新製品 エヴァ・ピラッツィGOLDを試す
この弦何が話題になっているかというと標準のものでG線に「金」が使われているんです。パッケージもこの通り。
シンセティックティック(化学繊維)コアに巻線の金属に「金」が使われているようです。噂では純金と聞いていたので、それは製造コスト的にあり得ないだろう〜、とか「金」を使ったからと言っていい音するんかいな(音もピカピカ光るとか!?)とか思ていました。さて実際はどんななのか?
まずはパッケージとメーカーのwebサイトから商品の説明を読み解いてみよう。
いうまでもなく、商品的にはこれまでのエヴァ・ピラッツィと同じコンセプトの延長にあるようでパワーとレスポンスの良さ、チューニングの安定さを強調している。なので「弦に弓のプレスをかけた時に音がつぶれないでスムーズにコントロールできる」とある。また、各弦とのスムーズバランスのなつながりを考慮して各弦を設計してあるともある。
金を使っているのはG線だけなのだか、実はG線は「金」巻だけでなく、「銀」巻の2種類ある(銀巻だったらGOLDぢゃないぢゃんというツッコミはなしよ)。説明によると金巻は丸くふくよかに響くそうで、「銀巻」輝かしく強調する音である。それぞれの金属の性質を考えるとその通りだなぁ。今回は銀巻は入手していないので試せないのが残念。
その他の弦はD線=銀巻、A線=アルミ巻、e線=ステンレスとある。ちがう金属で巻をつけることでバランスをとっているのだろうが果たしてどうか?
ちまみに弦の太さは手元のマイクロメータで測定した各弦の太さは金巻G線0.78mm、D線0.72、A線0.70、e線0.27mmであった。A~Gまでの太さにあまりさがない。
弦を張ってみて指板上で撮った写真がこれ。
確かにG線は黄色いよ、他の弦に比べて。しかも、ちょっと重さを感じる。でも純金じゃないなぁ...詳しくは判別できないが14Kくらい?しかし実際にこの色の弦は他にない。ちょっとありがたい気がする。
ちょっとチューニングが安定するのを待って弾いてみた。注目のG線は弦を押した感触が柔らかい、余裕のある振動をするようにおもうけどちょっと毛のひっかかりが滑る感じかな〜。全体のバランスはこれまでのエヴァ・ピラッツィよりは「強くない」印象だがちゃんと評価するには一晩くらいおいた方がいいかも。試奏した楽器では各弦のキャラクターが強い気がする。弦が安定した頃にじっくり弾いてみたいと思います。
そんなわけでテールピース側の巻の色がこんな色の弦を張っている人をみかけたら「ねぇ、これって話題の・・・」と声を掛けてあげよう。結構高い弦を勇気をだして試しているのだからねぎらってあげてください。それと使い終わって捨てる時はゴミ箱に入れないで貴金属屋に相談する方がよいと思います(笑)
参考までに各弦の定価(税込)は以下の通り
E線 ¥945
A線 ¥3,622
D線 ¥4,462
G線(金巻) ¥9,870