ヴァイオリン工房は不思議の部屋 ★camera delle meraviglie★

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超音波診察は寝技をまじえて

入院お笑いネタシリーズ第1弾。
入院二日目だったか三日目だったか集中治療室にてドクターがインターンらしき助手の女医さんをつれてやってきた。何でも今もって来た超音波診察機を使って臓器の様子を見るとのこと。大学のときの先生で超音波を使った医療方法を研究していた先生がいたので何となくどんなことをするのかはすぐ頭に思いついた。大きいひげ剃り機のようなハンディマシンを皮膚の上に当てるとそこから発する超音波の反射を測定して体の内部の様子が分かるというものだ。つまり、体を切らずに体の内部が大雑把に観察できる。

このときにはまだちょっと動いただけで激痛が走っていたころである。測定にはベッドから上体を起こし右腕をあげて右脇腹を見せる開ける必要がある。僕の気持ちはネガティブである。
装置をモニターにつないで僕の体にローションを塗り始める。ドクターは50歳くらいの声が高い歯切れのいい感じだがあまり二つ以上のことはいっしょに考えないであろうと思われる方であった。まずは簡単な胸の辺りから始める。装置を当て動かしながらドクターと助手はモニターをみている。「これが肝臓で、その隣は・・・」などとドクターは説明はじめた。ひょっとしたら僕は教材?2人は計測器を動かしながらモニターをずっと見ている。僕も見たかったけどなぁ・・・
「じゃあ、背中の方から見てみよう。上体を上げて腕動かせる?」
と質問してきた。とうとう来た・・・
「痛くて動かせないし、鎖骨折れているから腕あがらないです。」
とこたえる。しかしこんなのはあまり意味をなさない答えなのは重々承知の介。
「じゃあ、僕が腕をまわして上体を起こしてささえるから。」
とドクターは上半身前側から腕を背中とベッドの間に入れてスペースを作りその間に測定器を入れてきた。う〜痛たたたたー。2人はモニターを見ている。このときは肺にたまった血液がや傷ついたところがどんなだか見るのがメインの目的だったろうから彼らに取っては重要なところだったのだろう。しかしその間僕の顔面、鼻の先にはドクターの脇の下がある。しかもちょっと、いや、けっこう臭う。こちらのドクターや看護婦は下着の上にダイレクトに診療・診察用の白衣や緑衣(というのかな?)を身につけている。薄着である。
「はいじゃあ、大きく息を吸って!」
え、うそ、この状況で?大きく息をしろといってももともとできないが頑張って中くらいでやってみる。つ〜ん、と鼻にくる。ちょっと自粛させてもらいたい気分になる。
「はいじゃあもう一回!」
ゔゥゥ〜〜と息を吸う。ああそういえば中学校の体育で柔道のときに腋臭の強いやつは寝技は有効に使えるぞと縦四方固めか何かの技をを習ったなぁ、と思い出した。そんことはよそに相変わらず2人はモニターをみてレッスン&診察中である。
「もっと大きく息をすって!」
今の肉体的にも精神的にもこれが限界です〜、と言いたかったが僕は最善をつくした、つもりだ。柔道で寝技は30秒で放してくれるが、この場合は明らかにその10倍くらいはあった気がします。

背中の痛さと腋臭にがまんんして診察終了。興味本位もあって
「この機械は日本製ですか?」
と聞くと、
「いや、ドイツ製だよ。東芝のは高くてね・・・」
ということでした。
by shinop_milano | 2009-01-11 07:21 | ミラノ生活

「ミラノ的ヴァイオリン製作の部屋」改め。埼玉に活動の場を移したヴァイオリン屋の徒然日記


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