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グァダニーニモデルのヴィオラ完成!!

G.B. Guadagniniモデルのヴィオラが完成しました。
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本体の長さは39.7cmです。いわゆる、「小さいヴィオラ」です。(どこでも同じ事ですが)ぼくの周りのヴィオラ弾きたちは「小さいヴィオラで良いのがあったらほしいのだけど・・・」などとのたまうのでご希望に合うようなヴィオラを作ろうと思い立った訳です。しかしながらだいたいのヴィオラ弾きたちは反実仮想的にこのようにおっしゃる(つまり、小さくていいヴィオラはなかなか見つからない)ので勇気をもって作ってみてもヴィオラ弾きのお気に召さない可能性は高いと。いや〜、自分自身小さくて良く鳴るヴィオラがあったらほしいです。だって、弾くの楽だもん。
という訳で選んだのがGuadagniniモデル。本体は400mm弱にもかかわらず弦長は372mmに設定できるんです。弦メーカはヴィオラについて370mmくらいの弦長を想定して弦を開発しているので本体は小さいながらも十分な弦の振幅が期待できるという訳です。だからヴァイオリンと形を比較するとf孔の位置や駒の位置のバランスがスマートに見えないと思います(それは覚悟の上)。でも、この位置に駒が来ると弓のミーティング・ポイント(弓がフォルテで音を出せる位置)が演奏者の体に近くなるので弓のコントロールもし易い、特にヴァイオリンを弾く人には。自分はこれより大きいヴィオラを通常使っているので試し弾きで良い音が出るポイントがいつもと違っていて意識して弾く位置をコントロールしましたが、明らかに本体420mmくらいのヴィオラよりは弾くのが楽です。
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裏板にはヴァイオリン用に取っておいた1枚板の奇麗なカエデの材料がギリギリこのヴィオラ用に足りたので慎重に気取りをしてこんな感じになりました。あと1mm横幅が必要だったらウィング(木の付け足し)ををつけるところでした。
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渦巻きはオリジナルの大きさを考慮して作ったのですがこのサイズの楽器にしてはちょっと大きいかな。。。Guadagniniはその点を考慮し渦巻きのモデルは用意しなかったのかも?ダイナミックな感じがするからいいけど、今度作るときはちょっと縮小しようかな、と。

そんな感じで今日は半日色々セッティングをかえて弾いてみました。バランスも取れているし低音もちゃんと出ている。特にG線、D線がふくよかに鳴ってくれて弾き応え感があります。このモデルの選択は間違っていなかったと確信しています。次のヴィオラもこれで行こうかと思います。
by shinop_milano | 2009-09-12 20:00 | 楽器製作

「ミラノ的ヴァイオリン製作の部屋」改め。埼玉に活動の場を移したヴァイオリン屋の徒然日記


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