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キアラヴァッレ修道院

天気のいい日曜日の午後、最近恒例の自転車で市内にお出かけ。今日はミラノの町を横断してキアラヴァッレ修道院Abbazia Chiaravalleまで行ってみた。
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以前はここの近くに住んでいたので散歩がてらたびたび前を通ったりしたが中に入るのは実に5年ぶり。イタリアに着いてすぐ修道士達のうたうグレゴリア聖歌を聞きに来たとき以来になる。ここはミラノ近辺でも一番古いシトー派の修道院で創建は12世紀に遡るらしい。シトー派と言えば「祈りかつ働け」を実践していた修道士達。中には修道士達の「直売所」があり修道院内で生産された農作物、肉や卵、蜂蜜などなども販売されている。ついでに言うと別の修道院で生産されたものも販売している。そして日曜の午後などには彼らが唱えるグレゴリオ聖歌のも聞ける。

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現在の建物はロマネスク式の建物であるが初期ゴシック的な改修がおこなわれて側廊が付け加えられている。他の教会にように例外無く後にいろいろ付け足され今のように至ったのがわかる。ファサードの裏側や祭壇の天井、などなど壁にはフレスコ画がたくさん描かれている。状態から見るに修復はあまりなされていないがオリジナル感とその歴史を感じるにはまったく見飽きない。

d0079867_16473637.jpg教会の中を一回りしてから中庭の回廊にでる。尖塔はどこかで見覚えのあるものに似ている、そうだクレモナのシンボルの塔Torrazzoだ。様式的には同じだ。この修道院の裏側には鉄道が走っていてミラノからパヴィア・ジェノヴァ方面に往来するときはよく見える。道標的な役割をしてきたのはクレモナの塔と同じだろう。回廊の壁や柱は古いラテン語で書かれた石盤やすべてデザインのちがう柱頭で飾られていておもしろい。

d0079867_16573711.jpgこの回廊の奥のところには食堂がある。この空間の何と優美なことか。ゴシックのヴォールトのラインが美しく幾何学的な空間にテーブルが配置され用意された食器には窓からの光が当たっている。こんな空間ではパンと水だけでも充足感を味わえるのではないかと思える。






日本人的観光名所ではないが僕がいたときだけでもとずれにやってくる訪問者は後を絶たなかった。このような場所がミラノの近辺にはたくさんある。
参考までにキアラヴァッレ修道院のHPはこちら
by shinop_milano | 2009-08-09 22:00 | ミラノ生活

「ミラノ的ヴァイオリン製作の部屋」改め。埼玉に活動の場を移したヴァイオリン屋の徒然日記


by shinop
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