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南チロルTonewood Bachmannに行く

この週末は南チロルで楽器用材木を製材、販売しているBachmann Tonewoodを訪ねに行きました。彼は南チロルのAntholzという谷で活動をしているのですが山で丸太を切り製材し販売し自らもギターを作ります。丁度いま今年の冬に切り倒した丸太を製材しているところでそれを見にまた彼にいろいろ話をききに行ったのです。

今回は現地に向う日に鉄道のストライキがありたいへんだったのだけどそれはまた別の機会に書くとしまして、Bachmannの製材所でまず見せてもらったのは今年切ったスプルースの丸太です。道の反対側にまだ順番を待っている丸太が積んであるのです、こんな感じに。
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この丸太は木の下の方の「節」(枝といおうか)がなくいちばん良い部分のところだけです。だから楽器用のスプルース材木は木のいちばんよいところを使うことになります。
この丸太の状態からいわゆる「クォーター・カット」に切り板状にします。クォーター・カットとは幹の中心から正目に断面が三角形になるような切り方です。
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そしてその後に一つの楽器の長さに切って樹皮をの部分を取るとこんな感じでヴァイオリン用の表板の材料になります(我々はこれを2つに割って使います)。
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これらの木材はこの後にシーズニング(乾燥)の為に数ヶ月倉庫で保管してから製作者の手に渡ります。もっとも我々が手に入れてから少なくとも3〜5年はさらにシーズニングさせます。なのでこれらの材木が使われるのはまだ数年先になる訳です。
上記の写真の材木は樹皮側の色がちょっと濃いのがわかると思います。これは木の水分がまだ凍っているのです。さわるとアイスのように冷たい。11〜12月にかけて切った木を冬に間に製材しておくとのことです。だからいま製材は朝から晩まで行っているとのことです、雪が降っていても。大変な作業だと思いました。

南チロルAntholzにあるGuitars&Tonewood Bachmannのサイトはこちらです。いろいろな写真があり興味深いです。 
by shinop_milano | 2010-02-20 20:00 | 楽器製作

「ミラノ的ヴァイオリン製作の部屋」改め。埼玉に活動の場を移したヴァイオリン屋の徒然日記


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