ヴァイオリン工房は不思議の部屋 ★camera delle meraviglie★

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最近の仕事より2013/04/16

今週末は大阪で関西弦楽器製作者協会の展示会。今年はヴァオリンとヴィオラを1台づつ出展します。ヴィオラは去年も出展したグァダニーニモデル395mm、ヴァイオリンは今年製作した新しい楽器です。
展示会の詳細はこちらです。

さて、チェロのパーツについてのお仕事を紹介。
d0079867_22541379.jpgピラストロのこのパッケージは何?
正解はチェロ用のテールガット。ナイロンじゃありません、本物のガットです(色付き)。最近ではナイロンや金属ワイヤー、その他化学繊維がメジャーですがもともとは弦と同じ素材の羊やウシの腸をよった素材です。十分しなやかな素材です。今回はこれを使ってセットアップすることにしました。
ちなみにお値段、日本ではちょっと高い目です。某他社さんの方がよりしなやかでずっと安かったです。。。

d0079867_2341116.jpgまず、ガットの片方をライターであぶって留めの部分を作ります。この部分に糸を巻いてテールピースの穴にひっかかるようにします。素材はソーセージの皮と同じなのでガットをあぶるといい匂いがしてきます。

d0079867_2362119.jpg長さを調整してこんな風にテールピースに取付けます。弦を張ると伸びて安定するまで少し時間がかかります。で落ち着いた頃にテールピースの位置をチェックして必要に応じて長さを調整します。
3、40年前にセットアップしてその後まったく調整されていない楽器にはまだ生ガットでテールピースが取付けられていることがあります。状態が安定するまで時間や長さ調節が面倒な点を考えると不便なアイテムですが音のことを考えると見直す余地のある素材です。

d0079867_23134571.jpg続いてエンドピン。
今回はスチールロッドのものを利用しますが、結構な割合でロッドの収まりがよくない時が多いです。こんな感じでつけてあるコルクがゆるゆる。ブカブカにならないようにコルクを付け直してネジをゆるめてもロッドが落ちないように調整します。

d0079867_23171449.jpgこの作業に適当なコルクはこれを使います、ワインの栓。エンドピンの径にあわせて削って挿入、接着します。
普通のワインはコルクでない素材だったり使いづらい種類のコルクだったりするので発泡酒のコルク栓が差し込むのもラクで都合がいいです。

d0079867_23233254.jpgこんな感じできっちりロッドが収まるように穴を空けて終了。コルクを加工するとワインの香がしてきてちょっとウレシイ。


来週は展示会の報告になると思います。おたのしみに。
by shinop_milano | 2013-04-16 22:00 | 篠崎バイオリン工房

「ミラノ的ヴァイオリン製作の部屋」改め。埼玉に活動の場を移したヴァイオリン屋の徒然日記


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