ヴァイオリン工房は不思議の部屋 ★camera delle meraviglie★

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Myヴィオラに裸ガット弦を張ってみる

フランスネタが続いたので楽器の話に戻ります。
今月初めにガット弦メーカAquilaのミンモ・ペルッフォ氏と奥さんのダニエラが学校にガット弦の製作や歴史について講習会を行いに来た。彼らとは以前Vicenzaにある彼らの工房に弦を買いに行ったときにすでに顔見知りであったのだけど今回は2日間にかけてとても興味深い話をしてくれた。彼らは歴史的な弦の製作を行っているのだがそれに先んじて以前彼らのところで買ってきたヴィオラ用のガット弦を自分の楽器に張って彼らに見せた。ダニエラはヴィオラ弾きなので何か問題があったら適切なアドヴァイスをくれるだろうと期待していたのだ。で、見せたところ「いいんじゃない!」ということでテンションのバランスや弦の高さなどは問題なしと確信できた。
このときはピッチを415Hzであわせたのだけど、「440Hzにしてオケでも弾けるかな?」と聞いたら「大丈夫よ、でもかなり強くなるけどね。」とのこと。ということでその夜にオケの練習があったのでそのままの状態で持って行って弾くことにした。
一応弦について説明するとA,D線は裸ガットでG,C線は銀の巻き弦である。以下の写真のとおり。
d0079867_8262653.jpg

物理的な特色はまず弦が太いことである。特にC線。そしてその弾性で力一杯弾いた/はじいたときの弦の振幅はとても大きい。とにかく振るえるのだ。弦の感触、レスポンスはヴァイオリンの場合と同じだけど弾いてみた特徴はフォルテとピアノの差を簡単に出せることだ。特にピアニッシモは自然に出せる。
さて、オケに持って行ったときまず脇に座るのRalf(首席)が気づいた。興味津々のようである。今回はハイドンの交響曲104番「ロンドン」の練習。結論:このような古典の曲は非常に弾きやすい。音価の長い音がいい感じに弾けるし歯切れ良く弾ける。そしてお隣のRalfには別段迷惑にはならなかったようである。
ということでしばらくこのままで使い続けることにした。
by shinop_milano | 2008-04-24 08:39 | 楽器製作

「ミラノ的ヴァイオリン製作の部屋」改め。埼玉に活動の場を移したヴァイオリン屋の徒然日記


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