ドラッガー、ニーチェ、マキァヴェッリ
今年も残すところ1週間。一年、一月の密度が歳を取るごとに薄くなるのは人生の摂理だがこの1年はやかったなぁと実感します。
日本で仕事をはじめていろいろなHowTo本を読む機会が多かったけど、たまに気分転換をと自己啓発的に読んだNHKの「100分de名著」シリーズのテキストは番組を見ていなかったのだが認識を深めました。
ドラッガー、ニーチェは去年流行ったようだけどドラッガーの経営理念は閉塞感のあるヴァイオリン業界にも応用が出来るなぁ(高校野球部にも使えるようだし)、とか大学生のとき読んでまったくわからなかった『ツァラトゥストラ』はそういう事だったのか、とかいままで聞いて予備知識程度に思っていたものが今とても応用できるように思えるのは元気になります。
中でも一番面白かったのはマキァヴェッリ。テキスト書いているのがイタリア語学習の時によくきいていたラジオイタリア語講座の講師をしていた武田好さんで、熱のこもった文章と1500年代のフィレンツェ周辺のイタリア情勢について詳しく書いてあるのがよかったです。マキァヴェッリと言うと計算高い狡猾なイメージだったものが覆されました。
いずれにせよ、モノ、金、システムに頼り過ぎて生きる力の足りない現代の日本(人)に生きるヒントを読み取ることができました。