ヴァイオリン工房は不思議の部屋 ★camera delle meraviglie★

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イタリア人に髪を切ってもらう

そろそろ暑くなり、髪もずいぶん伸びてきたので散髪することにした。Martino工房近くの行きつけのBarにはEnzo(エンツォ)という散髪屋とよくあうのだがいい機会だと思って彼に切ってもらうことにした。実はイタリア人に髪を切ってもらうのは初めてである。
彼はプーリア州ブリンディシィ近くの出身である。たまに理解しづらい方言が出るので結構会話が難しいが人がいいのでどんなことになるのかなと試してみることにた。まぁ、床屋の仕事の半分は話術にありと思っている(特にイタリア人は)。
まず、どんな感じに切ってくれと説明したつもりだが「短くすればいいんだろ、まぁまかせろや」という感じお任せメニューになった。話は世間話からプーリアの話、他の日本人の客の話などなどだったが思ったよりは口数が少ない。外見から判断するより仕事には念入りだ、というのはバリカンを使わず総ハサミできってくれたのだ。「この辺のamici(友達)はみんなこうやって切っているんだ」というので聞いてみたらMartinoを含め、Barのアレッサンドロ、肉屋のオヤジ、文房具屋もみんなここで切っているんだそうな。
で、髪にまつわる唸った話。夏って髪の毛のびるのはやいよね〜、と話をふると「それは汗で毛穴があくからだよ」と他でも聞いた説に加え「春とか夏は成長する時期なんだよ、木だってそうだろ?」という。なるほど。それから「月の満ち欠けも関係しているぞ、月の引力も関係しているんだ、潮の満ち引きと同じだ」という。なるほどなるほど!それって木の伐採についてと全く同じじゃない。木は冬の新月のころ、つまり木の生長が止まった水を吸い上げないときに切るのが正しい切り方だ。今日はいい話をきいたなぁ。
ということで散髪も終わり仕上がりをみる。なかなかいい感じだ。説明せずともおよその注文とその前の髪の状態で客の注文を読み(彼には僕が髪に頓着しないのがわかっていた)、うんちくのきいた話もでき、もちろん腕もいい。職人(プロ)とはかくあるべしと思った次第、これで15ユーロだからうれしい。では次の散髪は次の新月のひかな。
by shinop_milano | 2008-05-07 08:31 | 楽器製作

「ミラノ的ヴァイオリン製作の部屋」改め。埼玉に活動の場を移したヴァイオリン屋の徒然日記


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