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ロバート・レヴィンのピアノを聴く

今日はかねてよりチケットを買っておいた演奏会に足を運んだ。ミラノ交響楽団(La Verdi)がピアニストのロバート・レヴィンをソリストにモーツアルトの協奏曲27番をやるということでチケットは2ヶ月前にかっておいた。レヴィンは以前キム・カシュカシャンとブラームスのヴィオラソナタを録音していていい演奏しているなぁと思いつつ日本には来ないので僕にとっては嬉しいミラノ公演である。
彼はいくつかの協奏曲のカデンツァ等も作曲しており「弾くだけじゃない」ひとということは解っていたが演奏が始まるとスタインウェイのモダンピアノなのに軽いコロコロした音が転がるようにでてまた強弱の付け方や音のバランスの取り方も完璧である。でもそこに彼のキャラクターが聞こえるから凄い。そしてオケとの掛け合いのところはそれぞれのパートに合図を出しこの曲に関しては指揮者(ヘルムート・リーリンク)はいらないくらいであった(っていうか、木管のアンサンブルがイマイチだったので頷ける結果でもあると思う)。カデンツァは自作のものと思えるが一般的な方にハマった感じでなく本当に自由な感じで弾いていてこういうのを聞いたのはヴァイオリンのモノーフリの演奏したモーツァルトの協奏曲以来である。アンコールでリストかシューマンかの小品を弾いてくれたがこちらはもっと情熱的だが上記ブラームスの録音のように「いい感じの」テンポと和声のバランスでモーツアルトにはないピアノの面白みを聴かせてくれた。聴きにきて良かった〜。
しかし、イタリアではレヴィンはあまり知られていないのか今日の会場は空席が目立っていた。僕は一番安くかつソリストの良く見える最前列で聞いていたが大概ここを占めるのはいわゆるマニア、専門家だがここにも空席があった。そして残念だったのはオケである。相変わらずのアンサンブルのイマイチさに加えて、メインのシューベルトの交響曲4番では木管2列目(クラリネット、ファゴット)辺りが復活祭の休みからまだ戻っていないかのように寝ぼけた音を出していていた。アマだけでなくてプロの方もダメダメであったLa Verdiであった。僕は席を変えて最後列で聞いていたが気づいたら僕の後ろにレヴィンが座っていた。これはあと仕事後に指揮者と1杯やるための「肴」を取りにきたのか、はたまた2回ある公演でベストを尽くすべくダメだし(もちろん木管)行なうつもりで来たのかなどと勘ぐってしまった。あと、来ている客の客層だがやはり高齢者の人たちが目立つ。若い20代くらいの人なん本当に数える程だったような・・・そんな状況を日本と比較するとイタリアのクラッシック音楽は本当にヤバいのかもしれない、と思った
by shinop_milano | 2007-04-12 23:30 | ミラノ生活

「ミラノ的ヴァイオリン製作の部屋」改め。埼玉に活動の場を移したヴァイオリン屋の徒然日記


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