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2012イタリア出張ー受難編1

一週間に渡るイタリア出張も明日で帰国(7/5のことです)。最後の晩は野外オペラで有名なヴェローナの町をあるいて見納め、と荷物を整理し食事をしにヴェローナの夜の町に出かけた。
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明日はミラノ中央駅を経由して最近ここからも出発する空港行きのマルペンサ・エクスプレスでらくらく空港までゆく、はずだった。

翌朝、ヴェローナからミラノに向う列車は7:32に出発だった。ちゃちゃっとホテルで朝食とチェックアウトを済ませ列車に間に合うよう駅に出かけた。駅に着き出発のホームを確認、6番ホームだ。しかし、10分遅れとある。
ま、良くあることだ。時間には余裕あるし、今回はフレッチャ・ビアンカ(指定席特急)だから大幅に遅れることは無いだろうとまだ余裕だった。しかし、列車はさらに遅れていた。6番と7番が並ぶホームは人がいっぱい。およそ、予定の出発時間から20分遅れて列車がやってきた。しかも両方のホームにいっしょに列車がやってきたから人の動きが慌ただしい。

列車に乗り込む。席は7号車11番のD窓際。席はテーブルを囲むように4人が座る。一人はご年配の奥さま、もう一人はTシャツを着たスポーティな中年男性、そしてぼくの隣は堅い仕事をしてる老紳士(後でわかったが弁護士だったようである)だった。列車が出発した。ほっと一息後は楽々ミラノまでと思いちょっとうたたねに入った。朝の出勤時間帯は列車内も静かなものである。

出発してから40分くらいだろうかしばらくすると車掌が検察にやってきた。ぼくのコンパートメントは廊下に近い方からチケットをチェックし始めた。最後に僕がネットで予約したeチケット(自宅のプリンタ出力)を見せると車掌の顔が曇った。そして、信じられない&忘れられない一言が出た。
「Signore, questo treno non va a Milano, a Roma.」(お客さん、この列車ミラノに行かないよ、ローマ行きです)
えっ!?(・ω・*)
「ミラノ行きの列車は反対側のホームだったんだよ、残念だけど」
といって、チケットを僕に返し次の客にチェックに行った。
ガ━━(゚Д゚;)━━ン!

僕のまわりの3人は唖然。あ、やっちゃったこの人、という視線である。隣の弁護士さんが声を掛けてくれた。
「ごめん、ほんとは僕の席は君が座っている所なんだけど言ってあげれば出発前に気づけたかもしれなかったな・・・」
満員の車両の中でどうもぼくの席は(正しくはそのとなりだったが)別の列車で空席だったことと、親切な弁護士さんが気を使って無言で席を変わってくれたこと、何よりも列車停まるホームが同じ乗車口の反対側のホームに変更になった、という3つの不幸が重なって楽々空港までが一転して、どうする間に合う空港まで!?の超緊張モードになった。
ちなみにこういう場合は日本人とはまわりが違ってみんなで可哀想がってあげることは無い。どうすることもできないよ、というのを目線で送ってくれるだけだけど、正直なところこうしてくれた方が気が楽に感じるのは長いイタリア生活がそうさせたからかもしれない。

ともかくもう慌てても仕方が無い、最善策を考える。
あと10分すればボーローニャにつく。時計を見る。この時間なら運良くすればミラノまで1時間で行けるフレッチャ・ロッサに乗ってギリギリ間に合うかも。あるいは、最近運行を始めた私営の高速鉄道「.italo(プント・イタロ)」を使う手もあるか?などと考えながら、すぐにボローニャ中央駅で下車できるよう準備に入る。
もう重い荷物も、焦る汗も感じない。下車して時刻表を見に行くのが最優先。果たしてボローニャから列車はあるか?

<次回につづく>
by shinop_milano | 2012-07-16 00:12 | 篠崎バイオリン工房

「ミラノ的ヴァイオリン製作の部屋」改め。埼玉に活動の場を移したヴァイオリン屋の徒然日記


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