ヴァイオリンの修復
6月に製作のコースを目出たく(?)終了しミラノ近辺でいろいろヴァイオリン業界の人たちとコミュニケーションもできるようになってきましたのでもう少しミラノでいろいろ経験を積もうかなとここに居座っています。それで、「製作」で終了したミラノ市弦楽器製作学校の「修復」コースに籍を置きつつ昨年世話になったマルティーノ・イウス工房で仕事を手伝わせてもらっています。
すでに修復コースの方は始まっているのですが、そこでは教材としてこの夏にマルティーノのところで行ったチェロの修復のお手伝いのお礼にもらった古ヴァイオリンの修復を始めています。
以下の写真のように以前の修理の状態が悪い(表板の割れが上手に閉じていない)ヴァイオリンから表板を剥がして一度接着&補強した部分をもう一度開いて奇麗に修理しようかという状態です。
おまけにフタを開けたらバスバーも雑なものがついていたのでこれも将来的には交換することになるでしょう。さほど市場では価値のない楽器ですがちゃんと修理すればいくらかは弾けるものになるであろうと思います。細かく書くとキリはないのですが比較的少ない工数数で復活しそうなので成果を期待しています。