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カルロス・アルチェリの講習会ーその2

この講習会はカルロスとその息子ジャンカルロが講師で来ていたのだが、カルロスはもっぱら修理とリタッチについてセットアップについてはジャンカルロが受け持っていた。
ジャンカルロとは3、4年くらい前にクレモナの展示会で知り合っていたのだがどうも僕はよく覚えられていたらしく年に一度クレモナで会う、いや会う機会があるくらいの関係にも関わらず「去年も参加していたよね?」などと聞いてくるくらいである。ちなみにその彼はこんな風体である。
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パッと見ではニューヨークのヤンキーな兄ちゃんだ(ちなみに両手は宗教的な「印」を組んでいるのではなくbloodとNY流のポーズである)。話しっぷりもすこぶる陽気で超楽観的なようだが、父にいわせると「リタッチは既に私を超えている」と言わせるほどうまい、らしい。今回はその全貌を見切れていないがセットアップの理論や手際の良さすばらしい。
そんな彼とお互いブロークンなイタリア語で会話しつつも時たま英語モードに切り替え話をしたりもした。ああ、しかし英語がなかなか出てこないのが苦しい。使ってないとダメだね。そんな彼とは最終日の午後Biellaの奥の方にある聖地Olopaと言うところまで最後まで残ったメンバーとお昼を食べつつ観光に行った。そこから帰るところもはやイタリア人は一人だけになっていたので英語モードに二人とも切り替え話を始めた。訪れた宗教寺院について意見を述べると彼なりの意見が返ってくる。彼なりの人生観や人に対する考え方を聞いているとなるほどいつもの底抜けに明るい振る舞いをしながらもしっかりした意見をもっている。
帰りの車の中で「この山道は日本の僕んちの山の方によく似ているよ。もしかしたら『イニシャルD』って日本のアニメ知ってる?しっていたらあんな感じだ」などと言うと(彼はバイクが好きでモータースポーツが好きなヤンキーである)すぐにわからなかったらしく説明すると「ああ、分った!」といったがどうも『マッハGo!Go!』と勘違いをしたらしい(アメリカでは実写映画になるほど受けているらしい)。イタリア人でもそうだがマンガ、アニメの話になると同世代ではかなり共通の話題で盛り上がる。ともかく彼も日本アニメが好きで最後には『エヴァンゲリオン』について話が盛り上がり熱く語ってくれた。
引き出しの多い男である。かといってまったく嫌みのないオープンなヤツだ。今度会うときはゆっくり話をしたい。我々はBiellaの町に戻り最後は熱く抱擁を交わしてまた来年ここで、またはNYで会おう、といいうことで別れた。ジャンカルロ・アルチェリ、見かけに寄らず侮れない男である。
by shinop_milano | 2009-10-19 07:55 | 楽器製作

「ミラノ的ヴァイオリン製作の部屋」改め。埼玉に活動の場を移したヴァイオリン屋の徒然日記


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