ヴァイオリン工房は不思議の部屋 ★camera delle meraviglie★

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チェンバロ製作家のAndrea Restelliを訪ねる

先月のこと、友人の出演するコンサートを聞きに行ったところミラノでチェンバロを製作しているアンドレア・レステッリ氏に会った。当日に使った彼女のチェンバロが彼の作で丁度納品から1年くらい経ち音もよくなってきたから、ということで彼を演奏会に呼んでいたのだった。レステッリ氏は実はミラノの弦楽器製作学校の卒業生で今は無い鍵盤楽器製作科の3人いる卒業生のうちの一人で、以前から会って話を聞いてみようかと思っていた人のうちの一人である。なので、面識の無い我々でも共通の友達は数人いるのは以前から知っている。後日アポを取ってということで本日工房を訪ねてみた。
夕方、工房を訪ねてみると彼はフォルテピアノを製作中だった。モデルは?などと聞いてみるとウィーンの1800年代前半フリッツのモデルでピアッティ(シンバル)とタンブーロ(太鼓)つきで・・・、などと話が進みいろいろ説明をしてくれた。一応説明をつけておくとこれは、当時流行った「トルコ風」の曲(トルコ行進曲とか)にチンドン屋よろしく太鼓とシンバルもピアノと一緒にならしてしまうことができる楽器である。その他、製作中のチェンバロや別に完成している楽器などを見せて頂いた。現在バックオーダーがずいぶんあるとのことで向こう数年は仕事に困らないようである。なんせ工房は材木と仕掛かりの楽器のパーツでいっぱいだ。ミラノでも評判はよく、古楽のコンサートでも彼の楽器をよく見かける。
彼の奥さんも実はミラノの弦楽器製作学校の出身であったことがわかり、フィレンツェで美術の勉強もしていた彼女は響板の絵を描いたり、塗装の仕上げなどをしているとのことである。彼女の話を聞いてみたら、僕が学校で習ったパオラの同級生であったことがわかりほかに現在もミラノ周辺で活躍している卒業生の間で誰が一緒に学校にいて・・・などと話してくれた。しかしまぁ、業界というのはどこも世界が狭いものだなぁ、悪いことはできない、と思った次第です。
by shinop_milano | 2009-03-16 22:00 | 楽器製作

「ミラノ的ヴァイオリン製作の部屋」改め。埼玉に活動の場を移したヴァイオリン屋の徒然日記


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