コンクールの結果は・・・
イゼオ湖のほとりピゾーニェ(ブレシア県)で毎年行われる国内ヴァイオリン製作コンクールの結果は残念ながら賞には引っかかりませんでした。それでも学生や他の製作家の作品が見られるのはよい機会なので授賞式に足を運び作品を見に行ってきました。今回はパルマの製作学校に所属する日本人の学生さんたちといっしょに電車で小旅行を敢行したのでした。
今回はこれまで続いてきた国内コンクールとしての学生/フリーランス/プロフェッショナル部門に加えて同時に国際コンクールとして、コピー楽器/アンティークト楽器の部門が企画されたのです。後者は歴史的楽器のコピー作品についてと”古し”の仕上げをした楽器のコンペであります。このようなコンペは今までになかったので果たしてどんな結果になるのであるかたいへん興味深かったです。
感想についてはいろいろなことを思うのですが、賞を取った作品にしろ、逃した作品にしろよくできているなぁ、と思える作品はいくつかあり結果は「実力」もさることながら「運」も大きく働くと改めて思いました。そうはいっても「幸運は用意された者のところに現れる」のでしょう。友達の何人かが賞を受けましたが、その一人はどんなことをしてきたのかを僕は見てきたので喜んで拍手を送ってあげたく思いました。逆に、自分はそれだけのことをしてきたのかと振り返るとちょっと反省もします。
ともあれ、イタリア最後のコンクールはとても印象の深いものになりました。