ヴァイオリン工房は不思議の部屋 ★camera delle meraviglie★

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刑務所deコンサート

19日土曜、所属するアマオケLa Verdi per tuttiで郊外の刑務所を訪ねて所内で演奏会を行った。ムショでコンサート?ということで、どんなことかと思っていたら、どうもここの刑務所は比較的軽犯罪や量刑の軽い方たちがいるらしいのと、何よりも新しい刑務所のあり方を模索しているところらしくやや特別らしい。例えば、所内に菜園や温室があって野菜や花を栽培していたり、建物の廊下や扉に絵がたくさん書いてあったりである。訪問者の入り口にはスナック、茶類の自販機、郵便局の現金支払機、ゲーム機もおいてあった(さすがに受刑者は使えないと思う)。服役している人たちは私服で監視員たちはいるもののとても自由な感じである。そう、病院のような印象を憶えた。所長を含めトップにいる3人は女性とのことである。というわけで、そんな刑務所で演奏会をやることになったのだが、あらかじめ注意があった。それは、
・カメラ、携帯電話の持ち込みは禁止
・刃物類の持ち込みも禁止(オーボエ奏者に注意が飛ぶ)
・入所者はあらかじめ名前、住所等を知らせ当日は身分証明書を携帯
などである。
当日はみんなで一緒に入るから遅刻厳禁と連絡が来る。外からはやや高めのフェンスの向こう側が駐車場になっていて、ここには壁がないのか?と思ったが入り口のチェックは二重になっていて内側の入り口で荷物チェックを受けたら10mほどはある有刺鉄線の張ってある壁が見えてきた。入る前に荷物チェックを受ける。ヴィオラ弾きでもケースのなかのチェックを受けた、でも中にライフルは入っていないよ〜。会場はスタジオのような空間にお手製の幕と観客席が作ってあってここで本番。照明も素人っぽくつけたらしく妙にまぶしい。演劇の小劇場にきたような感じである。プログラムははシューベルトの未完成交響曲のレクチャーコンサートで何でも17:00からの夕食後自由時間が20:00までなので1時間くらいで収めなくてはいけなかったらしい。なんと当日はRAIのテレビカメラがやってきていて翌日のテレビニュースで放映された。何でもこんな感じで演奏会が企画されたのはイタリアで初めてだったらしい。You Tubeに団員が投稿したそのニュースの映像があるので時間のある方はごらんあれ(でも僕はほとんど写っていない)。
http://www.youtube.com/v/x9BXsNl-r-A&rel=1

客席には70人くらいに受刑者の方たちと関係者がいて演奏後はいつもよりもめだったスタンディングオヴェーションを受けた。今回は会場の都合と入所に40人前後しか許可が出なかったらしく選抜メンバーで望んだがそれが功を奏したのか今までの中ではまずまずの内容だったと思う。いずれにしても、おもしろい経験をした。もう刑務所で奉仕することはないだろうなぁ・・・。
by shinop_milano | 2008-01-20 09:14 | ミラノ生活

「ミラノ的ヴァイオリン製作の部屋」改め。埼玉に活動の場を移したヴァイオリン屋の徒然日記


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