ヴァイオリン工房は不思議の部屋 ★camera delle meraviglie★

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最近の仕事より2013/02/19

先週から今週にかけてレンタル楽器、材木の問い合わせを重ねて頂戴してその対応のためいささか製作の仕事が遅れ気味です。しかし、最近はチェロがらみの依頼が多く今週もほぼチェロネタです

d0079867_2054156.jpg製作中のチェロにはライニングの接着まで終えています。この作業には工房でも販売しているライニングクランプを使っています。このサイズの適当なクランプは市販されておらず特注バイオリン製作屋仕様です。軽いアルミ素材に汎用のボルトを組み合わせたものですがこれまで使っていたものより取り付けが楽でしっかりクランプしてくれます。


d0079867_2055490.jpg順序が逆になりますが、ライニングをつける前に表ウラ板接着面の面出しを行います。しかしこの作業は意外に面倒で薄い横板のライン+木頭のブロックを一平面上にあわせるのは平カンナを使っても頻繁にチェックしなければ行けません。大きな定盤があればいいのですが・・・そこで以前からのアイデアを具現化、それがこれ。厚めの板に面を支える補強をとハンドルを取り付け反対の面にサンドペーパー#80を接着して作った面出し機。簡単に面出し出来るようになりました。v(・∀・)


d0079867_20572514.jpg次にチェロのペグ修正。チェロの場合はペグがしっかり働かないとアジャスターのみに頼る方が多く見受けられます。アジャスターはあくまでも補助的でネジが奥まで入っているような状態だと若干音響を損ねます。ペグは使っているうちにすり減ったり、変形してしっかり穴とはまらなくなることがあります。これは黒檀のペグですが小さな節があってテーパーに歪みが生じて修正している所。木取りの良くない場合は歪んだり、偏って摩耗します。弦を通さずにペグをまわして引っかかりを感じるような場合は修正が必要です。


d0079867_2115846.jpg続いて頼まれて請け負ったチェロ横板のベルトサンダー加工。材木販売をしている都合、弦楽器用横板の厚み出しは結構な所までこれで出来ます。だいぶ使い慣れてきましたがモノを加工するということは手作業でも機械作業でも馴れるまで時間がかかります。均等に厚さを減らしてゆくことはできますが最後の表面処理は手作業でないと出来ません。依頼主さんがんばってください。
by shinop_milano | 2013-02-19 22:00 | 篠崎バイオリン工房

「ミラノ的ヴァイオリン製作の部屋」改め。埼玉に活動の場を移したヴァイオリン屋の徒然日記


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