ヴァイオリン工房は不思議の部屋 ★camera delle meraviglie★

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ガリレオ・ガリレイとモンテヴェルディの奇妙な関係

今日は楽器のうんちく話
ガリレオ・ガリレイと言えば振り子の等時性や「それでも地球は動いている」などのたまわり地動説を唱えた物理学者であるが、実は音楽一家の生まれであった。お父さんは作曲家でもあったし甥っ子はバイエルン候に仕えていた音楽家であったようである。当時大学に於いて音楽は数学、天文学、幾何学とともに自由四科の一つだったから音楽も数学そんなに遠くない学問である。そんな彼はパドヴァ大学の先生をしていた訳だが、1638年ガリレイはバイエルンの甥っ子にヴァイオリンを買ってやる事になりヴェネツィアに宛てて、誰かいいヴァイオリンについて見識のある人を紹介してくれ、と手紙を送っている。そして彼に届いた返事はサン・マルコ寺院のコンサート・マスターからであった。そう、バロック音楽の巨匠クラウディオ・モンテヴェルディからであった。彼、曰く「ブレシア製ヴァイオリンが入手するには容易だが、クレモナ製のものは比類無くすばらしい」とのこと。これはブレシアの楽器がダメ〜という訳ではなく、ブレシアの楽器市場は大きく、つまりメジャーであるということである。当時としてはヴァイオリンと言ったらクレモナよりブレシアの方がブランド力があったようである。この時代クレモナにはストラディヴァリはまだ産まれておらずはニコロ・アマティが活躍を始めた時期である。
ここで思うことが二つある。モンテヴェルディ自身クレモナの出身であるからかれは故郷のフォローもあったかもしれないが、いい楽器をだれが作っていたか認識があったこと。もう一つはホントにいい楽器はメジャーな生産地、つまりブランドではない所にあるかも知れない、ということである。モンテヴェルディの出身地は現在ヴァイオリン産業最盛期であるが現在のヴァイオリン市場を彼が眺めたらどうのたまわれるか聞いてみたいものである。
by shinop_milano | 2006-12-27 05:14 | 楽器製作

「ミラノ的ヴァイオリン製作の部屋」改め。埼玉に活動の場を移したヴァイオリン屋の徒然日記


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