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Panettone、Pandoroの秘密?

イタリアで生活する外国人はきっと一度は思うはずだ、クリスマス菓子のパネットーネ、パンドーロの供給システムと値段設定はどうなっているのだろうかと。
一応説明しておくと、両者は代表的な北イタリアのクリスマス菓子だが一言で言えば「焼きクリスマス・パウンドケーキ」といおうか、最近では11月下旬からスーパーではお菓子メーカ製の箱に入った商品が店頭に並び、クリスマスが近くなるに従いお菓子屋でも自家製のものがショウウィンドウを飾る。スーパーにおいては各メーカが競い合うかのように山積みに商品を大量におく。我々としてはクリスマスフェスタだ、とお呼ばれするとワイン1本とこれらお菓子を「参加費」代わりに持って行くのだ。そしてフェスタの終わる頃、すなわちベファーナ(1月6日)を過ぎるとディスカウントが始まりそれまでの販売価格の半額以下になったりする。そして急速に売り場から無くなって行く。季節商品の宿命である。
さて、私が以前から疑問に思っていたのは以下の点である。

1,いったいこれだけ「超極時的季節商品」の量をどうやってこの時期だけ生産しているのか?
2,価格設定はどうなっているのか?
3,果たして商品の製造原価は?

1については興味深い話をきいた。以前から気づいていたが「量産型パネットーネ」の賞味期限は非常に長い。メーカにより違うと思うがだいたい年明けの4月末くらいまでである。12月に生産したとしてもかなり日持ちする。市場に局時的に大量投入できる秘密は、どうも8月頃から生産を始めてクリスマスのあわせてメーカは商品を出荷しているらしい、ということである。確かに11月から生産を始めたのでは大規模な生産設備が必要だ。いったい何が入っているのか・・・?
2,3価格については、たとえば、B社の商品は箱に定価のステッカーが張ってあり今年はパネットーネ1つ6.90ユーロであった。売り始めの頃はこの値段に近いがクリスマス前は4.50ユーロだったと記憶している。他店では5.00ユーロくらいだったりした。小売店によってバイヤーとメーカの取り決めがあるようでスーパによって販売価格が結構違う。平たく言えば、○○のメーカのが安くほしかったら××のスーパに行け、というのが明らかである。この辺がイタリア的でスーパ側とメーカの共存共栄システムが見て取れる。個人経営のお店ではスーパーより少し高いように思えた。そして、バーゲンの始まる1/7を過ぎると某スーパでは2.00ユーロまで価格は急落、あっという間に売り場面積は少なくなる。小売店としてはいくらバーゲンで安売りしても仕入値あるいは幾分かの利益を含んで得るのが商売の基本である。私の考えではこのバーゲンは「あらかじめ想定されたバーゲン」であるのでそれでも利益を含んでいるものと思われる。ではいったい製造原価は?未だ疑問である。
2004年頃は安売りで1.00ユーロだったが最近は物価高、ガソリン高騰でその分を含んでより高くなったと思われる。ということは材料費の値上げを考慮しても製造原価は1ユーロ前半ではなかろうか?だとしたら、バーゲン前は偉い利益率(200%)である。以上は個人の勝手な概算である。
by shinop_milano | 2008-01-07 16:26 | ミラノ生活

「ミラノ的ヴァイオリン製作の部屋」改め。埼玉に活動の場を移したヴァイオリン屋の徒然日記


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