ヴァイオリン工房は不思議の部屋 ★camera delle meraviglie★

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Vicenzaのガット弦メーカAquilaを訪ねる

日曜から月曜にかけてVeneto州の町Vicenzaに行ってきた。Vicenzaといえば建築家パッラーディオ、オリンピック劇場、米軍基地で有名だがバロッキスタ(バロック音楽屋)には弦メーカAquilaの工場がここにあることで有名だ。この町に住んでいるリュート弾きの友達が引っ越すというので彼を訪問しつつ、Aquilaの工場に直接ガット弦を買いに出かけた。
以前バディアロフの講習会でAquilaの弦を使って僕の楽器に弦を張り直したのだがこのセットアップでもややバランスの不具合を抱えていたので現場で相談して弦を選択してみることにした。社長のMemmo Peruffoさんは歴史的文献の調査と実践とですごい成果を残している。ので、ガット弦を使う方は一度彼らのサイトを参照してみるとよいと思う(ただし英語かイタリア語)だけど)。弦を張ってある楽器を見せると彼と奥さんのDanielaさん(ヴァイオリン、ヴィオラを弾く)が弦を押したり弾いたりして張力を試す。だいたい僕が感じていたと同じくE線の張力が高すぎたと指摘してくれたのでより良いと思われる弦をもってきて試してみた。モノは直径が0.05mmだけ細いものだが、ガット弦の世界では大きな差を生む。変えてみたところ完全に音が変わってしまった。すごくいい。うちに持って帰って弾いてみたが弦のバランスがとてもよい。やったーという感じ。
今回はこれから作るヴァイオリンと試しにとヴィオラ用の弦を1セットを購入した。Peruffo氏からはいろいろな話を聞け、また企業秘密であるはずの工場の中も見せてもらった(でも様子は彼らのサイトのままです)。今日彼は忙しいところ時間を割いてくれたのだが、今年は私の通うミラノの弦楽器製作学校で頼まれて授業をやるからということで後日いろいろつっこんだ話を聞きたいモノである。それまでに勉強しておかないといけないなぁ。
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by shinop_milano | 2007-10-29 22:26 | 楽器製作

「ミラノ的ヴァイオリン製作の部屋」改め。埼玉に活動の場を移したヴァイオリン屋の徒然日記


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