ヴァイオリン工房は不思議の部屋 ★camera delle meraviglie★

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Giordano工房を訪ねにジェノバに行く

今日はミラノでバロック・チェロの留学に来ている大学の先輩、懸田貴嗣さんといっしょにジェノヴァにあるアルベルト・ジョルダーノ工房にでかけた。今回は彼の楽器のメンテナンスについてマエストロに相談するのが主な目的。彼はジェノヴァの製作家の楽器についてエキスパートで私としてはそんな楽器と彼がどういう風にアドヴァイスするのか興味があり訪問を楽しみにしていた。
懸田氏の楽器はメンテナンスについてのアドヴァイスと軽い調整で終わったのだがジョルダーノ氏は楽器がバロック仕様ということでわざわざ工房にあるバロック使用にセットアップしてあるヴァイオリンをもって楽器の説明をしてくれた。この楽器はCastelloという1700年代終り〜1800年代初めくらい(パガニーニの若い頃)にジェノヴァで活躍していた製作家で以前専門誌にジョルダーノ氏が寄稿した同じ製作家のほぼ完全にオリジナルの状態で200年間ケースの中で寝ていたヴィオラの記事を思い出した。僕が「あの楽器の製作家ですよね・・・」と話しを振ると「ヴィオラもあるよ」と奥の方からその200年の眠りから醒めた楽器を持ってきた。すでに修復は済ませてあり弾ける状態にある。まさか実物が見られるとは!と思いがけない好機でした。しかしこの楽器、駒とテールピース以外はほんとにそのままの状態で残っていたらしい。パガニーニのジェノヴァ時代の楽器ですよ。
その後ちょっと時間もあるからとジェノヴァの見晴らしのいいところまで行こうかと2人してケーブルカーに乗り山の方へ向かう。ジェノヴァは海から直ぐに山に向かう斜面が始まるので市内の何箇所かにケーブルカーやエレベーターが公共の交通機関になっている。山頂に着くと海の方はちょっと霞んでいたがジェノヴァ湾が一望できた。潮風をいっぱいに浴びてミラノに帰ることができた。
同じケーブルカーで下り「ではバスで駅まで」と思ってバスに乗ったらどうも乗ったバスをまちがえたらしくまた上の方に向かってしまった。これはヤバいと思いバスを降り乗り換えることに。そういう時は大概反対方面のバスはなかなかやって来なくて「じゃあ歩いておりるか」と歩いて来た方向を戻ることにした。写真はそんな状況を取ったもの。懸田さん、チェロを担ぎながらご苦労様でした。結局2人は歩いて駅まで辿り着いたのでした。
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by shinop_milano | 2007-04-10 22:58 | 楽器製作

「ミラノ的ヴァイオリン製作の部屋」改め。埼玉に活動の場を移したヴァイオリン屋の徒然日記


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