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さらば、イタリア記念旅行(4)〜ティヴォリ・アドリアヌス帝の別荘

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ティヴォリのもう一つの世界遺産になっているアドリアヌス帝の別荘Villa Adrianoはローマ皇帝アドリアヌス帝が建築を始めたというから2世紀半ばあたりから造営され世紀をまたいでローマ皇帝に使われていたらしい(詳しい説明はガイドにゆずります)。ゲルマン民族の移動の頃より(他の遺跡のたぶんに漏れず)ローマの街は破壊と略奪、建築材の再利用の憂き目に遭い早い時代から廃墟になっていったらしいが、それでもエステ荘が造営中の頃でも十分発掘、研究そして再利用ができるほど遺構は残っていたらしい。

ここには初めて来たのだが最初に思ったこと、とにかく広い。
まず入り口からは一切の遺構は見えずただただオリーブの木が立ち広がっている。入り口から歩くこと5分、何か見えてきた。名所スポットを何カ所か紹介。

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ここはストア・ポイキレ(彩色回廊)の壁。かつてはこの壁の反対側にある池を囲んだギリシャ哲学ストア派の授業を行っていた長〜い色彩回廊というのを模した大きな建物だったようだが今はこの壁と方形の池が残るのみ。

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そして大浴場跡。ポンペイの遺跡にも見られる公衆浴場跡。他にも小浴場跡があるがいずれもドーム状の天井のあとがりローマ人の建築技術の高さが伺い知れる。

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マッティーノ劇場跡は水に囲まれた円形の舞台に建物が建てられていている。ここでどんな演劇を行っていたのか想像は難しいが、中世イタリアで興ったルネッサンス精神はギリシャ芸術の再現回帰が根底にあるとされる、のを考えるとヴィチェンツァにあるパッラーディオによるオリンピコ劇場の舞台と何となく重なって見えおもしろい。

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ここの白眉カノープスはアドリアヌス帝がエジプトの町カノープスを訪れた時の印象から作られたらしい。絵になる中央のペルセウス像は発掘のとき池の中から見つかったらしいが今置いてあるのはコピー。オリジナルは隣の博物館にあります。

以上のスポットはどこも「水」の風景の感じ取れるところでエステ荘もふくめて景色の水との調和が取れています。ギリシャ>ローマ>ルネッサンスとつづくイタリア半島の調和美の流れが感じられ、わざわざ来てよかった、感じるところです。
今ではすっかり有名になってしまったチェリスト溝口肇を初めて聞いたのは86年の2ndアルバム『水の中のオアシス』にふくまれる「ゲルニカ」をこのカノープスを映したBGMとしてで、以来溝口肇の初期のニューエイジ・アルバムを聴きながら作業に励むのは僕の日課になっています。
by shinop_milano | 2010-10-20 02:08 | 雑記

「ミラノ的ヴァイオリン製作の部屋」改め。埼玉に活動の場を移したヴァイオリン屋の徒然日記


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