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オイルの精製

さくらも咲き、いい陽気になってきましたが気温も上がり日が長くなってきたので数日前から塗装に使うオイルの精製を行なっています。

塗装に使うオイルはリンシードオイル(亜麻仁油)です。すなわち、油彩画に使う乾性油(=バインダ)と同じですが、画材屋で一般的に売られている工業的に精製されたものではありません。低温圧搾で得られ加熱処理しないものを私は使用しています。最近使っているのはスェーデン産の「ある程度」精製されたものです。ですが、不純物が結構混じっているのでこれを取り除きオイルとしての純度を高めます。こうする事によって自然に乾きやすいオイルが得られます。

まずペットボトルにオイルを入れます。この時点では透明な奇麗なオレンジ色です。
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次にお湯を入れて、シェイクします!お湯と水が解けずに混じってエマルジョンになります。これを日当りの良いところに放置します。なんか怪しい色になってきたぞ〜
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しばらくすると水相と油相が分離します。水相と油相の間に両者に溶けない不純物(写真の白いライン)が沈殿してきます。さらに時間が経ってくると元のオイルのように透明になり不純物がさらに沈殿してきます。
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外においたまま寒暖をくり返し透明度が高くなってきたらオイルを取り出します。必要におうじてこの作業をくり返すとオイルの純度は上がって行きますが残るオイルの量は減ってゆきます・・・。なので丁寧に一滴も無駄にしないように上澄みのきれいなところをスポイトで丁寧に取ります。
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只今二回目の精製を行なっています。黄色いままのリンシードオイルでもヴァイオリンの塗装には十分使用できますが、色のない透明に近いオイルを欲するなら夏の強い日差しに晒して日光漂白をを行ないます。それはまた別の機会で。
by shinop_milano | 2012-04-12 00:00 | 篠崎バイオリン工房

「ミラノ的ヴァイオリン製作の部屋」改め。埼玉に活動の場を移したヴァイオリン屋の徒然日記


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