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ヴィニョーラの桜祭りを見に行く

4月の第二日曜日、午後から天気が良くなってきそうなので昼間からモデナ県の街、ヴィニョーラの桜祭りに出掛けた。
ヴィニョーラと言えば名物は3つ、サクランボと中世の砦とルネッサンスの3大建築家の一人ジャコモ・バロツィ・ダ・ヴィニョーラ(通称、イル・ヴィニョーラIl Vignolaと呼ばれる)。サクランボの代名詞にもなっているヴィニョーラで桜祭りが4月の初め2週にわたって行われていると聞き今日が最後の日であった。という訳でお花見のつもりで出掛けた。
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モデナからは直線で約30km、バスで約45分の距離である。13時半頃に街の中心に着くと予想以上に人がいない、お祭りはやっていないのか?と思うほど。確かに昨日の夜は雨だったし今日は天気が良くないとの予報だったからなぁ、と想像し拍子抜け感を伴いながら砦とヴィニョーラ設計のボンコンパーニ宮に向う。
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ヴィニョーラは『建築における五つのオーダー』の著書で有名だがヴァイオリン屋にとっては「渦巻き」のデザインの理論で必ず耳にする名前である。ヴァイオリンがルネサンス期の最後に形をなしたのならその設計者は建築の知識も持ち合わせていたであろう、というのは彼に由来するところである。ここには彼の設計した屋敷、ボンコンパーニ宮があるのだがそのなかに彼の設計した「螺旋階段」がある。実はこのことを知らなくてこれを見損ねてしまった(残念!)。後で写真をみたらこれがまたかっこいい。別の機会にまた見に来ようと思う。
そのボンコンパーニ宮の脇には中世の城塞後跡、ヴィニョーラ砦がある。3時半から入場できるというので時間を待って入ったら昨今では珍しく入場無料、おまけにガイドツアーもやってくれると言うすばらしいサービス。学芸員のお姉さんについて説明を聞きながら砦内をまわる。詳しい説明は省くが日本と同じく昔からこの地域は支配者が頻繁にかわりその歴史は日本の戦国時代のようにたいへん興味深い。最後は一番高い「ノナントラの塔」に登り回りの風景を眺める。
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砦の近くにも桜の木が植えてあり花を咲かせている。もちろんソメイヨシノとはちがうしサクランボを穫るのが目的なので低く柵をつくって植わっている。花の色は白いが近くに寄ると淡い桜の香りがするのはとても喜ばしく来た甲斐を感じる。
砦のガイドツアーを終えて外に出ると、町中はかなりの人だかりになっていた。どうもこの時間から「山車」が出るらしい。町中の目抜き通りは人だかりに囲まれバトンガールとブラスバンドを先頭に山車がトラクターに引かれてゆく。
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どうもテーマは「各国様式」のようで中には日本をイメージした山車もあって微笑ましかったです。どうも日本の花見を意識してやってくれたようです。
by shinop_milano | 2010-04-11 20:00 | モデナ生活

「ミラノ的ヴァイオリン製作の部屋」改め。埼玉に活動の場を移したヴァイオリン屋の徒然日記


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