
↓これは表に出たときにピラミッドの前で撮った写真。こんなに良い天気だったのさ。