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ブリュッセルの楽器博物館

ヨーロッパの楽器博物館で5本の指に入る(と個人的には思う)のがここブリュッセルの楽器博物館。ここの博物館は収蔵品やその楽器修復活動やライブラリについてはもちろんのことアール・デコ式の建物もまたすばらしい。アール・ヌーボー&デコの街ブリュッセルでも一際かっこい建物である。そしてブリュッセルの山の手に建つこの建物は最上の6階レストランから街が一望出来る(ランチを食べたが味もなかなかでリーズナブルである、今日のランチ8.90ユーロ)。
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入場料は5.00ユーロであるが所蔵楽器についてのオーディオガイドは無料で貸し出してくれるので音楽・楽器関係の専門家以外でもかなり楽しめる(と思う)。一般観光的にもお勧めスポットである。

ここの博物館で目にして来た楽器を一部ご紹介しよう。

先ずは世界で唯一残っているガイゲンベルク。この博物館の名物である。
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これは一件離れてみるとチェンバロのようだが弦を弾くのではなく、ローターで弦を「こすって」音を出す仕組みになっている。そして、鍵盤でその擦る弦を操作するのである。プレトーリウスの『音楽大全』にも掲載されている一品である。ローター弦擦り系の楽器は中世のオルガニストィルムやハーディ・ガーディの延長線で開発されたと思われるが直ぐに廃れてしまったようである。


そして、フランドルといえばチェンバロ製作のルッカース・ファミリー。1619年製ヨハネス・ルッカースのヴァージナル付きチェンバロ。
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2段チェンバロのの構造の中に別のヴァアージナルが組込まれている。


マテオ・セラス(ヴェネツィア)のバロック・ギター。17世紀前半に作られた。
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現存する数少ないバロック・ギターのオリジナルのひとつ。他にもこの博物館にはセラスのテオルボを収蔵している。バロック期のイタリアで楽器生産も(そして音楽消費も)中心はヴェネツィアだがこの地で作られた現存するリュート、ギターは本当に数少ない。

続いてヨアヒム・ティールケ(ハンブルグ)の1701年製の装飾ヴィオラ・ダ・ガンバ
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まだ演奏可能の状態だそうである。シンプルな中の装飾がなかなか。

結局、ここで開館9:30から閉館17:00まで1日つぶしてしまった。でも時間が足らず結局はしょって見て回ることになってしまった。もう一度訪ねてみたい博物館である。

by shinop_milano | 2006-08-22 20:20 | 楽器製作

「ミラノ的ヴァイオリン製作の部屋」改め。埼玉に活動の場を移したヴァイオリン屋の徒然日記


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